アルモニ・ブログ

2015年3月23日

好きなことをできることに喜びを感じているごくわずかな年代

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過日、New Yorkで三ツ星を得ているレストラン、
Jean-Georges(ジャン・ジョルジュ)の東京店に行く機会がありました。
東京店でもミシュランの星を獲得しているレストランですが、アメリカを中心に、
バハマや西インド諸島、上海、パリ、メキシコなどに27店舗ももつ一大ビジネスです。
Jean-Georgesご自身が来日し、カウンター席で本人が
調理&サーヴしてくれるというまたとない機会でした。
どんなギラギラしたエネルギッシュな人なのかと思いきや、
実はJean-Georges氏は私たちカスタマーの前ではとてもシャイで控えめな、
宇宙人ジョーンズみたいな方でした。
ビジネスマンというより、徹底的に商品としての料理に信念を持つ職人という感じに見えました。
ニューヨークでJean-Georgesから直接トレーニングを受けてスーシェフを努め、
東京店でシェフ・ド・キュイジーヌを任された米澤さんによると、
もはや各店のキッチンでの料理は信頼できるスタッフたちに任せ、
全体的な指揮をとりながらビジョンを追求することに専念しているようだとのこと。
距離の離れた各地で展開するレストランの、コンセプト、メニュー、建築とインテリア、
スタッフの選択とトレーニングに至まで、味と空気感とサービスを維持していくのは
ものすごいエネルギーだろうと思うのに、キッチンに立つ彼は
上品で静かなエネルギーしか感じさせないのでした。
米澤さんや、米澤さんを支える日本のスタッフに視線を移すと、
これまた上品で静かなエネルギー。。。
まだお若いと思うのですが、居住まいがとても静かで端正、
姿勢が良くて柔らかな物腰、穏やかな笑顔、といった印象です。

実はこれこそが、私が最近もっとも感じている『イマドキの静かなる成功者』のイメージです。
若くて、静かで、すーーーっときれいで、好きなことに楽しんで集中していて、
実はものすごく才能があるのに全くそれを主張しないでサラリとしている、というイメージ。
私たちの年代が見慣れてきた成功者の、ギラギラした欲望や男らしさや
権力や体力や経済力やなんかのさまざまなチカラの主張などを全く感じさせない中性的なイメージなのです。

白金台のTIRPSEというレストランがありますが、ここでも全く同じ印象を受けました。
ものすごい腕なのですけど、まったく同じ、まだお若いと思うのですが、
居住まいがとても静かで端正、姿勢が良くて柔らかな物腰、穏やかな笑顔、なのです。

友人にそのことを話したら、
『豊かに育ち、新しい価値観を獲得し、好きなことをできることに喜びを感じているごくわずかな年代』
と言っていましたけど、これからはこんな人たちがたくさん世に出て、
質の良い居心地のよいお店やレストランや商品が増えることを心から歓迎したいと思います。

もう、安くて低品質、どこでも誰でもたくさん買ってすぐに捨てる、
という巨大産業ばかりが勝ち組という時代から脱却してほしいと願うばかりです。

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東京店のシェフ・ド・キュイジーヌ 米澤文雄氏

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Jean-Georges氏

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Kitchen Dog!代表
プロフィール 淺沼 悟
ドットわん代表
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ハーブ研究所
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