2016.11.21介護

【犬との暮らし】 シニア犬と暮らす 1

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犬との暮らし シニア犬と暮らす1

みなさん、はじめまして。ドッグトレーニングインストラクターをしている三井惇です。GREEN DOGのホリスティックケア・カウンセラーを取得した縁から、今回から数回にわたって「犬のココカラ」にコラム執筆をさせていただくことになりました。

長年犬たちと関わる中で、私は彼らに沢山のことを教わり、彼らを見送るたびに多くのことを経験させてもらいました。見送った犬の中には15歳を超えて天寿を全うした犬や、晩年は介護を必要とした犬たちもいます。

そこで、このコラムでは、シニア世代となった犬たちとの暮らしの中で私が学んだことや介護の様子について、お伝えしていきたいと思います。

今、愛犬の介護真最中の方や、だんだんとパートナーの変化に気づいてきた方など、シニア犬と暮らすみなさまに少しでも参考にしていただけたら幸いです。

初めての介護はスコット

初めての介護

小さい頃から犬との暮らしにあこがれていたものの、転勤が多かった父の仕事の都合でなかなか犬との暮らしは実現できませんでした。私の夢がようやくかなったのは中学生時代。そこから、私が今まで一緒に暮らしてきた犬たちは全部で8頭です。

私が子供の頃(1960年代)は、一般的に「犬は外飼い」と言われていました。我が家でも当時は外で犬を飼っていました。

「庭が無いから犬は飼えないわよ。」というのが、当時の親たちが子供に言う飼えない言い訳だったような気がします。

しかし私の理想はアメリカのファミリードラマのように、犬と一緒にベッドで寝たりする、家の中にいつも犬がいる生活。そんな生活は親元から独立して初めて実現しました。その時迎えた犬がシベリアン・ハスキーのスコットです。

子供の頃に飼っていた犬は庭で生活をしていたので、ごはんの時や散歩の時ぐらいしか顔を合わせることが出来ませんでしたが、スコットとは一日中一緒にいることが出来ました。

ごはんの食べ具合などもつぶさに見ることが出来ましたし、散歩の途中でトイレをすれば、その日の体調もすぐわかります。旅行にはいつも一緒に出掛け、夏は川でボート遊び、冬は子供たちのソリを引く人気者でした。

シニア期の兆し

シニア期の兆し

スコットは、生後7ヵ月で我が家にやってきて以来、毎朝晩自転車で数キロの距離を速足で散歩をして(現在は都道府県条例で禁止されているところがほとんどです。)、病気ひとつしたことはありませんでした。性格も温厚で、穏やかに暮らしていました。

ところが、9歳のある朝、突然立ち上がることが出来なくなったのです。一体何が起きたのだろうとたいへん驚きました。

検査の結果は椎間板ヘルニアでした。過度な運動をしていたわけではないので、老化が原因だろうと言われました。そう言えば、ちょっと前から散歩中に何回かつまずくことがあったので、時々自転車でのお散歩を休んでいたことを思い出しました。

その後、スコットは、投薬により再び歩けるようになりましたが、ヘルニアの影響で前足を引きずる症状が出始め、お散歩の時は必ず前足にバンテージ(包帯)をしなくてはなりませんでした。当然自転車でのお散歩も出来なくなりました。

靴も試してみましたが、当時(20年以上前)は履きやすいものが入手できず、朝晩バンテージ(包帯)を取り換えて散歩に行ったのを覚えています。小さい変化ですが、ちょっとしたつまずきをもっと重く受け止めて早く対処していれば、進行を遅らせることが出来たかも知れないと悔やみました。

その後、スコットは、投薬を続けながら1年頑張ったのですが、晩年の数か月は寝たきりになり、ついに介護が必要となりました。

愛犬と長く一緒に暮らし、毎日愛犬を見ていると、ある日、「あれっ?どうしたのかな。」と思うときがやってくるのですね。それがシニア期の兆し。以前は7歳ぐらいからがシニア世代と言われていたので、中・大型犬と暮らしていた私は、7歳を過ぎたら気を付けなくてはと思っていました。

しかし、人間でも個人差があるのと同じで、犬たちもライフスタイルによって、シニアになったのか、まだまだ現役なのかを区別することは難しいようです。そこで私は次のような兆しが見え始めたら、シニア世代になったのかなと考えるようにしています。

  • 最近あまり走らなくなった。
  • 動くスピードがゆっくりになってきた。
  • 声をかけても反応しないことがある。
  • 夜のお散歩にあまり行きたがらない。

いつまでも元気でいて欲しいと言うのは誰もが思うことですが、パートナーは確実に年齢を重ねていきます。そこで大事なのは、愛犬の小さい変化に早く気づいてあげることではないでしょうか。

シニア期を想定する

シニア期を想定

どんな犬もかならずシニア期を迎えます。その兆しが見え始めたら、気持ちの上でもいろいろな準備をしておくといいかもしれませんね。

特に、普段から情報を集めておけば、いざと言うときに慌てずに済みます。今はシニアに特化したSNSや体験談を語っているブログなど様々な情報源があります。犬種が同じなら、かかりやすい病気なども含め、更に情報も共有しやすいかもしれません。

インターネットがこれほど普及する前、私は情報収集のために犬関係の雑誌を買っては、役に立ちそうなところを切り取ってスクラップしたりしていました。今は、パソコンのお気に入りに入れておけばいつでも見られますが、サイト自体が無くなってしまう可能性もあるので、メモしておくことも忘れないようにしています。

おわりに

シニア犬のお世話はとても大変です。でも、いままで楽しい時間を一緒に過ごさせてもらった愛犬たちですから、できる範囲で、できるだけ穏やかな毎日になるようケアをしてあげたいと思っています。

次回は、スコットのシニアライフについて、ヘルニアを患った犬の具体的な介護生活などについてお話したいと思います。

もっと、シニア犬と暮らす喜びコラムを読む→私の人生を豊かにしてくれた最高のパートナー

GEEN DOG相談ルーム

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三井 惇(みつい じゅん) CPDT-KA、ドッグトレーナー/ドッグダンスインストラクター、ホリスティックケア・カウンセラー

三井 惇(みつい じゅん) CPDT-KA、ドッグトレーナー/ドッグダンスインストラクター、ホリスティックケア・カウンセラー

1997年に迎えたボーダーコリーと始めたオビディエンス(服従訓練)をきっかけ に、犬の行動学や学習理論を学び、2006年WanByWanを立ち上げる。愛犬の出産、子育て、介護と様々な場面でも多くを学び、愛犬のQOLの向上を目指して2008年にホリスティックカウンセラーの資格を取得。2016年自身のトレーニング方法を再確認するために世界基準のドッグトレーナー資格CPDT-KAを取得。現在、4頭目と5頭目のボーダーコリーとドッグダンスの楽しさを広めながら、東京近県で出張レッスンを行っている。
三井 惇(みつい じゅん) CPDT-KA、ドッグトレーナー/ドッグダンスインストラクター、ホリスティックケア・カウンセラー

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