2017.10.24歯のケア

老犬だからこそデンタルケアが重要!おすすめのホームケアとは?

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人と同じように、犬にとってもデンタルケアは、健康を維持するために重要な役割を果たしています。特に老犬になると、口内環境が悪くなりやすく、口臭、歯茎の腫れ、歯周病などがあっという間に悪化します。

飼い主は毎日の歯磨きはもちろん、いつも口の中を清潔な状態に保ってあげることが大切です。今回は、シニア犬カウンセラー山本が、老犬のデンタルケアの重要性とホームケアの方法についてご紹介します。

老犬の歯のホームケアが大切な3つの理由

老犬の歯のホームケアは健康維持に必要不可欠

老犬の歯のホームケアは、健康を維持するためには必要不可欠です。ここでは、ホームケアが大切な理由について解説します。

理由その1:食欲の低下を防ぐ

老犬にとっては、「食べること」が健康の維持には欠かせません。口内環境が悪化すると、固形物を噛むことが難しくなったり、歯の痛みなどによって食欲自体が低下する場合があります。食べられなくなると、十分な栄養素を体内に消化吸収できなくなるため、内蔵に悪影響を及ぼす可能性があります。

また「食べること」は、老犬にとって喜びのひとつともいえます。口内環境の悪化は、食べる喜びを奪うことに…。毎日のホームケアは、老犬の身体と心の健康を維持することにつながるのです。

理由その2:歯周病を予防する

ホームケアを疎かにすると、食べカスなどの歯に残った汚れは歯垢に変化します。歯垢はわずか3日から5日で固い歯石となります。石炭化した歯石は、一度できてしまうと歯ブラシでは除去することが難しい上、歯の炎症や歯周病菌を増殖させる原因を引き起こしてしまうのです。歯周病の症状が進むと、歯を支える歯槽骨が徐々に破壊され、重度になるとアゴの骨にまで悪影響を及ぼす場合も…。

歯周病は、飼い主には進行状況が判断しにくく、気がついた時には重度になっているケースが多いようです。歯周病を予防するためには、日ごろのホームケアが重要です。

理由その3:歯の治療のリスクを軽減する

歯石の除去や歯周病の治療が必要な場合、麻酔を使って施術します。若いうちならまだしも、体力が衰えている老犬に麻酔を使うことに不安や抵抗を感じる飼い主さんが多いのではないでしょうか。

ホームケアは、口内環境を清潔に整え、歯垢の除去や歯周病の進行を予防する効果とともに、老犬の口内の様子を常に確認することができます。麻酔を必要とする歯の治療をできる限り避けるためにも、日ごろのホームケアと観察が重要なポイントです。歯周病の発症を防げないとしても、短時間の簡単な手術で治療できる可能性が期待できます。

犬のホームケアに関する記事はコチラ→家庭での歯のケアについて」獣医師が教える!犬の健康コラム

その方法で大丈夫?ケアが不十分な歯・口の特徴

口内環境は老犬ほど症状の悪化が早くなります

人間と同様に、犬は年齢を重ねるほど、歯の状態が悪化するスピードは速くなります。子犬のころから歯磨きに慣れさせている場合を除き、ほとんどの犬は歯磨きを嫌がってしまうものですよね。老犬が嫌がるからとケアを簡単に済ませると、口内環境の悪化は気付かないうちにどんどん進行していきます。ここでは、ケアが不十分な歯と口の主な特徴をご紹介しましょう。

特徴その1:口臭がきつくなる

口内環境が悪化すると、口の中で細菌が増殖して悪臭の原因となります。老犬に顔を近づけた際に、思わずそむけたくなるほどの臭いを感じたら、歯や口の状態を確認してみてください。口臭は歯磨きや歯磨きガムなどで軽減できることもありますが、歯周病の改善までの働きは期待できません。

特徴その2:歯のぐらつきや歯茎からの出血

歯や口のケアが不十分だと、口内環境の悪化が進行していきます。老犬の歯がぐらついたり、歯茎から出血していたりすることもあります。自然と歯が抜けていることも…。しかし、老犬の歯や口の中の状態は、日ごろから常に確認していないと気付かないものです。手遅れになる前に、愛犬の口内の状態を確認することを毎日の習慣に取り入れてください。嫌がる場合は、口の周りを優しく触れながら、ほめてあげるのもひとつの方法です。また、歯のぐらつきや出血などに気付いたら、早めに専門医の診断を受けることも忘れないでくださいね。

特徴その3:いつもと様子が違う

食事に興味を示さなかったり、元気がなかったりなど、いつもと様子が違うと感じたら、体調も含めて口内環境の悪化を疑ってみてください。食欲がないのは、歯や歯茎の痛みが原因となっている場合があるからです。下痢などを起こすお腹の痛みなどとは異なり、歯の不調は症状としてわかりにくいものです。また、前項で解説したように、歯周病はある程度症状が進行しないと判断が難しい場合があります。早めの対処をするためにも、老犬のちょっとした変化を見逃さないことが大切ですね。

カウンセラー直伝!老犬の歯のホームケア方法

毎日の歯磨きだけでは完璧なケアは行うことが難しいといえます。ここでは、老犬の歯のケアに効果的なホームケアの方法についてご紹介しましょう。

食べカスを口内に残さない

食べ物のカスが口内に残ると、細菌の増殖を促し歯垢ができる原因になります。食後にスポイドやシリンジ などで口の中に水を流して食べカスを残さない方法がおすすめです。歯磨きが苦手ならば口の中を水で流すだけでもやってみませんか。水の中に混ぜるだけで抗菌できる商品 も利用すると良いでしょう。

ほかにも、食後にお気に入りのぬいぐるみやロープを噛む遊びも、歯の汚れを取ることが期待です。ただし、そのぬいぐるみやロープも良く洗い清潔にしておきましょう

乳酸菌の優れた働きを活用する

お腹の調子を整える効果が高い乳酸菌ですが、なかでも、フェカリス菌には口内環境を正常に整える効果が期待されています。フェカリス菌とは、乳酸菌の一種で、歯周病の原因となる細菌の生成を防ぐ効果や口内をきれいにして口臭を軽減させる働きがあります。フェカリス菌を使ったオヤツ フェカリス菌配合のご飯 など、老犬の好みに合わせて選んでみてはいかがでしょう。

デンタルケアに効果的な成分を積極的に取り入れる

犬専用のデンタルケア商品はいまや豊富にあります。甘いマヌカハニー を利用したものや、水に入れるだけのもの。マウスケアだけではなく抗酸化栄養素の摂取としても利用できるGSE(グレープフルーツシードエクストラクト)というグレープフルーツの種から抽出したものやリンゴ酢は、抗菌作用が期待でき口内環境を整えるためにおすすめです。いずれも食事に少量をトッピングしたり、飲み水に数滴加えてみると良いでしょう。ただし、老犬の様子を見ながら取り入れることが大切です。

犬の歯の予防法に関する記事はコチラ→愛犬が喜ぶ!犬の口臭や歯石の予防法

まとめ

老犬の歯のケアは、健康を維持するためには必要不可欠です。気付かないままでいると、歯周病などの重篤な症状を引き起こす可能性が高まります。毎日の歯磨きはもちろん、口内環境を整える工夫が必要といえます。歯磨きが難しい場合は、口内ケアに効果的な方法を積極的に取り入れてみてください。老犬の歯のケアは、できるだけ早めの対策が重要なポイントとなります。老犬の健康のために、紹介したホームケアをぜひ参考にしてくださいね。

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山本 由能(やまもと ゆの) シニア犬カウンセラー、ペット栄養管理士、ペットケア専門士

山本 由能(やまもと ゆの) シニア犬カウンセラー、ペット栄養管理士、ペットケア専門士

現在の愛犬との生活がきっかけで犬の食事や心のケアについて勉強を始めたことがご縁となりGREEN DOGへ。日々の業務ではパピーからシニア犬までさまざまなお悩みに対応しています。最近は介護やペットロスについてのご相談も増えてきました。自身も飼い主のひとりとして一緒に悩み考えることで研鑽を積んでいます。
山本 由能(やまもと ゆの) シニア犬カウンセラー、ペット栄養管理士、ペットケア専門士

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