2018.02.13一緒に。もっと、

【犬種シリーズ】欧米のセレブ愛犬のアイコンとして~チワワ

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文と写真 藤田りか子

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日本でコンスタントな人気を保つ犬種

日本人があらためてチワワという小型犬の存在に気がついたのは1990年代の終わりから2000年の初め頃だったかと思います。ジャパンケネルクラブの統計によると、当時一位はダックスフンド、そしてしばらくしてプードル(というかトイプードルですね)が人気ナンバーワンを誇るようになりました。 が、そのトップの交代に関係なく、チワワへの支持はコンスタント、ずっと「2番目に人気のある犬種」という座を現在まで保ち続けています。

ヨーロッパでのチワワの飼い主像

Photo: Pixabay
(https://pixabay.com/en/dog-chihuahua-purse-woman-couple-2308475/)

ヨーロッパでのチワワ旋風は日本より2、3年遅れてやってきました。今では小型犬種の中では絶大的人気犬種です。というより、ヨーロッパではトイプードルよりもはるかに人気があるんですね。マスメディアが作った「ハリウッドのセレブがバッグに連れて歩いている犬」というイメージも人々の注目を煽ったも言えます。そのためにチワワの飼い主に対する「ステレオタイプ(典型、つまり「あるある」です)」まで現れました。そう「若い女子」で「ブロンド」、「バッグに入れて歩いている」。この連想、日本ではあまり聞かないと思うのですが、私自身もスウェーデンに住んでいるだけにチワワといえば「パリ・ヒルトン」とか映画「キューティー・ブロンド」をパッと思い浮かべるものです。

「犬種がその飼い主のステレオタイプを生み出すのか」はスウェーデンで学術的に分析を受け、論文にもなりました。ダックスフンド、プードル、ラブラドールレトリーバー、ピットブル、チワワの飼い主に対する人々のステレオタイプがあるか否かを調査したところ、なんとチワワとピットブルだけにそれが認められたそうです(チワワは都市生活を送っている若い女の子のペット、ピットブルは都市に住むマッチョなお兄さんの犬)。というわけで、チワワはある意味とてもシンボルになりやすい犬種とも言えるでしょう。

チワワ飼い主が犯しやすい「あるある」ミステイク

実際世の中が人が思うほどに、チワワというのは「典型的飼い主」に飼われているわけではありません。男性の飼い主だっているし、それこそおばあちゃんでもチワワを愛犬として可愛がっている人はたくさんいます。ただしチワワに対する接し方についてなら、飼い主の「あるある」というものが存在するかもしれません。例えば小さいが故に「かわいそう〜」と何もけじめもつけずに、ついつい過保護に育ててしまう、とか…。

過保護に育てる、というのいつまでも犬を赤ちゃん扱いにすることでもあり、確かに飼い主にとっては、オキシトシン・ホルモンの分泌にもつながり、楽しいことかもしれません。でも、これは同時に犬とのコミュニケーション術の向上を妨げる要因にもなります。なんでも全て許すのではなく、お互いが譲歩しながら生活をする、ということを、トレーニングを通して子犬に「刷り込み」する。そうすることで犬はより飼い主に対して注意を向けるようになり、結局双方のコミュニケーションがよりスムースに行われるようになります。もちろんその譲歩のさせ方にもよります。やってはいけないことを犬に伝えるためには、声を荒げる必要は全くありません。体をそうっと抑えるだけでも十分。そして他のことに気を散らさせ、こちらを向いてくれたら、ご褒美にトリーツを与える。

「いや、でも私は過保護でもいいの、人の片思いだけでもいいんです」
という人もいるでしょう。確かに犬にさせるがままにしてチワワとなら暮らせないこともないでしょう。けれど、私は犬の精神的ウェルフェアのためにも、やっぱり双方がメンタルでつながっている方が犬にとっても生活が楽しいのではないかと思うのです。

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藤田 りか子(ふじた りかこ)

藤田 りか子(ふじた りかこ)

ドッグ・ジャーナリスト。レトリーバー二匹と自然豊かなスウェーデン・ヴェルムランド県の小さな村に在住。スウェーデン農業大学野生動物管理学科にて修士号を得る。犬の繁殖管理や福祉の先進国スウェーデンはじめ北欧の犬情報はもとより、ヨーロッパ各地の純血種の知識に詳しい。著者に『最新世界の犬種図鑑』。 現在ノーズ・ワーク(嗅覚を使うドッグスポーツ)に夢中、コンペティターでもある。

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