お客様各位
株式会社 バンガードインターナショナルフーズ
平素はナチュラルハーベストをご愛顧賜りまして、心より御礼申し上げます。
さて、ドライフードに混入する事がございます毛について、お尋ねを戴く事が多く、他のお客様におかれましても、ご不審に思われる事やご心配になられる事もあろうかと存じます。
そこで、カタログでもご説明申し上げておりますが、再度、率直に弊社の考えと現状をご説明致します。
何卒、ご理解とご了承を賜りたくお願い申し上げます。
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ドライフードに混入している動物の毛についてのご案内
1) ドライフードに混入している黒い毛や白い毛について
ドライフードから飛び出ている毛は、原材料であるラムの毛が一部残留し、混入してしまったものです。黒い毛や白い毛がありますが、全てラムの毛です。
ラムの毛は、一般的には白いと思われがちですが、弊社の使用する種類のラムは、大部分の毛は白いものの、体の表面に近い部分に生えている毛が黒い毛であることが多く、そうした体に密着した部分の黒い毛が多く混入いたします。
ラムを解体する前に、バリカンなどで全体の毛を刈り取りますが、根元の部分の毛が完全には取りきれない状態で残ります。次に、皮をはいで精肉などに分けます。この際、とりきれずに一部残ってしまった皮に生えている毛の刈り残しが混入してしまう事になります。一見すると人毛のように見えますが、ラムの毛です。
2) 安全性について
ラムの毛が混入した場合の安全性ついてですが、健康に及ぼす問題はまずないと考えております。
従来、犬は自分の体を舐めた際に毛が入る事がありますが、そうした毛を排出できるようになっております。
毛は胃や腸でもほぼ消化される事がないため、最終的には他の老廃物等と一緒に体外に排出されます。
また、余談ではありますが、古来、犬たちが狩りをしていた時代、狩りをして捕まえた獲物の体毛を意図せずに摂取しておりましたが、体内に入った毛は胃や腸で消化される事がなく、結果として食物繊維と同様の働きを持つ事もあり、動物の体毛は犬の健康にとって有益な場合もあるとの事です。現在、ドライフードには繊維質も配合してあり、毛を繊維質の代わりとして利用する必要は必ずしもございませんが、以上の理由から、仮に摂取したとしても健康に及ぼす問題は無いものと考えられます。
3) どうして毛が混入してしまうのかについて
もちろん意図的にそうした内臓や皮、毛などを使用する事は決してありません。
AAFCO栄養基準において原材料の表記をラムミールとする場合、毛や内臓、骨などを取り除いたラムの精肉のみと規定されており、ナチュラルハーベストでもラムの精肉のみを使用しております。しかしながら、同時に「良質な工程において止むを得ず混入してしまうものについてはこの限りでは無い。」とも規定されており、どうしてもラム肉の解体の工程などにより一部残留してしまう場合がございます。
少しでもこうした毛などの混入を防ぐため自主規定を設け、一定量を越える毛などが混ざったラムについては原材料として使用しないようにもいたしておりますが、それでも完全に無くす事は難しい実情です。
そこで、一般的にはこうした毛などを目立たなくするために脱色するなど化学薬品を使った処理をする事もありますが、口に入る食品であり、安全が第一であるとの観点からこうした処理をおこなっておりません。そのために、止むを得ず一部毛が混入してしまう場合がございます。
4) Low Ash meal(ロウアッシュミール)を採用しました
2000年5月より遺伝子組み替え原料を一切使用しない原材料へと変更したのと同様、実は、今年のはじめより使用 するラムミールをより高品質で高価な種類に変更いたしております。
一般的に高品質な原材料にも毛が多くあるという事はご理解いただきにくいと存じますので、具体的に申し上げます。
従来まで使用しておりました通常のラムミールは、解体の工程において骨の一部までが切断されてしまうため、時としてそうした切断された小さな骨のかけらや小骨などが混ざってしまう事がございました。そうして混ざってしまった骨は、取り除く事がほぼ不可能に近く、そのままラムと一緒にフードに混入してしまう事もございました。骨はカルシウムやリンなどの含有量が高く、原料に混ざった場合、ミネラル分の含有量を押し上げる事になり、結果としてミネラルバランスを崩す恐れがございます。
フードを作る際、あらかじめ栄養バランスを考えて原材料を配合しており、一部ミネラルなどが過剰に含まれた場合、中・長期的に見ますと腎臓などに疾病が出る可能性も考慮されます。腎臓の疾病などは症状があらわれてくるまでに時間がかかるため、特に注意が必要とされています。そこで、骨などが混入する可能性の少ない、解体工程を大幅に変更したLow Ash meal(ロウアッシュミール)といわれる種類のラムミールを使用する事といたしました。
原材料のコストは上がりますが、少しでも良い商品をお届けするために、変更いたしております。この変更により、上記のようなラムのカルシウムやリンの含有量が多くなりすぎる問題点は改善されるものの、一つだけ難点があり、それが従来に比べ工程の違いにより毛の混入量が増えてしまう場合があることです。
5) 最後に
日本では、一般的な認識として毛が入った原料などはレベルが低いと考えられており、且つ、低レベルのフードほど そうした低品質の原材料を使用しているものが多いと思われています。そのため、より高価で高品質のラムを使用してもお客様にご理解いただけず、結果としてお客様のご信頼を失う事に なるのではないかとも考え、従来、使用しておりましたラムに戻す事も検討致しました。
しかしながら、ナチュラルハーベストで使用しておりますラムミールは決して、そうしたレベルの低い原材料とは異なり、安全性を重視し、本当に良いフードをお届けするために行った改善であり、そのままでご提供させて戴く事が、最終的にはお客様のお求めになられるフードにより近づいていけるのではないかとの結論にいたりました。
毛が入ること自体は、もちろんよい事ではなく、今後も少しでも減らしていく方向で努力してまいる所存でございます。
決して、見た目に気持ちの良いものではございませんが、何卒、ご理解とご了承を賜りたく改めてお願い申し上げる次第でございます。
今後ともナチュラルハーベストをご愛顧賜りますよう、心よりお願い申し上げます。