2016.11.07介護

老犬のトイレの悩み、寝たきり犬の介護に役立つ排泄介助のコツ

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犬の介護に役立つ排泄介助

元気に走り回っていた愛犬でも年齢を重ねると歩行がままならなくなることや、病気の影響などで自力での排泄ができなくなることがあります。

排泄障害の現状と介助方法

老化や病気による排泄障害は愛犬の意思とは関係なく出現します。原因は体や脳の機能の低下によるものなので、今までちゃんとできていたことであっても、急に出来なくなることもあります。歳をとるのは人間も犬も同じ。できないからと愛犬を叱ったり悲しんだりしないで下さいね。

病気や身体的障害によって立ち上がることが難しくなった場合は、介護グッズなどを利用してサポート(介助)してあげることがおすすめです。特にトイレで用をたす習慣があれば、それ以外の場所では我慢してしまうからです。少しでも歩くことが可能な場合は、介助してトイレまで連れて行ってあげると良いでしょう。

一方、高齢になったことで、おねしょやお漏らしをするようになる場合もあります。ホルモンバランスの崩れや認知症なども原因といわれています。このような場合では、ベッドにもトイレシーツを敷いたりおむつを利用したりすることで、清掃の手間が減ります。

粗相が続くと、いくら愛犬のためといっても、介護する飼い主の負担も大きくなりますね。出来るだけ介護グッズなどを併用しながらケアをして、おだやかな気持ちで過ごせるようにしましょう。

おむつやトイレシーツを使った排泄介助とデイリーケア

おむつやシーツ

市販のおむつを使う場合はサイズを確認し、できるだけ愛犬にフィットするものを選びましょう。

大きいものを選びがちですが、足のつけ根に隙間ができてしまい、そこから漏れてしまうことがあります。

おしっこの量によっては別売りのパットで調整することも可能です。

男の子の場合は、マナーベルトから始めるのもおすすめです。おむつを着けられるのが苦手でも、マナーベルトは体につける部分が少ないため、嫌がらないことが多いようです。短時間から始めて徐々に時間を増やして慣らします。パット以外にトイレシートを挟んでも良いでしょう。大型犬の場合、老人用おむつが合う場合もあります。
また、普段から肛門周りの毛や、飾り毛のある犬種は太もも周りの毛なども短めにカットしておくとケアしやすく、お尻周りを清潔に保つことができます。

寝たきりであっても、トイレのタイミングが規則正しく出来ている場合は、おむつも一日中着用しているのではなく、外す時間もつくってあげましょう。そして、夜はおむつやマナーベルトをしているからと安心してしまわず、ベッドの上にトイレシーツを敷いておくのも有効です。寝ているうちにおむつやマナーベルトがはずれてしまったときでも、ベッドを直接汚すリスクを減らせます。

寝ながら動いてしまう犬もいるので、床全面にトイレシーツを敷いておく必要もあるかもしれません。そういう犬の場合は、寝ているスペースの周囲をサークルで囲ったり、はまってしまいそうな狭い場所にはクッションなどを置いてガードしておくといいでしょう。

自然に排出できないときは獣医師の指導を

獣医師の指導

おしっこやうんちがたまっても自力で排泄できなくなるのは、寝たきり の状態で体の機能が低下し、脳からの神経伝達がうまくいかなくなるためともいわれています。

そうして排泄物が長く体内にとどまると、体調不良の原因にもなります。特に尿が12時間から24時間以上出ていない場合は、獣医師の診察が必要です。

おしっこが自力で出来ない場合は、圧迫排尿という方法でおしっこを出すことができます。うんちが出ない場合は肛門を綿棒などで刺激して、横になったままでも排便を促す方法があります。

いずれにしても、排尿、排便のサポートが必要な場合、必ずかかりつけの獣医師に相談し、適切な指導を受けてくださいね。

介護グッズを賢く使おう

室内飼いが大半を占めるようになった現在は、飼い主が愛犬の不調にも気づきやすくなりました。また、定期検診などによって、病気も早くに見つかるようになり、犬の寿命は格段に延びています。

すると当然のことながら、老衰で天寿を全うできる犬たちも増え、同時に老犬の介護という現実に向き合う確率も高くなっています。

寝たきりとなったパートナーには、生活する上でさまざまなサポートが必要です。飼い主の負担は肉体的にも精神的にも大きくなりますので、市販の介護グッズを使って、人も犬も快適に生活できるように工夫しましょう。

トイレに行く時の立ち上がりや歩行、寝返りのサポートをするためのハーネス、床ずれ防止ベッドや通気性が良いハニカム素材のベッド、床の滑り止めマット、おむつやマナーベルトなどなど様々な介護グッズが出ています。

特に中・大型犬などは通院することさえも大変ですね。大きな体の移動をサポートするためのキャリーハーネスが市販されています。バスタオルで軽く吊り下げるような形でサポートすることも可能ですが、その際は足腰に負担がかからないように注意が必要です。

シニア犬用に販売されている介護グッズは、犬にとっても快適で飼い主も使いやすい工夫がなされています。介護に疲れてしまわないように、生活の中でうまく介護グッズを取り入れていきたいものですね。

おわりに

寝たきりだからと言って、家の中にじっとしている必要はありません。カートに乗せてお散歩に連れて行ってあげることは、愛犬にとっても、飼い主にとってもよい気分転換になります。
シニア犬の運動についてはコチラ→介護が必要な高齢犬の運動不足を解消!老犬の散歩時間や遊び方のコツ

ちょっと前までは、老いた犬がよろよろと歩いていたり、カートに乗っているところを見ると、怪訝な顔をされることもありましたが、今は「がんばってるね。」と声をかけてくれる方が増えました。シニア世代の犬たちが年々増えているからでしょう。

愛犬が寝たきりになってしまったとき、家の中に引きこもって介護に疲れてしまうのではなく、便利な介護グッズを利用しながら負担を軽減させ、時には愛犬と一緒に外の空気を吸いに散歩に出かけてみてはいかがですか。愛犬も刺激を受けてリフレッシュできますよ。

制作協力:三井 惇(みつい じゅん) CPDT-KA資格ドッグトレーナー、ホリスティックケア・カウンセラー

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監修 : 遠藤 和義(えんどう かずよし) ドッグトレーナー、ホリスティックケア・カウンセラー

監修 : 遠藤 和義(えんどう かずよし) ドッグトレーナー、ホリスティックケア・カウンセラー

犬業界のキャリアは今年で20年目。 国内外の著名なドッグトレーナーに師事し、モチベーショナル・トレーニングの 知識や技術を学ぶ。同時に、多数の保護犬・保護猫の日常ケアにもたずさわる。 各地のしつけ方教室の運営や動物系専門学校の教員などを経験後、縁あって GREEN DOGへ。実店舗やしつけ方教室の運営を手がけ、現在は年間3000件の健康相談を受けるセンターの責任者。
監修 : 遠藤 和義(えんどう かずよし) ドッグトレーナー、ホリスティックケア・カウンセラー

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