2017.02.13心のケア

可愛いだけじゃない!犬が首をかしげる理由とは

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犬が首をかしげる理由

パートナーの名前を呼ぶと、首をかしげて一生懸命こっちを見る姿…とても可愛いですよね。どのようなときに首をかしげるのか、どんな意味があるのか、何かのサインなのか、気になりませんか?

ただの可愛いしぐさなら良いですが、何かの病気が隠されているのだったら大変です。その可能性もあるのでしょうか。

今回は、犬が首をかしげる行動について、GREEN DOG代官山にある代官山動物病院の獣医行動診療科認定医、藤井仁美先生にお話をうかがいました。

犬が首をかしげるのはなぜ?

刺激に反応している

犬が首をかしげる行動の意味は、状況によって異なります。基本的には、何かの刺激(音、見える物や動く物、においなど)に反応していると考えられています。

音に反応している場合

音に対して、よく聞こうと意識的に首をかしげることもありますし、無意識に(反射的に)そうなることもあります。

知っている音なのか、初めて聞く音なのか、飼い主の声なのか、他人の声なのか。首をかしげて、耳の角度を変え、より聞き取りやすくしようとする行動のひとつと言われます。

音以外の刺激に反応している場合

音も刺激のひとつですが、音以外の刺激に対しても、注意を払い情報収集しようとするときに、首をかしげることがあります。つまり聴覚だけでなく、視覚、嗅覚などを駆使するときにも首をかしげる行動をすることがあると考えられています。首をかしげると、耳の位置だけでなく、目の位置(視線の先)も変わるという説があります。もしかしたら、犬のいちばん優れた情報収集器官である鼻も、首をかしげることによって何か変わるのかもしれません。これは未知数ですが、ともあれ犬は音以外の刺激にも首をかしげることがあるのです。

首をかしげることが癖になることもある?

癖になるというよりも学習した行動によるものです。たとえば、写真や動画を撮るときに、愛犬の名前を呼ぶと、首をかしげたとします。その表情がとてもチャーミングだったために、飼い主が喜び、パートナーを可愛い可愛いと褒めたり、撫でたりしたとします。そうすると、犬は「首をかしげると、飼い主が喜ぶんだ」と学習します。犬にとってごほうびとは、なにもおやつをあげなくても、飼い主の喜ぶ声や関心だけでもじゅうぶんなのです。

そのため、そのあとからも名前を呼ばれたら首をかしげるとか、写真を撮ろうとカメラを向けると、何も言われなくても首をかしげるというしぐさをすることがあるのです。学習能力の高い、好奇心の強い犬が、習得することが多いかもしれません。

危険予知説?

不思議に思うことに対して危険かもしれないと思う、本能的な行動ということはあるのでしょうか? これは予知能力というより、やはり上記の、何かの刺激に対して反応している行動のひとつに過ぎないと思われます。危険予知というより危険な刺激ではないか見極めようとしている行動でしょう。

首をかしげることは病気のサインの場合も?

首をかしげることは病気のサイン?

首をかしげるしぐさは可愛いものですが、もしかして何か異常があるからそういう行動をとるということであれば、喜んでいる場合ではありません。

どんな病気が考えられる?

     耳にかかわる病気のサイン
  • 外耳炎、中耳炎など(気になる方の耳が下がることが多いかも)
     脳神経系にかかわる病気のサイン
  • てんかん、脳腫瘍、髄膜炎など
     そのほかの病気のサイン
  • 頸椎の病気、ダニなどの外部寄生虫、皮膚炎など

耳の病気かも?と思ったらコチラ→汚れや耳垢、においが気になる?犬の耳に本当に必要なホームケアとは

おわりに

ヒトのコミュニケーションは主に言葉を使いますが、愛犬は言葉を話さないにも関わらず、声をかけられたら首をかしげ、みなさんが言うことをより聞こうと耳の角度を変えているのかもしれませんね。そう思うとより愛おしい行動ですが、一方で病気の場合は注意が必要です。

何の刺激もないのに首をかしげる行動が急に増えたり、耳を掻いたり、耳が臭う、または、今までと首のかしげ方が違うなどの場合は、その様子を動画に撮って動物病院に行きましょう。脳の病気だった場合は、生命にかかわる最も怖い病気のひとつ。早急に診察し、場合によってはMRIなどを撮って検査をする必要があります。心配だな、気になるな、と思ったら、早めに獣医師に相談してくださいね。

てんかんの病気についてはコチラ→【犬との暮らし】てんかんを抱える愛犬と暮らす1

GEEN DOG相談ルーム

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監修: 藤井 仁美(ふじい ひとみ)  獣医師 代官山動物病院 行動診療科担当

監修: 藤井 仁美(ふじい ひとみ)  獣医師 代官山動物病院 行動診療科担当

英国ロンドンで10年間暮らし、伴侶動物の行動学を学び、その知識を生かして動物病院やドッグトレーニングスクールで幅広く活動してきました。GREEN DOG代官山内にある代官山動物病院でも行動問題の治療、しつけ方指導、病気のパートナーのメンタル面(精神面)のケアを専門に行っています。犬や猫が抱える多様なストレスは病気に大きな影響を与えています。病気のパートナーに心のケアを行うと治療効果も上がり、再発予防にもつながることを実感しています。心と体の両方から、パートナーの健康な暮らしをサポートいたしますので、どうぞお気軽にご相談ください。 1990年 東京農工大学卒 2001年 英国応用ペット行動学センターにて研修、公認インストラクター資格を取得 2007年 英国サザンプトン大学院にて動物行動学を専攻 2009年 伴侶動物行動カウンセラーのディプロマを取得 2013年 獣医行動診療科認定医の資格を取得
監修: 藤井 仁美(ふじい ひとみ)  獣医師 代官山動物病院 行動診療科担当

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