2016.12.08子犬のケア

嚙み癖になる?子犬の甘嚙みどうしたらいいの?

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嚙み癖になる?子犬の甘嚙みとは

子犬がハグハグと甘噛みするのは可愛い反面、細くて鋭い乳歯があたると痛いものです。果たしてこのまま甘噛みをさせておいてよいのか、悩みどころ。今回は、甘噛みについて考えてみましょう。

子犬が甘噛みをする理由

なぜ子犬は「噛む」のでしょう。主な理由は次の4つです。

理由1 遊びの一環として噛む

  • 遊びの対象が人や犬など仲の良い動物の場合
    子犬は、母犬にじゃれついたり、兄弟犬と取っ組み合いをしたりする遊びが大好きです。その遊びのなかで、よく相手の身体をハグハグと噛みます。これは人に対してもよくやる遊びです。もちろん、遊びなので本気で噛むわけではありません。
      
  • 遊びの対象がモノの場合
    犬は、獲物を探す狩猟本能や好奇心に基づく探索欲求があります。好奇心で対象物に近づいたとき、まず目で確認→近づいてニオイを嗅ぎ→口の中に入れてみて、噛み噛みして確認をし、モノ遊びに発展していきます。

理由2 コミュニケーション
甘えたいときやかまってほしいときなど、自分の気持ちや欲求を表現するための手段として、犬はよく口を使います。これも甘噛みの一つで、コミュニケーションをとっている行動です。

理由3 欲求不満の解消や退屈しのぎ
欲求や運動、好奇心などが満たされないと、暇つぶしや退屈しのぎのために何かしら噛む場合があります。対象はさまざまで、いわゆるイタズラや破壊行動につながります。

理由4 その他、歯の抜け変わりが関係している場合
犬は、生後4〜5か月から乳歯が抜け始め、だいたい生後8か月の頃には永久歯に生え替わります。その頃は歯茎がムズ痒いのでしょう。いろいろなものを噛んで、歯茎のムズ痒さや違和感を解消するようです。

噛むことは犬にとって当たり前のこと

噛むことは犬にとって当たり前

犬が口を使うことは、人が手を使うのと同じようなもの。犬にとって噛むことはごく自然な行動です。それを全面的に禁止することは犬にとって大きなストレスになってしまいます。

けれども、甘噛みを放置されたまま成犬になると、力の加減も噛んでいいもの悪いものも学習していないため、あらゆるもの(人)を噛むようになってしまうことも。

のちのち事故につながることもあります。では子犬の甘噛みにはどう対処すればいいのでしょう。

甘嚙みする子犬のしつけは?

噛むことは犬にとって自然な行動なので、全部をやめさせることはできません。むしろ全部をやめさせる必要もありません。噛まれて困るものの代わりに噛んでも良いものを用意してあげること、そして噛む力の抑制を教えることが大切です。

1.遊びの一環として噛む子犬には・・・

  • 対象が人や犬などの場合

    遊びとはいえ、人の身体に歯を当てることは、たとえ甘噛みでもやめさせたほうが無難です。人との遊びは、最終的にはオモチャなどを介したものにしましょう。

    噛む力の抑制を覚えさせておくことも大切。本来は、兄弟犬や母犬とじゃれ合うなかで、力加減を覚えることが理想です。しかし、すでに親元から離れ、兄弟犬や母犬と遊ぶ機会がなかった場合は、月齢の近い子犬同士、あるいは子犬と遊ぶことに慣れている成犬と遊ぶことから学ばせます。

ココがポイント注目

犬同士の遊びは社会性を養うというメリットがある一方、相手ややり方を間違えると、一生のトラウマをつくる可能性もあります。どこまでが適切な遊びの範囲内なのか、見極めることのできる犬の専門家の管理の下で遊ばせる方が安心です。

また対人、対犬とでは、噛む力加減が違います。犬の皮膚は丈夫な毛皮付きですが、私たちの皮膚はそこまで頑丈ではないからです。

チャレンジ! 人に対する噛む力の加減を教える練習

噛む力の加減

ポイントは、力加減を犬自身に気づかせること。人の手にじゃれているときに歯を強くあててきたら、低い声で「痛い!」とやや強めに伝えます。怒るのではなく、遊びに夢中になっている子犬がちょっと驚いてハッと我に返るように仕向けます。

甲高い声では、よけい興奮させてしまうことがあるので注意しましょう。子犬が歯を当てるのを一瞬でもやめたら優しくほめます。興奮させないよう、静かにそっとほめましょう。

力の加減ができたら、人の手は遊びの対象ではないということを教えます。同じ要領で、歯が当たった瞬間に「痛い」と言って遊びを一方的に中断します。黙って背中を向けたり、別の部屋に移動したりするのもよい作戦です。そして、数秒ほど間を置いてから、オモチャを介した遊びを再開します。

手に歯をあてたら楽しい遊びが中止になった、遊び相手がいなくなったと思えば、犬も「あれ?これはやりすぎなのかな」と気づくようになります。

  • 対象がモノの場合
    家具や電気コードを噛むのはとても危険です。イタズラされると困るモノには子犬がアクセスできないようにして、代わりに噛んでも良いオモチャを用意してあげます。天然ゴム製の歯ごたえがある知育玩具も市販されています。そういったオモチャの中にオヤツなどを入れて与えると、子犬はそれを取り出そうと夢中になり、カミカミしながら探索欲求や知的好奇心を満たすことができます。オモチャは愛犬の好みにあわせて用意してあげると良いでしょう。ただし誤飲事故防止のため、必ず飼い主の管理の下で与えてくださいね。

2.コミュニケーションとして噛む場合・・・
家庭の方針によって、多少歯が当たっても気にしないということもあります。その場合も、噛む力の抑制がきちんとできて、指示を出せばすぐに甘噛みをやめられるような聞き分けの良い子にしておくことは必須条件です。

3.欲求不満の解消や退屈しのぎの場合・・・
探索欲求や運動欲求が満たされておらず、暇でしょうがない子犬は、自ら遊びを見つけてイタズラや破壊行動を始めます。飼い主にとっては困った行動でも、子犬は困らせようと思ってやるわけではありません。疲れるまでたっぷりと遊んで、毎日の散歩の距離や時間も延ばしてみましょう。疲れた子犬は、イタズラすることもなく早々に寝るものです。

おわりに

もし犬と暮らすのが初めてだったり、教え方がよくわからなかったりする場合は、犬の行動学の専門家やトレーナーに子犬の性格や反応を直接見てもらい、より適切なアドバイスをもらうことをおすすめします。

問題が大きくなってからトレーナーに駆け込む飼い主さんが多いですが、手に負えなくなる前に、早く正解を教えてあげる方が犬にとっても飼い主にとってもよいはず。

子犬の感受性や性格もいろいろで、犬種特性や個体差もあります。対処法も、教え方も、正解はひとつではありません。その子にあった方法で教え、ステップアップしていきましょう

GEEN DOG相談ルーム

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監修 : 遠藤 和義(えんどう かずよし) ドッグトレーナー、ホリスティックケア・カウンセラー

監修 : 遠藤 和義(えんどう かずよし) ドッグトレーナー、ホリスティックケア・カウンセラー

犬業界のキャリアは今年で20年目。 国内外の著名なドッグトレーナーに師事し、モチベーショナル・トレーニングの 知識や技術を学ぶ。同時に、多数の保護犬・保護猫の日常ケアにもたずさわる。 各地のしつけ方教室の運営や動物系専門学校の教員などを経験後、縁あって GREEN DOGへ。実店舗やしつけ方教室の運営を手がけ、現在は年間3000件の健康相談を受けるセンターの責任者。

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