2016.09.26その他の体の健康・ケア

愛犬のうんちは健康?犬の下痢や便秘の原因と対処法

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犬の下痢や便秘の原因と対処法

愛犬が下痢や軟便、便秘をしているときは、お腹をはじめ、全身に何かの異常が起きていることが考えられます。

腸の健康は身体の健康に繋がっているのは、人も犬も同じです。今回は、愛犬のお悩みで多い下痢や便秘の原因と対処法として犬の腸活についてお届けします。

健康なうんちと異常なうんちの見極め方

健康なうんちと異常なうんち

うんちは、食べた物が消化・吸収された後のカスと、腸内細菌やその死骸、水分などからできています。

腸は、食べ物をはじめ、自律神経や消化に関わる臓器、感染症などと密接に関係しています。ですから、うんちの状態は犬の健康状態を測る重要なバロメーター。特に犬は言葉を話しませんから、毎日の健康チェックのためにうんちの観察をすることはとても大切なのです。

では、犬の健康なうんちというのはどのようなうんちでしょう。

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健康なうんちは、動物の食性(肉食か草食か)や動物の種類によって違います。良いとされるうんちの形状やにおいは動物の食性によって異なるのですね。

犬では、次のような状態が、理想のうんちとされています。

硬さ

  • ティッシュでつまんでもくずれない、バナナくらいの硬さ
  • つまんだ際に、地面やシーツが汚れない、もしくは跡がすこしつく程度

  • 黒っぽい茶、茶褐色、濃いおうど色などの茶系統

におい

  • 臭いけれども、きつくない。酸っぱい臭いはしない。

回数

  • 食事回数と同じもしくは、プラス1回

うんちが少し軟らかったり、硬かったりする場合は、しばらく様子をみて、直ぐに治まるようであれば問題がないことが多いです。ただし、何回も続くようであれば要注意。生臭いにおいや酸っぱいにおい、赤っぽい色、水っぽくて形がない、異物が混ざっている等、うんちにいつもと違う異常がみられたら、すぐに動物病院に連れて行きましょう

下痢の原因7つ

何らかの原因で腸から水分が充分に吸収されない、または水分が腸内にしみ出てしまったりすることにより、うんちに過剰な水分が含まれ下痢になります。

次のようなことが下痢の原因になります。

原因 1消化吸収不良
犬の下痢の中で特に多いのが、食べ物の消化吸収不良による下痢です。 急な食事内容の変更、食べ過ぎ、消化酵素が少ないなどの理由で腸の中での消化・吸収が上手くいかないと、未消化の食べ物により内部の浸透圧が上がります。すると、体内に吸収されるはずの水分が腸にとどまり、便と一緒に体の外に出されてしまうのです。

原因 2ウイルスや細菌感染
サルモネラやカンピロバクターなどの細菌も下痢を引き起こす原因となります。パルボウイルスやジステンパーウイルス、コロナウイルスなどのウイルスに感染すると、嘔吐、発熱などを伴う下痢を引き起こされます。重篤になれば、死にいたることもあります。ウイルスはワクチンによって感染を予防することが大切です。

原因 3寄生虫感染
小腸や大腸の中に寄生虫がいると炎症や出血によって下痢を起こすことがあります。寄生虫が長く寄生していると栄養状態が悪くなり痩せてきます。便を検査して寄生虫がいることが分かったら、駆虫薬を使って駆除します。

原因 4毒物、薬物
殺虫剤や殺鼠剤、鉛、ある種の植物などを口にして中毒を起こすと、下痢になることがあります。激しい下痢だけでなく血便、嘔吐、虚脱をともなうので、大至急、動物病院で解毒処置や胃の洗浄などを行う必要があります。

原因 5アレルギー反応
犬のアレルギー症状は、主に皮膚と消化器に現れます。もし、皮膚を痒がる、慢性の外耳炎があるなど、何かしらのアレルギー症状が下痢と共に現れているのであれば、獣医師の診察を受け、アレルギーを治療したり、アレルゲンを含まない食事を与えたりします。

原因 6ストレス
ホテルでの預かりや雷などのストレスにより下痢が起こる場合があります。胃や腸は、自律神経が深く関係していますので、不安や緊張など強いストレスがかかることで神経の働きが乱れ、腸の動きが突然活発になったり、腸管が痙攣したりします。それによって、腸内の水分の吸収が上手くいかず、下痢が生じます。

原因 7全身性の病気
原因が明確でない慢性の胃腸炎やホルモン性の病気、腫瘍などさまざまなことが原因で下痢が起こります。

便秘の原因6つ

便秘は、消化管の異常運動や、脱水などによって便が固くなり、排便が困難になった状態をいいます。

次のようなことが便秘の原因になります。

原因 1脱水
夏場の水分不足や寒い気候などで水を飲まなくなったり、腎臓病などの疾患でおしっこの量が多くなったりすることで脱水が起こります。 本来うんちに含まれるはずの水分が、体内に吸収されてしまうためにうんちが硬くなり出にくくなります。

原因 2食物繊維の摂り過ぎ
適量であればうんちにカサをもたらし腸の運動を促すのですが、野菜や繊維質過剰のフードなどで取りすぎた場合、逆に便が硬くなり、うんちが出にくくなることがあります。

原因 3骨の食べ過ぎ
骨のおやつや食べ物についた砂などを大量に摂取した場合、便が硬くなって腸を通り抜けにくくなります。

原因 4腸内環境の乱れ
善玉菌は、腸を健康に保ち、また腸の動きを促して便秘を防ぎます。便秘が続くと悪玉菌が増殖して、さらに腸内環境が悪化して、悪循環に陥ります。

原因 5うんちの我慢
うんちを我慢することによって、腸の中で水分の吸収が進んでしまい、ウンチが硬くなって出にくくなります。

原因 6全身性の病気
腫瘍や神経の病気、骨盤骨折、巨大結腸症(特に猫)など、さまざまな病気や障害によっても便秘は起こります。

便秘や下痢の対処法にはまず腸活を!

便秘や下痢の対処法

愛犬の下痢・便秘の日常ケアとしては、適度な運動をしつつ、穏やかに過ごし、心身の健康を保つことが何よりも大切です。

また、食による腸活は家庭で簡単に行えることばかりですので、ぜひ取り入れましょう。毎日継続させることが理想です。

食の腸活を試してみよう注目

犬猫の食性を考えた高品質の食事を与える
お腹の健康を謳った確かなフードを選ぶ
プレバイオティクス、プロバイオティクス、バイオジェニックスで腸内の細菌フローラを整える
オリゴ糖や食物繊維が含まれる果物や野菜などを適量与える
消化酵素を食事に加える
胃腸を健やかに保つためのハーブを与える(マシュマロウ、スリッパーエルム、ジンジャー、カモミールなど)
特にシニアや胃腸が弱い子には、フードをふやかす、もしくは少量頻回で与える(1日の量を小分けにする)

もっと詳しく読む→愛犬の健康はお腹の中から!犬の腸内環境を整える食事やサプリメントとは?

おわりに

腸活は、全てを行う必要はありません。飼い主の無理のない範囲で、1つでも2つでも長く続けることが大切です

先にもお話したように、腸は、食べ物はもちろん、自律神経や消化に関わる臓器、感染症、全身の病気に密接に関係しています。長引く下痢・便秘や激しい下痢がみられる場合には、速やかに動物病院での診察を受けましょう。

GEEN DOG相談ルーム

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伊東 希(いとう のぞみ) 獣医師、ホリスティックケア・カウンセラー

伊東 希(いとう のぞみ) 獣医師、ホリスティックケア・カウンセラー

1998年、日本獣医畜産大学(現在、日本獣医生命科学大学)獣医学科を卒業。動物病院や大手ペットフードメーカーでの勤務を経た後、GREEN DOGへ。現在は、スタッフ教育や商品の品質検証、オリジナルフードの製造に関わる。
伊東 希(いとう のぞみ) 獣医師、ホリスティックケア・カウンセラー

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