アルモニ・ブログ

2015年1月29日

匂いは記憶を連れてくる。

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ハワイ諸島のひとつ、モロカイ島で暮らしたいな。
と、思っていた時期がある。
わたしはまだ独身でバブルの全盛期、フリーランスでバリバリに働いていたので、
モロカイ島に広大な土地を買うくらいのお金を持っていたのよね!
モロカイ島に土地を買って家を建て、動物たちをいろいろ飼って野っ原のような庭に放し、
ハワイアンエアラインのCAにでもなってオアフ島に行った時に
食料品や洋服を買えばちょうどいいじゃない?
なぜかモロカイ島にはサファリパークがあって、
キリンやシマウマが気持ち良さそうに暮らしていた。
かなり広大なサバンナみたいな土地だった。
でも、サファリパークに行かなくてもあちこちに馬がブラブラ歩いていたなあ。

当時のモロカイ島には『お店』というものが5軒くらいしかなかった。
1 古ぼけた食品雑貨店
2 床屋
3 郵便局
4 カフェ?レストラン?
5 カイト(凧)屋さん
こんだけあれば、生活ができないわけではないな。
カイト屋さんはなぜあるのか、なぜやっていけるのか不思議だけどまあいいか、
利益を追求しているわけではなさそうだし。
店から出て来たおじいちゃんは、グアバの大木からまだ熟れていない実を
長ーい棒で突いて落とし、漬け物にするんだと言う。

ホテル(?)は2軒くらいあったと思う。
ポリネシアンスタイルの小さな茅葺き屋根のバンガローがいくつか集まったホテルと、
もうちょっとだけ大きいコンドミニアム。
小さい方に泊まったけど、プールサイドでディナーの準備をするスタッフたちが、
ショーのためのマイクテストをしているうちに
我も我もとアカペラで歌を歌い出し(もちろんハワイアン)、
遂にはデッキチェアで昼寝をしていた白人の男の子までカラオケ大会に参加して
オンチな歌を歌い、スタッフもお客さんたちも全員が
涙を流してゲラゲラ笑うという一体感が生まれるようなホテルだった。

ゴルフをしていたら、ワイルドターキーの一家が横断するので
プレーを中断してくださいと言われるし、ドライブしていたら
鹿が道をどいてくれなくて昼寝ができるほど待たなくちゃならないけれど、
後続車がいるわけでもないので待つ。

ラバに乗ってトレイル散歩する先は、ハンセン氏病のサナトリウムがあったところ。
滝を見に行くにはガソリンが足りないかなと思っていたら、
アメリカ人の家族が乗っけていってくれた。

部屋の壊れた電話を修理しにきてくれたオジサンが
庭になっていたというパパイヤをくれたので、
日本ではメロンが1万円するよと言ったら、
だいじょうぶか!?モロカイに引っ越して来たらいい!と言われたのだった。
(だけど、オアフ島に戻って長谷工不動産に行き、
モロカイの土地を買いたい、と言ったら強く止められちゃった。)

ドライブしていたら道ばたにサンドイッチの屋台があって、
肥った大きなおばちゃんが作ってくれたチキンブレスト・サンドイッチは、
今までに食べたサインドイッチの中で一番美味しい、と感動したので、
その数年後にキッチンドッグ!を始めた時に、
いつもチキンブレスト・サンドイッチをメニューに入れていた。

あれから20年近くたったので、いまはもっと開発されているんだろうか?

今日は、厨房でターキー・ホールを焼いているので、
その芳ばしい匂いが2階のわたしの仕事部屋にプンプンと漂ってくるのである。
その匂いにつられてモロカイ島のチキンブレスト・サンドイッチを想い出し、
お腹がグゥグゥ鳴ったのでランチにはロイヤルホストのクラブハウス・サンドイッチを
食べずにいられなかったという話。

匂いは記憶を連れてくる。

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