2016.12.26食事ケア

地震や台風に備える!災害から愛犬を守る犬の非常食について

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地震や台風の災害から愛犬を守る犬の非常食

地震、台風、洪水、噴火など、日本は自然災害の多い国です。近年ではペットとの同行避難が推奨されてはいるものの、まだまだ普及していないのが現実です。

自助(自分のことは自分で守る)、共助(民間団体、ボランティアのサポート)、公助(自治体、国、自衛隊、警察、消防などのサポート)とありますが、まずは自分でできる準備をすることが大切です。愛犬を守れるのは飼い主しかいません。そのためにはまず食べ物とお水の準備をしっかりしましょう。今回は、非常時の犬の食事について考えます。

災害時に犬は支援を受けられる?

災害時には、まず人命が優先されます。物資の輸送も、ヒトのためのものが優先です。ヒト用の物資(食事、水、日用品、薬品など)は、公的なサポートを受けることもできますが、動物に関する公的サポートは、とくに災害直後は期待できません。民間の動物福祉団体や獣医師会などからのサポートがあったとしても、数日後からとなります。ですから、パートナーと一緒に被災した時には、災害直後からの犬用の食事は必ず必要になると心に留めておきましょう。

何日分の非常食が必要?

何日分の非常食が必要

パートナーの非常食は何日分あれば足りるのか、これは災害の規模によって大きく異なります。

今までの想定をはるかに超える規模の災害が起きたら、ライフラインの復旧にも時間がかかることが予想されます。

その場合には、ひと月分くらいの犬の非常食を用意する必要があるかもしれません。

また次のようなパートナーには特別な用意が必要です。

  • 療法食やアレルゲン除去食を食べるパートナー
  • 苦手なものがあり特定のフードのみを食べるパートナー

このようなパートナーのために用意する非常食の内容や量は、フードに特別な制限がなく食べられる犬とは異なりますね。パートナーが食べられる非常食をできるだけ多く用意しておくことが必要になってきます。ただ、いつもなら何でも食べられる犬も、災害時という異常事態ではさまざまなストレスで食欲が低下することもあるので、どの犬にも普段食べなれているフードの準備は必要になります。

ヒト用、愛犬用、それぞれのための非常食と水を同時に持ち出せる量には限界があります。たとえば大型犬の多頭飼育の家庭では、頭数分のペットフードをひと月分運ぶというのは非常に大変です。いざという時、気持ちに余裕はありませんから、パートナーに合わせて備蓄すべき非常食の量、種類を把握できるように、どのように持ち出すのかについても日ごろから家族でよく相談をしておきましょう

犬の非常食とは?

非常食とは、災害などの非常時に、少なくともライフラインが復旧するまでの間(最低でも3日以上)持ちこたえられるように用意しておくものです。非常食の量や種類はパートナーによって異なるものの、非常食としての基本的な考え方は同じです。

いつも食べ慣れているフード
非常時は、犬にも強いストレスがかかっています。それだけで下痢をするなど体調を崩すことが考えられます。普段食べ慣れているフードが愛犬にとって負担が少ないでしょう。

消化のよいフード
災害時は、いつもよりおなかを壊しやすい環境下となります。消化のよいフードがおすすめです。いつものドライフードやフリーズドライのフードでも、ふやかして、柔らかくして与えましょう

犬の非常食になるフードの種類とは

ドライフード・フリーズドライフード

メリット
ウェットフードに比べて軽くて持ち運びに負担が少ない。開封後も常温保存できる。

デメリット
水、お湯でふやかしたり、水を別に与える必要がある。ストレスで犬の引水量も減りやすく、脱水気味になることも。

ウェットフード(レトルト・缶詰など)

メリット
嗜好性が高く
ストレス時でも食べやすい。水分量が多い

デメリット
重量がある。かさばる。

  

ココがポイント注目

非常食のドライフードとウェットフードは両方を用意する
パートナーの体調や水のあるなしなどの状況に合わせて、実際にどちらのフードが良いのかを決められるように、できれば両方を用意しておくと安心ですね。

本当に役立つ備蓄についてはコチラ→いざという時の防災対策

犬に与える水について

犬に与える水

避難場所など、犬は強いストレスで引水量が減りがちです。できれば普段からパートナーの引水量を量り、1日にどれくらいの水分を必要とするのか知っておくとよいでしょう。

また、ヒト用のミネラルウォーターを代用する場合は、硬水よりも軟水のものを備蓄しましょう。犬が硬水を飲むと結石をつくる可能性もあるため、軟水を選んだ方が良いでしょう。

重い水を持って移動するのは大変。自治体指定の避難場所には給水所が常設してあったり、給水車が水を運んできてくれたりします。

市販されている折り畳みのポリタンクを活用するのもひとつです。事前に地域の給水拠点をチェックしておきましょう。

犬の非常持ち出し袋に入れておくとよいもの(食事編)

  • 犬の食器やお茶碗(アウトドア用の折り畳み式のボウルも便利です)
  • 紙皿・ラップ
  • おやつ
  • お腹の調子を整えてくれるサプリメントなど

食事と同様、どんな食器でも使えるように日頃から練習しておくと安心です。ただ、被災地の水は貴重品。食器を洗うこともままなりません。ヒトの場合のように、パートナーのためにも紙皿にラップを敷いて洗わずに済むようにすると良いかもしれませんね。その際は、くれぐれもラップを食べてしまわないように、パートナーが食事を食べ終わるまでしっかり監視しましょう。

非常時を少しでも楽しく乗り切ることをサポートするようなおやつや、お腹の調子を整えてくれるサプリメントなどを用意しておくと心強いですね。

おわりに

災害時は、飼い主も犬もそして周囲の人たちも、大変な緊張と大きなストレス下にいます。ワガママが言える状況ではありません。ですから、犬の食事に対する社会化=人間の食育にあたる「食べることは楽しいことだよ」ということを普段からパートナーに教えてあげることが大切です。また、食事以外の面からは、パートナーの環境変化に耐えられる強い心や臨機応変に対応できる柔軟な心を育み、大変な非常時でも一緒に乗り越えていけるようにしましょう。

GEEN DOG相談ルーム

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監修:日笠 克枝(ひがさ かつえ)ホリスティックケア・カウンセラー 、ペットマッサージセラピスト、愛玩動物飼養管理士1級 

監修:日笠 克枝(ひがさ かつえ)ホリスティックケア・カウンセラー 、ペットマッサージセラピスト、愛玩動物飼養管理士1級 

ドッグライフカウンセラー 動物関連専門学校を卒業後、福祉関係の仕事を経てGREEN DOGへ。チーフカウンセラーとしてこれまで1000件以上の犬の健康・食事・しつけの相談を行う。現在はシニアカウンセラーとして相談を行うほか、専門学校での特別講義やセミナーなどでの講師としても活躍中。
監修:日笠 克枝(ひがさ かつえ)ホリスティックケア・カウンセラー 、ペットマッサージセラピスト、愛玩動物飼養管理士1級 

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