2017.03.02一緒に。もっと、

【犬との暮らし】都会の犬たち1~都会の犬はいろいろ大変?

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都会で犬と暮らす

こんにちは。東京で2頭のボーダーコリーと暮らしながら、ドッグダンスやオビディエンストレーニングのインストラクターをしている三井惇です。

三井さんのシニアのコラムはコチラ→犬との暮らしコラム ―シニア犬と暮らす 1

都会で犬を飼うということ。そこには環境だけでなくさまざまな違いによって生まれた都会独特の「犬との暮らし」があります。東京で犬と暮らし始めて30年。これから犬を迎えようと思っていらっしゃる方や、現在犬と暮らしている愛犬家の皆さまにとって、ちょっとしたヒントになったり、あるいは私が反面教師になったりすることがあれば嬉しいです。

犬は家の中?外?どちらがいいの?

犬は家の中?外?

犬と暮らす人たちの、「犬が好き!」という気持ちは同じでも、愛犬との暮らし方はそのペアの数だけあるということはおそらくみなさんもお気づきでしょう。家の中で暮らす犬、外で暮らす犬、飼い主さんの考えや事情によってさまざまです。それは選んだ犬種によっても変わってくるでしょうし、居住環境によっても異なりますが、「犬と暮らす」大前提として、犬は飼い主さんが守ってあげなくては生きられない動物だということを忘れてはいけません。その大前提が変わらなければ、愛犬との暮らしにさまざまな夢やイメージを持つことはとても素晴らしいことだと思います。

かくいう私にとって「犬と暮らす」イメージは、子供の頃に見たアメリカのファミリードラマに出てくるように、愛犬が家の中を自由に動き回り、夜は子供と一緒にベッドで寝るというものでした。しかし、私の両親の世代では考えも及ばない状況だったので、子供の頃飼っていたコリーは庭の犬舎で生活し、花火や雷が鳴った時だけ家の中に入ると言う特別な待遇を受けることが出来ました。大きな音がすると、自分で門を開けて庭から出て行ってしまい、家の周りを一周して玄関の前で待っているという変な癖があり、危ないのでそういうときだけは早々に家に入れるようにしたのです。私は子ども心にずっと花火が鳴っていればいいのにと思ったほどでした。

そんな時代に比べると、今は室内飼いが当たり前のようになってきていますが、もちろん家の外で飼われている犬たちもいます。番犬としての仕事を託されている犬たちは、庭や外の犬舎などで、外部からの侵入者に対して吠えて警鐘を鳴らすことで、飼い主たちには歓迎されています。実は私が自分で管理する犬として一緒に暮らすようになった最初の犬はハスキーでしたが、天気のいい日は日中庭で過ごすことが多かったので、近所に住む海外からの転勤家族たちには、いるだけで番犬になるから安心だとよく言われたものでした。彼はフレンドリーで、吠えることはほとんどなかったのですが、その存在感だけでも、侵入者にとっては脅威になったことでしょう。

愛犬の居住スペースをどこにするのか考える時、愛犬にとってその場所が快適な場所かどうかということも考慮に入れて欲しいと思います。それは犬種の特性や個体の性格、あるいは居住環境によっても異なってくるでしょうが、飼い主は愛犬を守る立場にあることを忘れてはいけないと思います。

場所が変われば、ルールや慣習も違う

人口密度の高い東京。当然、人や車などと遭遇する確率が高くなります。早朝5時台に散歩に出ればそうでもないでしょうが、一般的に、人と遭う確率の高い地域では散歩時にリードを付けると言う暗黙の了解があります。行政で義務付けられている地域もありますね。当然のことながら、すべての人が犬好きなわけではなく、中にはアレルギーなどで近づきたくてもダメな人もいるわけで、すべての人が安心して公の場にいる権利も尊重しなければなりません。犬を飼う選択は自由でも、大前提として、出来るだけ他人に迷惑をかけないということも頭においておかなくてはいけません。

私が学生時代に住んでいた郊外は周辺に空き地が点在しており、お隣の犬は朝夕勝手に散歩に出かけ、勝手に帰って来ると言うのが日課で、ご近所では「なんて頭のいい犬なんだろう」と評判になっていました。子供だった私も同じように感じ、「ウチの犬も一人で散歩に行ってくれないかなぁ」などと無責任なことを考えていました。今思えば、いくら郊外だからと言っても車はゼロではないので、交通事故の心配もしなくてはいけませんし、済ませたトイレの後始末だってしなくてはいけません。いわゆるその犬の安全の確保とその犬が他人にかけるかもしれない迷惑など全く考えていなかったのです。

でも、そのようなことが当時は普通に慣習として認められていて、誰も文句は言いませんでした。もちろん昔と違い、現在では近郊でもだいぶ状況は変わってきていますが、犬にとってもヒトにとっても東京ほどの息苦しさはないかも知れませんね。

都会の犬は覚えることがたくさん

都会の犬は忙しい広いお庭のある家に住む犬たちなら、トイレは勝手に庭に出て済ませてくることも可能ですが、都心に多い、マンションや庭の無い戸建てに住む大半の犬たちはそうはいきません。当然室内トイレだったり、散歩中に道端や公園でトイレを済ませて、他人の迷惑にならないように処理するという別の選択肢を選ばなくてはなりません。外で怪しい音がすれば、本能では警鐘を鳴らしたくてもご近所の手前、静かに暮らさなくてはいけません。そんなことを考えると、都会暮らしの犬たちには覚えなくてはいけないことが沢山あると言ってもいいでしょう。犬同士で情報交換をしているとしたら、「おまえのところはいいよな。いちいち、決まった時間に決まった場所でトイレしなくてもいいから」と言った会話が聞こえてくるかもしれません。

おわりに

近年では、カフェや宿泊施設など犬と一緒に入ることができるスペースが増えたことで、「隣に他の犬が来ても吠えない」、「勝手にトイレをしない」など、出入り禁止にならないためには、飼い主も犬も勉強しなくてはいけないことが増えました。そう考えると都会暮らしってちょっと窮屈に見えるかもしれませんね。

でも、もちろん悪いことばかりではありません。毎日自然の中を自由に散歩することは出来なくても、公園を散歩したり、犬と一緒に入れるスポットが多い都会では、飼い主と共有する時間も増えます。普段は少々窮屈な都会暮らしでも、ちょっとの工夫で犬も人も楽しめるはず。都会の犬暮らしを楽しんでいきましょう。

次回から、都会の犬との暮らしのあれこれをお話していこうと思います。

GEEN DOG相談ルーム

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三井 惇(みつい じゅん) CPDT-KA、ドッグトレーナー/ドッグダンスインストラクター、ホリスティックケア・カウンセラー

三井 惇(みつい じゅん) CPDT-KA、ドッグトレーナー/ドッグダンスインストラクター、ホリスティックケア・カウンセラー

1997年に迎えたボーダーコリーと始めたオビディエンス(服従訓練)をきっかけ に、犬の行動学や学習理論を学び、2006年WanByWanを立ち上げる。愛犬の出産、子育て、介護と様々な場面でも多くを学び、愛犬のQOLの向上を目指して2008年にホリスティックカウンセラーの資格を取得。2016年自身のトレーニング方法を再確認するために世界基準のドッグトレーナー資格CPDT-KAを取得。現在、4頭目と5頭目のボーダーコリーとドッグダンスの楽しさを広めながら、東京近県で出張レッスンを行っている。
三井 惇(みつい じゅん) CPDT-KA、ドッグトレーナー/ドッグダンスインストラクター、ホリスティックケア・カウンセラー

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