2017.10.06一緒に。もっと、

【犬との暮らし】犬アトピー性皮膚炎の犬と暮らす7~ステップ5~デトックス

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ホリスティックケア・カウンセラーで日本アニマルフィトセラピー学術協会理事長の加藤です。3月よりお伝えしてきました「犬アトピー性皮膚炎の犬と暮らす~自然治癒力を高めるステップ~」シリーズは今回でいよいよラストです。

このコラムでは7回にわたって犬アトピー性皮膚炎のパートナーの治療に加えられる家庭でのケアの方法や自然治癒力を高めていくための考え方をお伝えしてきました。ラストは自然治癒力を高めるステップ5番目となる『デトックス』。体内に溜まった毒素を体外に排泄するためのコツをお伝えいたします。

これまでの関連記事はコチラ→ 【犬との暮らし】犬アトピー性皮膚炎の犬と暮らす

体内毒素の正体は?

皮膚は体内の最大の器官であり、身体に溜まった毒素を排泄する解毒器官です。では身体に溜まった毒素とはどんなものでしょうか?体内毒素には代謝によって生じた二酸化炭素やアンモニア、腸内細菌の死骸などの老廃物や有害ミネラル、添加物や環境ホルモンなどの化学物質などがあります。

体内に入ってきた栄養素を含むさまざまな物質は胃腸で吸収・分解され血流にのって体の隅々に運ばれたり、便として排泄されたりします。有害な化学物質は肝臓で解毒処理された後に腎臓で濾過されて尿として排泄されます。水に溶けない揮発性の老廃物は、肺に運ばれ吸気とともに排出されます。ですから、便秘や消化不良になると呼気にも影響が出て口臭が強くなってくるのです。また、リンパ系で老廃物の流れが滞ると肝臓や腎臓での解毒・濾過されずに体内に蓄積していきます。

このように体内ではさまざまな排泄経路があり、それぞれが協力し合って便や尿、汗、呼気などから老廃物を排出しています。ただし、犬の場合、汗は肉球からかくのがメインになります。一つのルートに大きな負荷がかかると他のルートにも徐々に影響が出てきてしまいますので、毒素によって弱められ内臓機能を正常に戻すデトックスを行うと自然治癒力を高めることが期待できます。

老廃物を排泄するデトックス方法

水道水に入れておくだけで浄水できるスティックも

1.水分量と水の質を確認する

犬の身体を構成する成分の60~70%は水分で6番目の栄養素と言われるくらいとても大切なものです。

水分が不足すると血液やリンパ液の流れが悪くなり、老廃物が溜まりやすくなってしまいます。無理に飲ませることはありませんが、普段から水分摂取量が少ないと感じるならば、ハーブティーなどで補ってあげても良いでしょう。また、人よりも身体が小さいパートナーたちにはお水の質にも気を配りたいものです。

日本の水道水はそのまま飲むことのできる高い水準にありますが、浄水過程において生成される有害物質への不安も聞こえてきていますので、浄水器に通したり、5分以上沸騰させてカルキを抜いた煮沸水などを利用したりすると良いでしょう。ミネラルウォーターは常用すると尿路結石症の原因となる可能性がありますので控えてください。最近ではペット用の水素水 なども販売されています。人よりも身体が小さいパートナーたちにはより気を配りたいものですね。

2.プチ断食

食事を1~2食抜くことで、消化器官を休めます。すると、消化活動に回っていたエネルギーがキズや炎症を癒したり、蓄積した老廃物を排泄したりと解毒を促してくれます。その際は前後の食餌を消化しやすいもので少し軽めにし、絶食期間はお水の他に肉のゆで汁やヤギミルク、ハーブティーなどの水分をたっぷり与えましょう。ただし体力が落ちている時などはかえって負担になることがあります。パートナーの体調を見ながら行ってください。

3.いつもの食事にプラスできるデトックス食材とハーブ

身近な食材にもデトックス効果あり

腎臓のデトックス 
カリウムなどが含まれる利尿作用のある食材やハーブを利用して穏やかに腎臓を刺激します。ただし、腎機能障害がある場合は注意が必要です。
<キュウリ、バナナ、ジャガイモ、昆布、ネトル、ドクダミ> 

肺のデトックス 
肺は外界からのさまざまな汚染物質にさらされています。また体内の揮発性老廃物や吸い込んだ異物を肺で体外へ排出します。肺を守るためには肺を強壮する去痰作用のあるハーブの利用が有効です。
<タイム、フェンネル、アニスシード、ペパーミント>

カラフルな食材には特有の成分が豊富

皮膚のデトックス 
活性酸素は皮膚にダメージを与えます。活性酸素を除去する成分としてβカロテン、ビタミンCなどの成分がおすすめです。また発汗作用のある食材やハーブは皮膚表面の血流を高めて新陳代謝を促します。
<人参、小松菜、ブロッコリー、ローズヒップ、ショウガなど>

リンパのデトックス
リンパ液は白血球や栄養素、体外から侵入してきた細菌や死んだ細胞などの老廃物を運びます。リンパが滞るむくみやリンパ節の腫れが生じやすくなり、感染症にかかりやすくなることもあります。カレンデュラやクリーバーズ(ヤエムグラ)などのハーブはリンパを浄化して循環を促してくれる働きがあります。

クロロフィルは緑色の濃い食物に多く含まれます

血液のデトックス
毒素は血液の中にも存在しています。特に植物に含まれる緑色の色素成分クロロフィルやケルセチンには血液を浄化してくれる作用があります。
<アスパラガス、ブロッコリー、スピルリナ、アルファルファ、クロレラ、リンゴ

腸のデトックス
脂溶性の毒素は胆汁によって腸に運ばれ、便と共に排出されます。有害物質の7~8割は便から排泄されますので特に便秘にならないように気をつけましょう。腸には免疫細胞も多く存在していますので腸内細菌叢のバランスを整えるプロバイオティクスやオリゴ糖、食物繊維等が豊富に含まれる食材などが効果的です。プロバイオティクスが配合されたおやつなどは与えやすくて使いやすいですね。また血液浄化をしてくれるクロロフィル(血液のデトックス参照)は腸内の掃除をしてくれる成分でもあります。
ゴボウ(バードック)、リンゴ、納豆、バナナ、ヨーグルト、キクイモ、オオバコ>

肝臓のデトックス
解毒の主役ともいえる肝臓は多くの薬物や有害物質を尿や便、汗、呼気などと共に排泄できるような形に無毒化しています。肝機能を高めると血液が綺麗になり、新陳代謝も上がります。
<ゴボウ(バードック)、ダンディライオン(タンポポ)、キクイモ、ゴマ>

終わりに

3月より7回にわたって「犬アトピー性皮膚炎の犬と暮らす」というテーマにて家庭で簡単に取り入れられるさまざまな方法をお伝えさせていただきました。第1回目にもお伝えしたのですが、アトピー性皮膚炎の症状の有無や強弱は自然治癒力と連動しているケースが多いと経験的に感じています。ご紹介させていただいた方法は愛犬ナイトや多くのクライアントさまなどで効果が出ているものですが、全てのケースに有効であるわけではありません。

治療中の場合はかかりつけ獣医師の指示を仰ぎながら取り入れていただき、パートナーに異変が生じないか注意深く確認しながら行っていただければ幸いです。自然治癒力は犬アトピー性皮膚炎に限らず、すべてのパートナーにとって大切なもの。シニアや持病のあるパートナーにはもちろん、若く健康なパートナーたちにも役立てていただけたら嬉しく思います。

そして一番強力な薬は飼い主の笑顔です。是非、一緒に楽しみながらトライしてみてくださいね。

GEEN DOG相談ルーム

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加藤 志乃(かとう しの)日本アニマルフィトセラピー学術協会、愛犬救命協会理事長、ホリスティックケア・カウンセラー

加藤 志乃(かとう しの)日本アニマルフィトセラピー学術協会、愛犬救命協会理事長、ホリスティックケア・カウンセラー

幼少期より多数の動物と暮らす。北里大学卒業後、10年以上製薬会社でMR、臨床開発に従事。愛犬のアトピーや股関節形成不全をきっかけにホリスティックの世界を知り、2007年にホリスティックケアカウンセラーを取得。アロマやハーブ、東洋医学他、さまざまな角度から行うホリスティックな視点でのアドバイスは日本全国にとどまらずアジア各国でも高評を得ている。
加藤 志乃(かとう しの)日本アニマルフィトセラピー学術協会、愛犬救命協会理事長、ホリスティックケア・カウンセラー

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