2017.08.08一緒に。もっと、

犬アトピー性皮膚炎の犬と暮らす5~ステップ3~体液循環の促進

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ホリスティックケア・カウンセラーで日本アニマルフィトセラピー学術協会理事長の加藤です。3月より「犬アトピー性皮膚炎の犬と暮らす」というテーマについてフィトセラピーを中心に愛犬ナイトや10数年にわたってご相談を受けてきたクライアントとの軌跡をたどりながらお伝えしております。

このコラムでは犬アトピー性皮膚炎のパートナーへは病院での治療に加えて家庭でのケアを併用して自然治癒力を高めていくことをおすすめしていますが、今回はその自然治癒力を高めるための5ステップの3番目「体液の循環をアップする方法」をお伝えしたいと思います。

これまでの関連記事はコチラ→ 犬アトピー性皮膚炎の犬と暮らす

皮膚の新陳代謝に大きく関わる血液とリンパ液

 
体内には血液が流れている血管とリンパ液が流れているリンパ管という2つの大きな川があります。血液は心臓のポンプ機能によって酸素や栄養素を全身に運搬し、リンパ液は主に病原菌から体を守ってくれる免疫や老廃物の運搬・排泄に関わっています。この2つの川に滞りが生じると免疫力の低下や皮膚の新陳代謝の乱れ、老廃物やアレルゲンの蓄積などアトピー症状が悪化しやすくなるだけでなく、さまざまな病気にかかりやすくなります。体液循環を高め新陳代謝をアップすることは症状の緩和だけでなく病気になりにくい体を作ります。

体液の流れを高め新陳代謝をUPする運動とマッサージ

水中運動は代謝アップに役立ちます

 かゆみとイライラを緩和させる運動
運動して筋肉を動かすと体液の流れが改善し、自律神経やホルモンのバランスが整うだけでなく、皮膚のかゆみでイライラしているパートナーの精神状態を鎮めることにも役立ちます。
運動量や内容は気温や年齢、体調に応じて調整してあげてくださいね。体温が上昇してかゆみが増す場合は夏場でしたら、プールや水遊び、室内でのエクササイズなども有効です。体温を上げすぎずに運動することができます。

泳げない場合はライフジャケット を着せれば安心ですし、足がつく深さでエクササイズするだけでも良い運動になります。水中は浮力がかかるため、関節炎などの疾患がある場合や太っているパートナーにも負担をかけることなく運動させてあげられます。水中運動では水流による刺激が皮膚の代謝を上げることが期待できます。ただし犬アトピー性皮膚炎以外にも持病がある場合は医師に相談してから行ってください。

 簡単♪ いつものナデナデにプラスαでリンパマッサージ

全身をなでるのも立派なマッサージ

運動と並んで血流やリンパの流れに働きかけるのがマッサージ。
マッサージによって滞っていた気が巡り、血液が栄養成分を体の隅々に届けてくれます。特にリンパ液は骨や筋肉が動くことで流れますので体を動かしたり、マッサージすることで意識的に流すことができます。

きちんと学ばなければ難しそう!と感じる方もいるかもしれませんが、代謝を上げるマッサージはいつもやっている飼い主さんの「優しいナデナデ」を頭だけ、背中だけ…ではなく全身まんべんなくしてあげるだけ!

血管もリンパ管も全身に張り巡らされていますが、皮膚表面からその下2㎜くらいまでの深さを意識して全身を撫でてあげるだけでも皮膚の血流と浅いリンパが刺激されて皮膚の代謝がアップします。その際、「頭から心臓へ」「足先から心臓へ」など先端から心臓に向かって撫で上げてあげるとより効果的です。脇や鼠径部なども優しくタッチしてあげてください。ブラッシング時もそんなことを意識すると一石二鳥です。

痒みに対応するツボ

皮膚の痒みからガシガシ自分を咬んだり、ひっくり返って床に体をこすりつけるなど、痒みに苦しんでいる時は膝のお皿の内側にある「血海」、不快な症状へのイライラしている時は前肢の小指と薬指の間にある水かきの付け根の「液門」などのツボを刺激してあげても良いでしょう。

家庭で出来るマッサージの記事はコチラ→ 愛犬も飼い主さんもリラックス!犬のマッサージ方法

梅雨時はアロマで空気と一緒に体内浄化を

東洋医学では皮膚は呼吸を行って体内の老廃物を排泄している「肺」の経絡に関係していると考えます。アトピー性皮膚炎の症状は特にジメジメしやすい梅雨時に悪化しやすいですので、肺の機能を整え体内を浄化してくれるアロマの香りをお部屋に香らせて、室内の空気や心のジメジメも一緒にスッキリさせてみてはいかがでしょうか?愛犬ナイトも梅雨の時期くらいに皮膚症状が出ることが多く、その時期は特に症状が最初に出やすい尾のチェックとブラッシングを念入りにしていました。香りが心にもたらしてくれるリラックス作用にもとても助けられたと思っています。

肺に働きかけてお部屋の空気を浄化してくれる精油としては、ティートゥリー ユーカリ クラリセージ 、サイプレスなどがおすすめです。ただし、アトピー性皮膚炎以外の持病がある場合には、各精油の注意点などを確認してから利用してください。

アロマポットやディフューザーを使ってお部屋の広さに応じて1~4滴を垂らして使います。アロマポットなどがお家にない場合はマグカップに熱湯を注いでから、精油を垂らしても代用できます。

いつものご飯にプラスαのトッピング

パートナーの体調に合わせた食材を選びましょう

毎日のごはんから摂る栄養は健康な体を作る積み重ね。特にこれからやってくる暑い夏は冷たいものを摂りがち。特に夏が旬の食材は体を冷やす涼の素材が多いです。さらにクーラーの冷気で体が冷え切って足先がひんやりしているパートナーも実は少なくありません。そういった状態を防ぐためにもいつものごはんに体を温めて血液循環を高める素材をプラスしてバランスを調整してあげると良いでしょう。

 トッピングしやすい体を温める食材やハーブ
納豆、小豆、クルミ、ショウガ、シソ、ターメリック、フェンネル、ローズマリー、シナモン、カモミール、オリーブオイルなど。 
*体格や体調に合わせて素材や量を調整してください。

終わりに

今回ご紹介したのはあくまでも私の個人の経験によるものです。ホリスティックケアは医療ではありませんので効果を約束するものではありません。また治療をしている場合、特に犬アトピー性皮膚炎以外の持病もある場合にはまずかかりつけの獣医師の指示に従うことが重要です。治療が病気を治すものであるならば、ホリスティックケアは病気にならないような体作りをするのに大いに役立ちます。私も「食事・心・体」の3つの視点からケアを考えるスキルが身についてからは、いたずらに不安に感じることも少なくなりました。

参考:ホリスティックケアを学ぶには→ ホリスティックケア・カウンセラー養成講座

次回のコラムでは、免疫力を高めるコツをお伝えしたいと思いますのでご期待くださいね。

GEEN DOG相談ルーム

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加藤 志乃(かとう しの)日本アニマルフィトセラピー学術協会、愛犬救命協会理事長、ホリスティックケア・カウンセラー

加藤 志乃(かとう しの)日本アニマルフィトセラピー学術協会、愛犬救命協会理事長、ホリスティックケア・カウンセラー

幼少期より多数の動物と暮らす。北里大学卒業後、10年以上製薬会社でMR、臨床開発に従事。愛犬のアトピーや股関節形成不全をきっかけにホリスティックの世界を知り、2007年にホリスティックケアカウンセラーを取得。アロマやハーブ、東洋医学他、さまざまな角度から行うホリスティックな視点でのアドバイスは日本全国にとどまらずアジア各国でも高評を得ている。
加藤 志乃(かとう しの)日本アニマルフィトセラピー学術協会、愛犬救命協会理事長、ホリスティックケア・カウンセラー

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