アルモニ・ブログ

2014年9月13日

Imagination と Creativity

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夏の蒸し暑さが和らいで、心地の良い風が吹くようになりました。
暑い間、休んでいた汁物を、また毎朝作り始める頃合いです。
といっても、夏の間もお出汁をとってお茶漬けと自家製のぬか漬けを食べていたけどね。
お出汁をとる、というのを皆さんはやっていらっしゃいますか?
多湿で台風の多い日本の気候には、西洋料理のような強い味の食事よりも、
少し柔らかい味だけれど滋養の多い出汁ベースのお料理が、
身体にどれほどよいことかということを聞きました。

スープの神様、辰巳芳子さんによると、
最近出汁をひくことが少なくなった日本人に関して『出汁をひけない理由は、
出汁への認識不足、知識不足、時間不足、気力・体力不足、金不足、
それにちょっぴり反抗心かな』ということです。
わたしは「反抗心」以外のものは全部不足していますけど、
出汁をていねいにひくのは大好きな作業です。
「わたしはちゃんと出汁をひいているんだよ!」
という一種の自己満足でもあるのかな!
それもあるけど、自己満足というよりは、『愛』だと思ってやっています。

キッチンドッグ!のお料理教室では、わたしは皆さんに毎回、毎回
『ごはんを作るときには、思いをはせて』とお願いしています。
食べたものが、どのように消化されて、吸収されて、代謝されて、排泄されるのか。
その過程を思い描いて、少しでも身体に恩するようにごはんを作りましょうと、
しつこく何度も言うのです。

出汁は、昆布と鰹節としいたけなど、滲み出る栄養素の相乗効果のたまものです。
よく熟成した良質な昆布や干し椎茸を、一晩水に浸けておくあいだに
どれほどのミネラルや旨味が染出てくることか。
その椎茸は、空気の美味しい爽やかな山間で育ち、
天日に干されたときにどれほどの滋養を凝縮したことか。
臭みが出る前にタイミングよく湯から昆布を取り出し、
投入した鰹節が沈んでゆく様子を見て「ここでよし!」と火を止めるタイミングを決め、
しばらく置いて丁寧に漉すことで、鰹節から抽出されるアミノ酸はどれほどの旨味をもたらすことか。
それらが単体ではなく、組合わさったときにはどれほどの相乗効果を身体にもたらすことか。
消化され、吸収され、身体のすみずみに行き渡り、血となり肉となり
エネルギーを生み出し、解毒され、今日も家族みんなが(といっても犬だけどね!)
楽しく元気に過ごせることにまで思いをはせる。
これってものすごい想像力であり、お料理を作るということは、
ものすごい創造力なのだと思っているのです。
だから私は出汁をひいたり、ていねいにお料理をすることが本当に大好き。

自分の持てる全イマジネーションを注ぎ、今日もごはんを作りますよ。

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