2017.01.12子犬のケア

子犬の夜泣きの原因と対策、していいこと&いけないこと

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子犬の夜泣きの原因と対策

「わが家に待望の子犬がやってきた!」という喜びもつかの間、子犬の夜泣き(夜鳴き)が止まらない、というお悩みがよく聞かれます。どの子犬でも夜泣きをするのでしょうか、そもそもなぜ鳴くのでしょうか。泣き止む方法はあるのでしょうか。

今回は、子犬の夜泣き(夜鳴き)の原因と対策、また子犬が夜泣きをするときにどう対処すればいいのか、についてお伝えします。子犬を迎える前から予習しておくと安心ですよ。

子犬が夜泣き(夜鳴き)をする原因

夜泣きをする子犬に対処するためには、その原因を知ることが大切です。子犬が訴えていることを上手に読み取って、その子が安心できるように対処してあげましょう。

ココをチェック! 子犬が夜泣きをする原因3つ

精神的な原因
生理的・身体的な原因
環境的な原因

子犬の夜泣き(夜鳴き)の精神的な原因とは

子犬の夜泣きの精神的な原因

「さみしい」「ここはどこ?」「一人で不安」「誰かに甘えたい」…。

今までずっと一緒にいた母犬や兄弟犬から離されて、新しい環境に連れて来られた子犬。初日の夜にひとりぼっちにされることは、子犬にとってどれほど心細いことか想像に難くありませんね。

さみしくて鳴くのは当たり前のこと。群れで暮らす動物である犬は、基本的にはひとりぼっちが苦手な生き物。その習性をよく理解してあげましょう。

ココがポイント注目

寂しさが原因で夜泣きをする子犬への対処・対策法
新しいおうちの環境に慣れるまで、可能なかぎり子犬をひとりぼっちにしないほうが良いでしょう。夜も同じ空間で過ごしてあげます。まずは家族でのルールを決めておいて、初日の晩からそのルールを習慣化するのが理想的です。

ヒトのベッドに寝ていいのなら、初日から一緒にベッドで寝てあげる。
ヒトのベッドに寝かさないと決めた場合、犬用ベッドやクレートをヒトのベッドの下に置いてそばで一緒に寝てあげる。
ヒトの寝室には入れずリビングなどで寝かせる場合、子犬が新居に慣れるまでは飼い主が一緒にリビングで子犬と寝て、安心させてあげる。

子犬の夜泣き(夜鳴き)の生理的・身体的な原因とは

夜泣きをする理由

「排泄がしたい」「喉が渇いた」「おなかがすいた」「おなかが痛い」などのような生理的な欲求や体調不良を訴えるものや運動不足や刺激不足で体力が有り余っている場合の身体的な欲求はすべて、犬が生きている中でごく当たり前に生まれる欲求です。

この犬の欲求をできる限り満たしてあげられるように努力することは、飼い主の大事な責任となります。

このような欲求が満たされない場合に、子犬は鳴くことがあります。子犬は子犬なりの、夜泣きをする正当な理由があるのです。

ココがポイント注目

生理的・身体的な原因で夜鳴する子犬への対処・対策法
生理的な欲求は生きる上での基本ともいえるもの。犬にとって必要な訴えなので、満たしてあげましょう。もちろん身体トラブルの場合は早急に動物病院に連れて行きます。

子犬が寝る時間に、まだひとりで運動会をするように走り回っていたら、それはエネルギーが有り余っている証拠。運動不足が原因かもしれません。この場合、とにかく日中たっぷり遊ばせて適度に疲れさせること。引っ張りっこをするおもちゃなどを使って遊べば、子犬の体力を使い、コミュニケーションもとれますね。子犬がくたびれておとなしくなったら消灯し、ベッドやクレート、サークルなどに入るようそっと促しましょう。

ただし子犬に必要な運動量は、犬種、性別、月齢、体格など個体差があります。下痢をするなど身体に異変が起きるほどの運動量は多すぎます。子犬の体力の限界をよく観察し、無理のない程度にとどめてくださいね。

子犬の夜泣き(夜鳴き)の環境的な原因とは

「暑い」「寒い」「広すぎて落ち着かない」「狭すぎて窮屈」「明るい」「うるさい」「初めて聞く音や光が怖い」などのような、子犬が寝るに寝られない環境条件がある場合です。ケージなどの場所が子犬にとって最適かどうかをしっかり考えてあげましょう。

ココがポイント注目

環境的な原因で夜泣きをする子犬への対処法

子犬が安眠できるような環境を整えてあげることが不可欠です。静かで落ち着けるスペースや薄暗く四方を囲まれた巣穴の代わりになるような適度な広さのクレートなどを用意してあげるとよいでしょう。またトイレの位置が近すぎてストレスを感じる犬もいます。サークルの中に入れるときには、トイレとベッドの距離が近すぎないかを確認して設置してあげましょう。

子犬に鳴かれてから改善するのではなく、最初から環境や条件を整えてあげるのが理想です。鳴かれてから改善すると、鳴けば飼い主がかまってくれると学習することになります。生理的な欲求や環境的な要因は、飼い主の方が先に気がついて早めに対処し、子犬が鳴く原因を作らないようにすることが重要です。

それでも夜泣き(夜鳴き)をする場合は?

どの原因を取り除いてもなお子犬が夜泣きする場合には、可哀想に感じるかもしれませんが、完全に無視をします。鳴くたびに反応すると、子犬は「鳴けば飼い主がかまってくれる」と学習してしまいます。クーンという鳴き方の甘え鳴きだけでなく、ワンワンという要求吠えをする成犬になる可能性も高まります。愛犬を迎えた日から家族のルールや家族のライフスタイルを教えることはとても大切で、その習慣づけは初日の夜から始めることがポイントです。

ただ家族のルールは、犬の福祉に反したルールはいけません。家族ルールよりも、動物の基本的欲求・ニーズ(最低限守られるべき「5つの自由*」)をできる限り優先するよう心がけましょう。

*5つの自由とは、(飢えと渇きからの自由(解放)、肉体的苦痛と不快からの自由(解放)、外傷や疾病からの自由(解放)、恐怖や不安からの自由(解放)、正常な行動を表現する自由。イギリスで生まれた、動物の福祉を考える指標でアニマル・ウェルウェアの国際的な概念として認知されています。

おわりに

新しいおうちにひとりぼっちでやってきた子犬。みんなにちやほや触られた後、いざ就寝時間となって誰もいなくなると、心細くなるのも無理はありません。それまでいた環境(たとえば兄弟犬がいるなど)に似せることができればいいですが、なかなかそうはいきませんね。新しいおうちの環境に順応させていくことが大切です。慣れるまでは、子犬の精神的なストレスも大きく体力的にも弱い存在です。完璧と思われる環境を用意しても、下痢することや夜泣きをすることもあるということを心得ておきましょう。

でも、子犬の成長は早くあっという間に心も体も成長します。最初はいろいろ手がかかることもありますが、大きな愛と寛容な心でパートナーの成長を見守ってくださいね。きっと素敵なパートナーとして、心が通じる日がすぐにやってきます。

夜泣きが続いてどうしようもないときには専門家を頼りましょう。ご自身が眠れなくなってしまう前に上手にカウンセリングなどを利用してくださいね。

日本に6人(2016年11月現在)の獣医行動診療科認定医に相談する→行動カウンセリングと治療

GEEN DOG相談ルーム

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監修 : 遠藤 和義(えんどう かずよし) ドッグトレーナー、ホリスティックケア・カウンセラー

監修 : 遠藤 和義(えんどう かずよし) ドッグトレーナー、ホリスティックケア・カウンセラー

犬業界のキャリアは今年で20年目。 国内外の著名なドッグトレーナーに師事し、モチベーショナル・トレーニングの 知識や技術を学ぶ。同時に、多数の保護犬・保護猫の日常ケアにもたずさわる。 各地のしつけ方教室の運営や動物系専門学校の教員などを経験後、縁あって GREEN DOGへ。実店舗やしつけ方教室の運営を手がけ、現在は年間3000件の健康相談を受けるセンターの責任者。

子犬の夜泣きの原因と対策、していいこと&いけないこと」への2件のコメント

  1. 吉川信子

    室内犬にしてるのしてるのですが、家に来て4ヶ月になるペキニーズとトイプードルのミックスのメスですが
    なんせやんちゃで眠りも浅く夜はほとんど寝てくれなくて夜泣きもしますし
    なかなか私が睡眠が上手くとることができなくて、睡眠薬を飲んでいる私には最近辛くて
    食ベンのするので、「ネットで調べてキャベツをあげたりしています。
    11月には避妊の手術をします。これで少しおとなしくなるのかと期待してるのですが、無駄吠えもします。
    甘噛みもします。少し最近は甘噛みはましになってますが、子供たちも仔犬から飼っててこんないに大変さがわからなかってみたいでほとんど私が世話をしてます。
    たまに凶暴になる時も、ストレスなのかどうしてなのか困ってます。参考になるアドバイスがあれば教えて欲しくコメントしました。宜しくお願いします。

    1. 「犬のココカラ」編集部 チームGREEN DOG 監修・執筆「犬のココカラ」編集部 チームGREEN DOG 監修・執筆

      吉川様、コメントありがとうございます。GREEN DOGの遠藤と申します。

      吉川様のパートナーは、夜中も活動的で食糞の問題もあるとのことですね。
      睡眠不足になるほどとは深刻なお悩みです。さぞお困りのこととお察しいたします。

      パートナーは昼間はよく寝ているのでしょうか。
      日中のお散歩での運動量や遊びなどの活動量はいかがでしょうか。

      記事にもありますが、日中に十分に活動させてあげることで、
      夜は比較的静かに寝てくれることが多くなるかと思います。

      食糞に関しては、パートナーの排泄の都度、すぐ後片付けをすることが一番の対策です。
      空腹によるものなのか、退屈しのぎによるものなのか、もしくはそれ以外の理由によるものなのかは分かりかねますが、いずれにしてもその行動(食糞)が習慣化してしまわないようにする必要があります。

      もし吉川様がご自身でコントロールすることが難しいと感じられるのであれば、
      一度ご自宅での様子を直接みてもらえる行動学の専門家(トレーナー)にご相談なさることをおすすめします。
      吉川様が出来る範囲での改善方法を学ぶことが問題解決の近道です。

      専門家については、かかりつけの動物病院や、お住まいの地域での動物愛護センターなどにご相談いただくと良い情報が得られることがあります。どうぞご検討くださいませ。

      吉川様のお悩みが一日も早く解決するよう私も願ってます。

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