2017.04.05一緒に。もっと、

【犬との暮らし】都会の犬たち2~犬と暮らそうと思ったら

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犬と暮らす前に知っておくこと

「都会の犬たち」連載2回目ですが、今回は僭越ながら、「犬と暮らしたい!」と思い始めた方にとって少しでもお役にたてればと思い、犬暮らしをスタートさせる前にちょっと考えて欲しいことなどをご紹介しようと思います。

トレーナー三井さんのこれまでの記事はコチラ→三井さん記事一覧

犬との理想の暮らしとは?

「犬と暮らしたい。」そんなことを思い始めたきっかけはなんでしょう。

愛犬と楽しそうに散歩をしている人を見たから?
ドッグスポーツを楽しんでいる人を見たから?
一人暮らしの寂しさを癒してもらいたいと思ったから?

私の場合は単純に「小さい頃からの夢だった」からでした。理由はなんであっても、自分の住居環境やライフスタイルに見合った暮らし方をベースに考えなくては現実味が無くなってしまいます。どんなに犬好きでも、都会で10頭もの大型犬と伸び伸び暮らすには、広いバックヤードや大邸宅が必要になってしまい、ただの「夢」で終わってしまいます。「夢」を「現実」にするためには自分の状況を確認するとともに、家族に迎える相手(犬)のことも前もって良く知らないと、うまくいかなかったお見合い結婚のようになってしまうでしょう。

大まかに「犬」と言っても、チワワのような小型犬からウルフハウンドドッグのような超大型犬まで犬の種類は様々です。サイズだけでなく、犬種ごとに改良された特性もあるので、一概に「犬」というひとくくりにするのは難しいかも知れません。最近では犬の飼育が可能な集合住宅がだいぶ増えてきましたが、都心のマンションの中には、「共有スペースでは犬をカートに入れるか、抱いて移動してください。」という規約があるところがほとんどです。小型犬であればキャリーバッグに入れて運ぶのは簡単ですが、10キロを超える中型犬では結構大変です。ましてや30キロ、40キロ超えの大型犬ではカートがエレベーターに載らなかったり、エレベーターさえ使用できない場合は不可能と言えるでしょう。

そんなことを考えると、ただ「犬が欲しい」というだけではなく、「どんな犬種なら自分のライフスタイルに合うだろうか。」と言うところからパートナー探しされるといいのではないでしょうか。

車でしょっちゅうお出かけしたくても、駐車場までが遠いので抱いて行くのはちょっと…。と言う場合や、自宅の近所に公園が無いので、のんびり散歩出来る場所が無いなど、いろいろ課題が見えてくるかもしれません。

犬種の特性ってなに?

犬種の特性

サイズの問題だけでなく、先ほど書いた「犬種の特性」についてちょっと触れてみましょう。

一般社団法人ジャパンケネルクラブ(JKC)のWEBサイトに記載されている情報によれば、世界中には700~800の犬種があり、国際畜犬連盟(FCI)により公認された344犬種(2016年7月現在)のうち、196犬種がJKCに登録されています。

そしてそれぞれの犬種はその特性によって10個のグループに分類されています。ではその特性とはなんでしょうか。

大きく分けると、牧羊(牧畜)犬、使役犬、猟犬、愛玩犬、日本犬などを含む原始的なスピッツと言った具合に、それぞれの犬の用途によって分けられています。例えば、牧羊犬たちは家畜を追って集め、使役犬は運搬・警護・水難救助などにあたり、猟犬は獣や鳥を追ったり、回収したりと、様々な用途に適した特性を持っています。レトリーバー種が泳ぎ好きだったり、持って来い遊びがすぐ出来るようになったりするのはそんなDNAを持っているからと言ってもいいでしょう。

そこで、ポイントになるのが、その犬の特性が自分のライフスタイルに合っているかどうかということです。愛犬と一緒にアクティブなライフスタイルを送りたいと考えている人は、ドッグスポーツを思い浮かべたり、あるいは一緒に旅行することなどを考えたりするのではないでしょうか。すると、そんな飼い主の道楽にちゃんと付き合ってくれそうなアクティブなタイプの犬種を選んだ方がお互い楽しく時間を共有できます。一方、あまりアウトドア派でもなく、散歩も近所をちょっと周るぐらいで済ませたいなどと思っている方であれば、運動量が必要な犬種を選んでしまったら、お互いが不幸になってしまいます。

お見合いをしよう!

よくある失敗に、「こんなに大きくなると思わなかった」というのもあります。先祖返りなどで、多少オーバーサイズになるのは別として、ショップやネットに載っていたの子犬の写真を見て、ただかわいいからと連れて帰ってきてしまい、その犬の成犬の姿を全く知らなかったなんていう話も聞きます。

あとで、「失敗した!」なんてことが無いように、お見合いのつもりでパートナーとなる犬種のことをもっと勉強してみませんか?もちろん、最近では保護犬の里親さんになるというケースもあります。保護犬の場合、ブリーダー崩壊でなければ、ほとんどはミックス犬(交雑種)です。親の犬種がわからなければ、当然その子の特性をはかり知ることは出来ません。多少見た目で、「〇〇犬がかかっている」的なことは推測できるかもしれませんが、実際のところはわかりません。それでも、足の太さ(大きさ)などを見ると、おおよその成犬の大きさが想像できると思いますし、洋犬なのか和犬なのかも推測出来るかもしれません。またミックス犬の場合、純血種と比べれば、さほど犬種の特性が占める割合は大きくないかもしれませんが、お見合いやトライアルなどを利用することで、その子のことをよく理解してから迎え入れることも可能です。

犬との暮らしがイメージできたら

犬との暮らしがイメージできたら

我が家にはもう30年通い続けている馴染みの公園があり、週末仕事が入っていないと、やはり同じぐらい長く公園に通っている犬仲間たちと一緒にボーっとしていることが多いのですが、そんな時は犬を飼っていらっしゃらない方々が気軽にお声をかけてくださいます。

年齢は2歳くらいのお子様からから80代のご年配者までさまざまです。以前は犬を飼っていたとおっしゃる方や、将来犬と暮らしたいと考えていらっしゃる若いカップル、パパやママに犬を飼いたいってず~っと前からおねだりしているお子さんなどなど、基本的には犬に興味を持たれている人たちです。

中には「触ってもいいですか?」とか、「一緒に写真を撮ってもいいですか?」や、「お散歩させてもいいですか?」なんて言われます。そんな時はウェルカムなので、どんどん犬を知って頂こうと思い、いろいろお話をお聞きしたり、アドバイスできる範囲でお話させて頂いたりしています。

もともと、心に決めた犬種がある方の場合は、該当犬種が仲間の中にいると話は更に弾みます。その犬種について、実際飼っている人から話を聞くというのはとてもいい情報源なので是非お奨めしたいところ。もちろん、今の世の中ネットを開けば嫌と言うほど情報は入手できますが、実際に触れたり、実生活での状況を生で聞いたりするのはとてもいいと思います。もし犬種についてある程度目星がついて来たら、是非公園などで生の犬の様子や、飼っている人に話を聞いてみることをおすすめします。

おわりに

犬と暮らす時間は、子犬からであれば平均15年以上になります。是非、愛犬を丸ごと愛してあげられるように、納得したパートナー選びをして欲しいと思います。まぁ、犬がこちらを選んでくれる場合もありますが、とにかく楽しい犬との暮らしのために、相手をよく知ることから始めませんか?

三井さんのその他のコラムはコチラ→【犬との暮らし】 シニア犬と暮らす 1

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三井 惇(みつい じゅん) CPDT-KA、ドッグトレーナー/ドッグダンスインストラクター、ホリスティックケア・カウンセラー

三井 惇(みつい じゅん) CPDT-KA、ドッグトレーナー/ドッグダンスインストラクター、ホリスティックケア・カウンセラー

1997年に迎えたボーダーコリーと始めたオビディエンス(服従訓練)をきっかけ に、犬の行動学や学習理論を学び、2006年WanByWanを立ち上げる。愛犬の出産、子育て、介護と様々な場面でも多くを学び、愛犬のQOLの向上を目指して2008年にホリスティックカウンセラーの資格を取得。2016年自身のトレーニング方法を再確認するために世界基準のドッグトレーナー資格CPDT-KAを取得。現在、4頭目と5頭目のボーダーコリーとドッグダンスの楽しさを広めながら、東京近県で出張レッスンを行っている。
三井 惇(みつい じゅん) CPDT-KA、ドッグトレーナー/ドッグダンスインストラクター、ホリスティックケア・カウンセラー

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