2018.02.22老犬の食事

老犬に合う食事とは?老犬用フードの選び方

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老犬にとっての食事は、体の機能を維持するために非常に大切なものです。成長期の頃とは違って、好みのフードばかりを食べられるわけではありません。太りやすくなったり、お腹が弱くなったり。シニア期特有の体の変化も考慮する必要があります。老犬だからこそ、フードの素材や質にもこだわりたいですね。

今回は、老犬用フードの特徴と選び方について、シニア犬カウンセラーの山本がご紹介します。

老犬の体の変化と対応するフード

パートナーの変化に気づいていますか

シニア用フード

犬はシニア期にさしかかると、若いころとは違ってエネルギーを消費する代謝機能が次第に衰えていきます。若いころと同じように食欲は旺盛な一方で、摂取したカロリーをうまく消費できず太りやすくなるのもこの時期の特徴です。そのため、シニア用フードの多くは、太りにくいよう低脂肪でカロリーが控えめであることが特徴です。

また、犬にとって重要な栄養素であるタンパク質については、成長期から成犬と同じくらいの量を必要とするため、シニアだからといって控えめになっているのではなく、適量からメーカーによってはやや多めの量を配合されているものが多くなってきました。なかには加齢とともに気になる症状をサポートする栄養素がプラスされていることもあります。たとえば、関節ケア(グルコサミン、コンドロイチン)や代謝アップ(L-カルニチン)などです。

シニア用だからといって何かの栄養素が少ないわけではないので、成犬のパートナーでもシニア用フード の栄養バランスがちょうど体質に合うということは多いのです。

ハイシニア用フード

さらに年齢を重ねた10歳以上のハイシニア期になると、消化吸収機能の衰えにより、しっかり食べていても痩せてくるようになります。そのため、ハイシニア用フード は消化吸収に配慮しつつ、高齢期に必要な栄養素がプラスされた内容となっています。たとえば、関節ケアや腸の健康はもちろんのこと、アンチエイジンとして抗酸化栄養素(オリーブオイル、クエン酸)、免疫力の維持や皮膚被毛の健康(必須脂肪酸)などです。

胃腸を配慮したレシピなので成犬でもお腹の健康が気になる場合は試してみると良いでしょう。このように現在のステージ(年齢)別フードはそのステージのためだけのものではありません。たとえば、加齢が進み少量しか食べられなくなった場合は、少量でも栄養価の高いパピー用フードを与えるのも選択肢のひとつです。

犬種別の気になる症状とサポートフード

パートナーの状態によって食事内容を変えましょう

犬種によっては特有の気になる症状があるため、単なるシニア用だけでなく各症状に配慮したフードを利用したほうがいい場合もあります。もちろん、体質に合うかどうかは個体差がありますが、フード選びのご参考までに犬種別の気になる症状とサポートに役立つフードをご案内します。

ラブラドール・レトリーバー

ラブラドール・レトリーバーやその他の大型犬は、先天的にも成長期の大きな負荷によっても股関節の形成不全や異形成が起こりやすいです。そのため股関節に負担がかからないよう若い頃から体重のコントロールが必要です。お腹が健康なパートナーなら低脂肪で良質なタンパク質が配合されたダイエット用フード をローテーションに加えてみてはいかがでしょう。特に後ろ足が弱ってきたパートナーには腸を運動させることも大切なので繊維質豊富なダイエット用フードはおすすめです。

トイ・プードル

トイ・プードルは、膝のお皿の骨がはずれる膝蓋骨脱臼という関節疾患が多いです。若い頃から膝周りの筋肉や軟部組織を維持するため、良質なタンパク質が必要ですが、シニア期になると体内での生産量が減ってくるコラーゲン、ヒアルロン酸、グルコサミンを配合したフード もおすすめです。

チワワ

チワワは、僧帽弁閉鎖不全症という心臓病にかかりやすい犬種です。チワワに限らず小型犬のご長寿さんには多い症状です。水分の代謝を促すことや心機能をサポートする栄養素(DHA)や心臓に負担をかける成分を排出する素材(ビートファイバー、ビール酵母)を配合されたフードがおすすめです。食欲が落ちている場合には、比較的嗜好性がよいミルク風味の心臓や循環器サポートフード はいかがでしょう。

老犬の食べない悩みを解決するフード選び

老犬になると、その日の気分によって食べたり食べなかったり、気まぐれなところが多くなるようです。元気ならそれほど気にしなくても良いでしょうが、本当に困ってしまいますね。パートナーの好みはどういうものか、日ごろから観察しておくことが大切です。

好みのテクスチャーはどれ?

カリカリのドライフードから水分豊富なウェットフード(缶、レトルト)に変えると喜んで食べるパートナーは多いようです。ですが、ウェットフードのべちゃべちゃした食感が苦手なパートナーもいます。そんなパートナーにはドライフードをしっとりソフトな食感にした「やわらかドライタイプ 」がおすすめです。開封時の香りも強くパートナーの食欲を刺激します。嗅覚が衰えているパートナーには鼻の近くに持っていき嗅いでもらってくださいね。

フードのおいしさをアップする工夫についてはコチラ →シニア犬(老犬)の食事 ~病気時の食事療法あれこれ~

飽きさせない

パートナーに要求されてからフードを変えるよりも、パートナーが飽きるまえにこまめにローテーションすることで食べ続けてくれるパートナーは多いようです。できるだけ早めに食べきれるフードを購入してはいかがでしょう。また、いま食べているものとは違う風味のものには比較的反応が良いので、フード選びの際に意識してみてください。

まとめ

高齢になってもできるだけ健康を維持するためには、自分の口から栄養を摂ることが大切です。大切なことは、いまのパートナーがどんな状態をよく観察すること。その状態によって最適なフードを与えることが必要です。そして、喜んで食べてもらうためには、飼い主さん自身が安心してパートナーに与えられるフードを選ぶことです。フード選びに迷われる際には、フードに詳しいカウンセラーが対応する相談ルームに問い合わせてみてください。

ヤムヤムヤム

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山本 由能(やまもと ゆの) シニア犬カウンセラー、ペット栄養管理士、ペットケア専門士

山本 由能(やまもと ゆの) シニア犬カウンセラー、ペット栄養管理士、ペットケア専門士

現在の愛犬との生活がきっかけで犬の食事や心のケアについて勉強を始めたことがご縁となりGREEN DOGへ。日々の業務ではパピーからシニア犬までさまざまなお悩みに対応しています。最近は介護やペットロスについてのご相談も増えてきました。自身も飼い主のひとりとして一緒に悩み考えることで研鑽を積んでいます。
山本 由能(やまもと ゆの) シニア犬カウンセラー、ペット栄養管理士、ペットケア専門士

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