2017.12.22食事・ドッグフード

ドッグフードの選び方(2)急に太ったのはなぜ? 太りやすい犬の体重管理法とは

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ドッグフードの選び方(2)急に太ったのはなぜ? 太りやすい犬の体重管理法とは

みなさんの愛犬はどんな体型をしていますか?太っている、ちょうどよい、痩せているなど様々だと思いますが、体型に関しては飼い主の主観だけでなく、客観的に判断することが大切です。今回は太りやすい犬の体重管理のポイントをホリスティックケア・カウンセラー日笠がご紹介します。

まずはよく耳にする話で例えると、ちょうどよい体型だと思っていたのに、獣医師には太り気味もしくは、これ以上太るとよくないと指摘されて驚いたということがあります。体型が太っていること自体は病気ではありませんが、糖尿病や心臓病、関節周りの病気などのリスクが高くなってしまいます。そのため適正体重・適正体型を保つことは健康に長生きするための大切なポイントです。

普段から定期的に愛犬の体重をはかり、適正体重を把握しておくとともに、体形の確認もするようにしましょう。客観的に愛犬の体型を判断する基準になるものとしては、ボディーコンディションスコア(BCS)があります。

ボディコンディションスコアについて詳しい記事はコチラ→教えてGREEN DOG!愛犬の適正体重を維持する食事とは

愛犬が急に太ったと感じたときは?

 

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パートナーの変化に敏感になることが大切です

最近よくおやつを食べている、運動量が減った、去勢や避妊の手術をしたなど、太りやすい理由が思い当たらないのに愛犬が太ってきたように感じた場合は病気の症状である場合もあります。また体重そのものは増えていないのに腹部が膨れて太ったようにみえる場合も注意が必要です。このような時は自己判断せず、獣医師の診察を受けるようにしましょう。逆に、太ってきたことに心当たりがある場合は、以下のポイントを参考に見直しが必要です。

太りやすい食事やオヤツとは

たくさん食べて、食べた分のカロリーが消費できていないと、余ったカロリーは体内に蓄積され、太る原因になります。またシニア期になると、消費カロリーが少なくなることが多く、若い時と同じ内容の食事を同じだけ食べていると太りやすくなります。今までちょうどよい体型を維持していたから大丈夫ではなく、今の食事内容と運動量が適切かどうか、定期的にチェックし、調整することを心がけましょう。

たとえば、糖質の多いドライフードやおやつ(例:穀物やイモ類がメインのもの)や、脂質の多いフードやオヤツなどをシニア期や運動量の少ない愛犬に与えていると体重が増えやすくなるので、必要に応じて見直してあげましょう。

ダイエットにふさわしい食事とは

どんな犬も必ずダイエットできるフードというのは存在しません。それぞれの愛犬の体質やライフスタイル、飼い主の価値観なども考慮しながら、その家庭にあった食事を見つけていくことが基本です。またダイエットフード(減量を目的にしたフード)も、千差万別。低カロリーにこだわっているものや、低GI食品を取り入れているもの、低脂肪、低糖質をうたっているものなどダイエットフードといってもその特徴は様々です。

いくつかのダイエットフードを試したけど、全然体重が減らないという愛犬は、選んだフードの中身や特徴をしっかり見極めて選ぶようにしましょう。

ダイエット中の愛犬にぴったりなフードを選ぶ

健康にダイエットが成功するために

 

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コミュニケーションによる満足度アップも意識しましょう

 

① 栄養バランスと食べる量

減量する目的はただ体重を減らすことだけではありません。健康になることが一番の目的のはずです。そのため、減量中とはいえ、必要な栄養素を十分に含む食事を摂ることが大切。もし今食べているフードの量を減らして減量したいと考えている場合は、メーカー推奨の給与量のうち1割~3割までであれば、様子を見ながら減らすことができます。各メーカーでダイエット時の推奨量が提示されている場合もあるので、そちらも参考にしてください。

総合栄養食の基準を満たしているフードであれば、より栄養バランスに関しては安心できそうですが、メーカー推奨量の3割以上、食べる量を減らさないと体重が維持できない場合は別メーカーのフードを検討することをおすすめします。また市販のフードにはドライフード以外にもレトルトなど様々な形状のフードがあります。形状が変わることで、食材の配合や愛犬の満足度が変わることもありますので、カロリー以外のものにも目を向けてみてください。

② 家庭で簡単にできるダイエットの工夫

今の日本には数多くの海外製品のドッグフードが輸入されていますが、日本で飼育されている犬たちは海外に比べると運動量が少なく、カロリーオーバーになりがちです。しかし海外製品のドッグフードには、品質が高く栄養バランスが優れているため、愛用している家庭も多いと思います。このような場合も、ちょっとした工夫やグッズで、愛犬の減量をサポートしてくれるものを活用するとよいでしょう。

 早食い防止用食器

食べることが大好きな愛犬にとって、食事の時間は長く楽しみたいもの。愛犬が早食いしないような早食い防止用フードボールが市販されています。また一般的なフードボールより平らで浅いお皿のような器にフードを広がるように入れて食べさせることでも時間を稼ぐことができます。

 小粒のフードをオヤツやご褒美に

1日2回の食事であれば、その合間に間食として、フードを活用するのもおすすめです。例えば1日分のドライフードをあらかじめ用意しておき、それを朝ごはん分、おやつ分、夜ごはん分に分け、おやつ分を間食として与えます。犬用のおやつを与えるよりも、与える量やカロリーのコントロールがしやすいので、ついおやつをあげすぎてしまったり、愛犬のおねだりに弱い飼い主さんにはおすすめの方法です。複数の家族が愛犬におやつやフードを与え、トータルの食事量が把握しにくい家庭でも、この方法を家族で実践すれば与えすぎを予防することができます。

 褒める(心の満足度をあげる)

食べることが大好きな愛犬にとって、食事の量を減らしたり、おやつの量を減らしたりすることは、飼い主として罪悪感を覚える人も多く、なんとなく愛犬が悲しんでいるように見えることも。そんなマイナスの気分を吹き飛ばすように、今まで以上に褒める機会を増やして、コミュニケーションの機会をつくり、愛犬の心を満たしてあげましょう

まとめ

可愛いパートナーの要求につい甘くなってしまうのはよくあるお話。しかし健康のために適正な体重になるよう調整するのは飼い主にしかできない役目です。ただ厳しいだけのダイエットでは犬も人も長続きできません。犬も人も楽しく減量できる秘訣を身につけて、健康的な体型をめざしましょう。

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ドッグフードの選び方(2)急に太ったのはなぜ? 太りやすい犬の体重管理法とは

日笠 克枝(ひがさ かつえ)ホリスティックケア・カウンセラー 、ペットマッサージセラピスト、愛玩動物飼養管理士1級

ドッグライフカウンセラー 動物関連専門学校を卒業後、福祉関係の仕事を経てGREEN DOGへ。チーフカウンセラーとしてこれまで1000件以上の犬の健康・食事・しつけの相談を行う。現在はシニアカウンセラーとして相談を行うほか、専門学校での特別講義やセミナーなどでの講師としても活躍中。
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