2017.02.09その他の体のケア

【犬との暮らし】てんかんを抱える愛犬と暮らす2 ~脳に良い食事とは

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てんかんを抱える愛犬との暮らし方

アドバンス ホリスティックケア・カウンセラーの佐藤です。前回のコラムに引き続き「てんかんを抱える愛犬との暮らし方」について、我が家の愛犬・ダンディとの暮らしを通じて私自身が経験したことを綴っています。今回は数あるケアの中でも最も身近で、そして生きていく上で欠かすことの出来ない「食事」にまつわるエピソードを中心にお話ししていきます。同じ症状のパートナーがいらっしゃる方に、少しでも参考になれば幸いです。

薬を飲み続けることのリスクと不安

獣医さんから処方された抗てんかん薬ですが、錠剤1/4を粉状に砕いて与えることから始めました。ほんの微量だったにもかかわらず、薬を飲んだ後はおぼつかない足取りで歩き、また、ものすごく水を飲みたがりました。これらの行動は薬の副作用によるものだったのですが、ここまで顕著にあらわれるものかと、正直なところとても驚きました。

薬は継続して一生飲むことになるけれど、発作を抑えるためならば仕方のないこと。リスクは十分に承知の上なのだから、ならば健康管理をしっかりやっていこう!」と心に決めました。
それからは、薬だけに頼らない何か別の方法は無いものかとインターネットや本などを読み漁り、いろいろな情報を集めました。そして、たどり着いたのがホリスティックケアという考え方でした。

まずは、食生活を見直すことから

薬を飲み続けることのリスクと不安

ひとくちにホリスティックケアと言っても、そのケアの方法は多岐にわたります。今ではトータルケアとしてアロマやハーブなど様々なものを並行して取り入れていますが、以前から私が最も気を遣っていること、それは日々の食事です。

パートナーの食事に対する私の基本モットーは「手軽に実行でき、それを無理なく継続できること」としています。ですので、別に高級な食材を使っているわけでも、完璧な手作り食を毎食ごと与えているわけでも、ましてやスペシャルレシピを考案したわけでもありません。

急に食事の内容をガラリと変えてしまうことは、パートナーにとってストレスとなることもありますので、我が家では長年食べ続けている無添加のプレミアムフードをベースとして、そこへ他の食材をトッピングするというスタイルをとっています。

薬が身体の負担に!?

食生活の見直し

薬は服用すると肝臓で分解されます。そのため長期間の服用は肝臓に負担がかかり、肝機能が低下する可能性があります。本来、治療のためにと飲んでいるはずの薬が、別の病気を引き起こすかもしれないなんて、これでは本末転倒です。

我が家では7歳を迎えた時から毎年誕生日に定期検診を受診していますが、初めての検査での肝臓の数値は、決して良好と言えるようなものではありませんでした。

その高い数値は薬の服用によって招いた一時的なものなのか、それとも肝臓の病気によるものなのかを判断するため、獣医さんと十分に話し合った上で実験的に試した食材があります。それは納豆です。

まずは肝臓の数値を下げる薬を一ヶ月ほど服用し、数値をある程度下げたのちに納豆を食べはじめました。市販されているペット用のフリーズドライタイプの納豆を与え続けたところ、翌年の検診では大きく数値が下がりました。また、肝機能の著しい低下も見られないことから、肝臓疾患によるものではないということも確認ができました。*納豆のおかげでこの5年間、正常値を多少上回るものの、長期間薬を服用しているとは思えないほど、とても良い状態をキープしています。

また、納豆は肝臓の機能だけではなく、神経細胞の興奮を抑制するギャバという成分を体内で生産するためのマグネシウムも多く含んでおり、脳にも良い食材として期待の出来る食品です。

*あくまでも個人の経験に基づく話で結果には個人差があります。

脳に良い栄養素と食材

脳に良い栄養素と食材

てんかんは脳の神経細胞が異常に興奮することで、発作などの神経症状を引き起こす病気です。

薬はあくまで症状を抑えるためのものであり、発作の原因となるものを完全に取り除くわけではありません。そこでポイントとなるのが、脳に良いといわれている栄養素と食材です。

食事の改善というと少々難しく考えがちですが、そんなことはありません。元々栄養バランスが整っているフードに、ほんの少しの工夫を加えるだけで、症状を緩和させることが十分に期待できると思います。

納豆の他に、積極的に摂っている主な食材は以下の通りです。

ココをチェック! 脳に良い栄養素と食材の一例

     亜麻仁油

  • 必須脂肪酸であるオメガ3脂肪酸が豊富。脳や神経の働きを向上させ、他にも毛艶が良くなる効果も期待できます。
     さつまいも、かぼちゃ

  • 脳に必須な栄養素「糖質(糖分)」が多く含まれる。おやつとしてフリーズドライタイプのものが手軽で与えやすいが、与え過ぎに注意。
     鶏ささみ

  • ビタミンB群の一種であるナイアシンが豊富。糖質や脂質の代謝を促す効果があり、脳神経の働きをサポートします。

メディカルハーブに挑戦

メディカルハーブ

台風の多い時期など、急激な気圧の変化があると発作も頻発します。加えて、食欲不振が何日も続き免疫力がどんどん低下するという「負のスパイラル」が続いた時期があり、どうしたらよいものかと困り果ててしまいました。

そこで、鎮静作用に優れたハーブとして以前から注目をしていたバレリアンを試してみることにしました。ハーブは薬ではないので即効性はありませんが、時間をかけてゆっくりと体の内側を整えていくことで症状の改善が期待できるサプリメントです。食事にチンキ剤を数滴混ぜるだけという手軽さもあり、かれこれ半年ほど続けています。

バレリアンを摂るようになってから4ヶ月ほどたった頃でしょうか。今まで月に1〜2度は発作を起こしていましたが、改めて記録用の手帳を見返し、気がつけば3ヶ月間まったく起こしていないことがわかりました。ここまで長く間隔があいたのは初めてのことでした。

この結果を獣医さんと共有をし、きちんと相談をした上で、現在は薬の量を徐々に減らす方向で経過を見ているところです。

おわりに

薬(医薬品)は「症状が出てから治療をするもの」、これに対してホリスティックケアは「起こりうる症状を見込んで予防をするもの」と捉えて、両者を上手に組み合わせながらパートナーの健康維持に取り入れていくのが良いかと思います。

今回お話しした内容は、あくまでも我が家のパートナーのケースです。食事の内容を検討したりサプリメントを与える際は、必ずかかりつけの獣医さんと相談の上、正しく行うようにしてください。

次回は、日々の過ごし方など、暮らしの上で食事以外で工夫していることについてお話ししたいと思います。

GEEN DOG相談ルーム

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佐藤 奈緒子(さとう なおこ) ペットアロマセラピスト、アドバンス・ホリスティックケア・カウンセラー

佐藤 奈緒子(さとう なおこ) ペットアロマセラピスト、アドバンス・ホリスティックケア・カウンセラー

ルナ・クリエーティブ合同会社代表CEO。幼い頃から常にペットと一緒に暮らし、これまでに犬(16歳)と猫(18歳)を看取った経験を持つ。現在のパートナーはシニア期まっただ中の双子のチワワ、ダンディとブルー。ダンディのてんかんの持病をきっかけにホリスティックケアを学び始め、同じ境遇の飼い主へ情報を発信したいという強い気持ちから、2015年 Agreableを立ち上げる。健康寿命を一年でも長く&老いや病気に負けないカラダづくりをサポートする「愛犬ご長寿アドバイザー」として活動中。特にシニア期のチワワに関しては、12年にわたる飼育経験にもとづいた「飼い主目線」で丁寧にアドバイスを行う。てんかんや心臓病にかかった愛犬を持ち、同じ悩みや不安を抱える多くの飼い主から共感を得ている。ペットの仕事のかたわら、webデザインなどのクリエイティブ制作、ホリスティックケアを導入している動物病院の検索サイト「動物病院.jp」(2017年リリース予定)の運営も行っている。
佐藤 奈緒子(さとう なおこ) ペットアロマセラピスト、アドバンス・ホリスティックケア・カウンセラー

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