2018.04.10一緒に。もっと、

「All Four Feet on the Floor」

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こんにちは!ケーナイン・ストレスケア・スペシャリストの清水です。

家族のわんちゃんは、家の中では家族の一員ですが、一歩外に出ると社会の一員となりますよね? ということは、キチンと躾をしてお行儀よくできるようにすることは大切ですね。

今回は、新しく家族に迎えたわんちゃんにも、家でいたずらばっかりする犬たちにも有効な情報です。

 

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問題行動の相談は大きく2つ

私の行っている犬の行動学のコンサルテーションでの多くの問い合わせは、大きく分けて2つあります。

1つは、他の犬を攻撃してしまうなどの犬の問題行動です。これは、噛んでしまうことも含まれ、他の犬や人にも影響してしまいます。根本的には社会化不足や過去の経験からの学習やマイナスな経験が影響している場合が多いです。

2つ目は、人間が感じる迷惑行動です。これは、犬たちにとっては普通の行動でも、人間の生活や社会においては迷惑となってしまっている行動です。

特に後者に当てはまることが多いですが、犬の興奮が影響している場合があります。例えば散歩前に飛び跳ねて興奮状態の犬は嬉しそうで楽しそうですが、飼い主の立場から見ると、収拾がつかなく頭を悩ませている状態でもありますよね。

この様な状態は、当たり前ですが身体や精神が落ち着いていません。その結果、様々な行動が出現し困らせることになります。よって、落ち着かせることが第一の条件となります!ではどうすれば良いのでしょうか?

神経伝達物質がカギ!

犬が興奮してしまっている場合、体内では精神的に興奮状態にさせるノルアドレナリンなどの神経伝達物質が分泌されています。この影響によって身体的にも興奮状態に陥っており、その結果、行動的にも興奮しているものが出現します。一度この状態に入ってしまうと、この興奮状態を回復するには、多くの時間が掛かります。その理由は、特に興奮作用のある神経伝達物質の特性として、短時間で一気に分泌され、長時間に渡って作用し、分解または再吸収されます。

ということは、まず神経伝達物質を分泌させないような戦略が必要となります。ここで不可欠となってくるのが、この『「All Four Feet on the Floor」4つの肢が地に着いている(伏せも含む)』というコンセプトです。

4つの肢を地面につける!

犬が興奮状態にある場合、多くの場合は飛んだり跳ねたり、走ったり! とにかく4つの肢が同時に地に着く暇がないのです。ですので、まずは通常のトレーニングにおいて、4つの肢を地に着けるコマンドを徹底的に覚えさせます。

ここで言う徹底的とは、古典的条件付けまでもっていっておくという言う意味です。古典的条件付けの定義の1つとして、刺激に対しての反応は、自動的に発現してしまいます。よって、コマンドが発令された場合、考える暇もなく、身体が動いてしまうということになります。

神経伝達物質の減量

これにより、精神的に興奮する前に的確なコマンドを入れることで、理論的には神経伝達物質が分泌される量が減り、興奮状態が軽減されるはずです。恐らく、お散歩前に興奮してしまう犬の場合、仕方なく伏せをしている様子で、尻尾は200%で動いて、身体も小刻みに震え、今にも立ち上がるという状態になると思います。これで良いのです! これを繰り返すことで、徐々に神経伝達物質の分泌を減らすことが可能となります。

常習化している行動は時間が掛かる

ここで1つ覚えておいて欲しいことがあります。犬が日常的に行ってきて常習化している行動に関しては、直ぐには修正・改善することは不可能です。より長い時間行ってきた行動は癖になっており、その分忍耐強くトレーニングを行うことが必要となります。行ってきた期間と修正にかかる時間は、ある意味比例していると言えます。更に、犬の年齢によっても学習にかかる時間が違います。より高齢の犬は(成犬以降)、何かを覚えるのに時間がかかってしまうのです。よって、何かに対して改善が必要であれば、直ぐに対処することがキーポイントとも言えますね!

おわりに...

このコンセプトは、どの場面でも必要になります。ですので、小さいころからコマンドを覚えさせることをお薦めします。これは、新しい環境や興奮しやすい場面に直面したとき、の発生の確率を大幅に下げることができ、結果的に犬を守ることになります。そして、良い副作用として、犬の性格が落ち着くということも挙げられます。一石二鳥ではなく、三鳥も四鳥もメリットが出てきます!

これが犬を「笑顔」にする環境へと繋がることは間違いありません!是非、実践してみては如何でしょうか?

ヤムヤムヤム

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清水 克久(しみず かつひさ)

清水 克久(しみず かつひさ)

英国Natural Animal Centre (http://naturalanimalcentre.com/)で、ケーナイン・ビヘイビアーとバッチフラワーレメディを学び、アニマルプラクティショナー(BFRAP)を取得。ストレスケアを中心に、行動学や生理学など科学の面からも解説するケーナイン・ストレスケア・スペシャリスト。元Dog Actuallyライター。ホリスティックケアカウンセラー。
清水 克久(しみず かつひさ)

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