2019.05.21一緒に。もっと、

今日から始める夏の熱中症対策

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ケーナイン・ストレスケア・スペシャリストの清水です。

日差しが強くなり、場所によっては既に夏日を観測したところもあります。この時期だからこそ真夏への準備をしなければいけません。

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犬は毛皮にくるまれている

そもそも犬は、毛皮にくるまれている為、暑さには強くありません

またご存知の方は多いと思いますが、犬には汗を出す汗腺といわれる器官が足の裏にしかなく、気化熱を利用しての体温調整はかなり限られていることになります。

その為、「ハァ、ハァ」とパンティングをして、舌や口の中の水分を気化熱に利用しているのです。

また、暑くなると玄関や涼しい所に移動し、床などにお腹を付けて「ホッ」としている姿を良く見かけるのは、直接電動熱を利用して体温を下げているのです。

私も経験がありますが、「犬は家の中で一番涼しい場所を知っている!」というのは、これらの事情を踏まえると当たり前で、彼らにとっては生死に関わる重要な問題なのです。

逆に寒さには強く、暑いよりも寒い方が得意とされています。一般的には、摂氏23-25度の湿度50%前後が犬が一番過ごしやすいとされていますが、それ以下でも十分に対応出来ます。

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熱中症の原因

夏でも上手に汗の発汗を調整して体温を適温にすることが出来れば、少しの気温上昇では熱中症にはかかりにくくなります

その為には、体内の管制塔である脳の一部の視床下部に適切な情報がモニターされ、そこからの指令が上手に遂行できれば良いのです。

しかし、急激な気温上昇による体温の上昇は、きちんとした管理が出来ず、また体の機能も低下しているため血中の水分が足りなかったりして、指示が遂行できない状態にある場合が多いのです。

こうなってしまうと身体に支障が出始め、これが熱中症となります。

熱中症とは?

熱中症は体温調整が思ったようにできず、体温が40度以上になってしまう為におこる疾患で、特に閉めきった車内や屋内で起こることが多いものです。

簡単に言えば、人間がサウナにずっと入っている状態が作り出す結果と同じです。

ですので、暑い夏に自宅などに帰って愛犬がぐったりとしていたら熱中症の可能性があり、その重度は下記の3つのレベルに分類されます。

Level 1
元気がなくなり、激しく喘いでいる。大量のよだれを出し、目にも充血が確認できる。そして身体は毛細血管にも血液を送りできるだけ血液を冷やそうとするので、粘膜も赤みを帯びている。

Level 2
呼吸が浅くなり、直腸温度で40度以上。脈が速く、下痢や嘔吐も確認される。ぐったりして動かなくなったり、痙攣を起こす場合もある。

Level 3
脱水状態が深刻となり、血液が濃くなる。その結果酸欠状態が進み、舌が真っ青のチアノーゼ状態。ショック状態にもなり、非常に危険な状態。

熱中症になってしまったら

上記のどの状態でも、体温を下げることがまず優先されます。

犬をお風呂などに連れて行き水を掛けたり、袋に入れた氷や保冷剤で股動脈や頸動脈などの主要箇所を冷やします。

犬に意識があれば、脱水症状にもなっているので、スポーツドリンクで電解質を補うことも忘れないでください。

そして、これらの応急処置が一段落し、動かせる状態になったら直ぐに獣医師の診断を仰いでください。

熱中症に罹りやすい犬の特徴

大きく分けて7種類に分けられます。

鼻が短い短頭種
・・・シーズー、ペキニーズ、ブルドッグなどで、空気を十分に冷却できず、その分体温が上がりやすい。

北方が原産の犬種
・・・シベリアン・ハスキー、アラスカン・マラミュート、サモエドなどで、もともと寒冷地での生活をベースに身体が発達している為、暑さには弱い。

被毛が厚い犬種
・・・シェルティ、チャウチャウなどで、身体の熱が発散しにくく、籠もりやすい。

太っている犬
・・・皮下脂肪が断熱材と同じような役割となり、熱が体内に籠もりやすい。

子犬と老犬
・・・体力が少なく、体温調整も難しい。

心臓や呼吸器が弱い犬
・・・基本的に体温調整が苦手であり、身体にも負担が大きい。

被毛が黒い犬
・・・光を吸収しやすく、その分体温の上昇も早い。

では、どうすれば普段から予防ができるでしょうか?

桜の花を背景に座っている柴犬の

熱中症に備えて

熱中症の予防にはいくつかの方法がありますが、今から徐々に暑さに慣らすこともとても重要です。

身体に「これから暑い夏が来るぞ!」というメッセージを送ることで、少しずつではありますが、熱に対する準備を進めていく訳です。

まず対策とすれば、天気の良い日には外出をし、少し長く散歩します。また少し長く遊ぶということでもOKです。

こうすることで体温が適度に上がり、体内のシステムの許容範囲内で調整ができます。

これに徐々に負荷をかけていくことで、許容範囲を拡大することができ、本格的な夏が来ても強い体で対応することができます。

しかし、この許容範囲には限界があることも覚えておかなければいけません。

無理は絶対に禁物ですので、犬の体調をしっかり観察しつつ、水分補給なども欠かさずに行うことも絶対に忘れてはいけません!

寝ている子犬

最後に

熱中症になってしまったときにどの様に対処できるかも命を守る上で大切ですが、その前にどうやって防ぐか、または前もって手を打つことも未病という観点からもとても大切です。

命を守ることは、日々できます。犬たちが苦痛に陥らないことを考慮し、毎日楽しく過ごすことができれば、犬が「笑顔」で過ごせる日々が作れます!

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清水 克久(しみず かつひさ)

清水 克久(しみず かつひさ)

英国Natural Animal Centre (http://naturalanimalcentre.com/)で、ケーナイン・ビヘイビアーとバッチフラワーレメディを学び、アニマルプラクティショナー(BFRAP)を取得。ストレスケアを中心に、行動学や生理学など科学の面からも解説するケーナイン・ストレスケア・スペシャリスト。元Dog Actuallyライター。ホリスティックケアカウンセラー。
清水 克久(しみず かつひさ)

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