アルモニ・ブログ

2015年2月23日

ヨーガンレールの社員食堂

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過日、ファッションデザイナーのヨーガンレール氏がこの世を去られました。
ご病気だったのかと思いきや、別宅のある石垣島での自動車事故だったそうです。

いつも、二頭の犬たちを連れて石垣島に行っていらしたヨーガン氏。
この時は発見が3日後だったというから、その間犬たちはどうしていたのだろう?

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自然を愛し、ナチュラルな素材で、職人による手仕事で製品を作りつづけた、
ブランドとしてのヨーガンレールが、わたしは大好きでした。

清澄にある倉庫を改装した川沿いに建つ社屋は、
木漏れ日のあたる一番いい場所に社員食堂が作られています。
お昼の準備をする食堂では、スタンダードプードルのスミちゃんが
部屋に入ってくる人たちをチェックしていました。
病気になりたくないからという理由でストイックな菜食主義であり、
信頼のおけるものしか食べなかったという彼は、
毎日自分と社員が食べるランチや仕事中に飲むお茶などは全部この食堂で
佐藤雅子さんという人に作ってもらっていました。
佐藤さんは、西表島へ移住して自給自足の生活をし、
千葉県で有機野菜がメインの自然食品店と天然酵母パン屋さんなどをしていた方で、
ヨーガンレールに誘われてこの食堂でごはんを作っている方です。
食堂のインテリアはいかにもヨーガンレールらしいナチュラルな素材を使った
切り出しの木の椅子やテーブルで、食器も箸もすべてが徹底した自然素材。
社員の方たちが率先して大きな汁物の鍋を中心のテーブルに運び、
カウンターに手際よく並べられていく大皿から自分が食べられる量だけのおかずを自分で取り、
とてもよく炊けた玄米とスープで1セットになっています。
思い思いの食卓について食事をしていると、
スミちゃんがおこぼれを分けてくれそうな人のところを廻っています。
とても平和で和やかな時間。

それはある意味でとてもリッチな光景です。
会社に経済的にも時間的にも空間的にも余裕があり、
さらに経営者に健康と食に対する信念がないと、
このような福利厚生はなかなかできるものではありません。

以前、私がグラフィックデザインの仕事をしていた時にも、
このような余裕のあるクライアントがあったのを思い出しました。
都心の外人専用の高級マンションで営む15人程度の規模の商社だったのですが、
ランチを作る人がお昼前に来て、広くて充実したキッチンで社員のランチを作ってくれて、
専用のダイニングルームでみんなで食べているのでした。

実は私も外食がいやなのでそういう風にしたいなと思い、
8年前に事務所を一軒家に移したときに最初の1週間くらいは
キッチンでスタッフのごはんを作ったものでした。
が、やはり専用の調理人がいないと、自分でやるには時間がない!
仕事がおろそかになってしまうのでね。。。
さらに6年前からは、事務所のキッチンも改装してキッチンドッグ商品の製造場所になっているため、
とてもゴハンを作るスキなどなくなってしまったというわけです。
憧れるなあ、ごはんの作れる事務所。作ってくれる人を雇える会社!
いつかそんな会社にしたいと密かに画策しています。
でもたぶん、人が作ってくれるものになかなか満足できないであろう私は、
自分がその役になりたいと切に思うのであります。



レール氏のご冥福を心よりお祈りします。


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