アルモニ・ブログ

2014年5月25日

佐瀬式と薮田式

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公文式や儀式の名称ではなく、みりんやお酒を"絞る"重機の名前である。
先日酒造メーカーを訪問した際、定位置に収まる2つの佇まいが
あまりに堂々としていたのでファンになってしまった。

いずれも発酵米をろ過・圧搾する機械には違いないが、
佐瀬式は上から、薮田式は横から力をかけて絞るという構造的な違いがある。
古くに完成した形式のようだがいずれも優劣つけがたいようで、
双方とも一線で活躍しているのが面白い。

機能・使い勝手・コストといった大事なことは置いといて、
私個人的には古風な石積みの仕組みを踏襲する〈佐瀬式〉が好み。
はるか昔は大きな石の重みで自然にしみ出していたのだろう。
平成の今もこの方法が現役なのだから、
合理的なやり方って意外に簡素なのかもしれない。

麹(こうじ)発酵の工程を見学した際、
「発酵させる窯に入れたら5時間程度はほとんどいじらない...要は"菌待ち"ですよ」と
言っておられた。
菌を慈しんで"待つ"んだなぁ。
人には限界があり、昔の人はそれを知って自然を上手く利用したんだろう。

150年の歴史を持つ酒蔵だったが、
200年を越えても〈佐瀬式〉が活躍するのかなと考えただけでなんだか楽しい。

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〈佐瀬式〉はまさに重機

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写真では分かりにくいが、
蛇腹になっているところに液体を入れて絞り出していく。

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