2018.07.13一緒に。もっと、

夏の水分補給!身近な食材で水はけの良い体にしよう

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夏の水分補給!身近な食材で水はけの良い体にしよう

こんにちは。ホリスティックケア・カウンセラーで日本アニマルフィトセラピー学術協会理事長の加藤志乃です。

だんだん気温が上がってきて、冷たい飲み物やデザートがおいしい季節になってきました。
気温とともにパートナー(愛犬)の水分摂取量が増える傾向にある中、暑い中の外出なのになかなか飲んでくれない愛犬もいるかと思います。
今回のコラムではパートナーの水分摂取について再確認しておきたいことや、身近な植物で上手に水分補給しながら、新陳代謝を高める方法についてお伝えしたいと思います。

水分は足りてますか?水不足の確認方法

夏場の外出では気温もさることながら、水分摂取量不足によっても熱中症などの事故が起きやすくなります。それ以外でも、腎機能が低下しているために喉の渇きを感じにくくなっている場合や、遊びに夢中になりすぎて水分摂取を忘れてしまうようなパートナーもいるので、「あれ?」と思った時は以下の方法で確認してあげるといいでしょう。

夏の水分補給!身近な食材で水はけの良い体にしよう

愛犬救命マニュアル©愛犬救命協会

皮膚弾力確認方法

背中側の皮膚を引っ張り、パッと手を放します。正常であれば1.5秒以内に元に戻ります。
脱水状態だと、皮膚は戻らないか戻りが極端に悪くなります。
脱水に気づくにはいつも(正常)の状態を把握している必要がありますので、これを読んだらすぐに実行してみてくださいね!

1日の必要水分量の目安は?

犬に必要な1日の水分量の目安は、運動量や気温などにもよりますが、体重1kgに対して50~60ml、または1日の必要摂取カロリーとほぼ同じくらいが必要量と言われています。
体重1kgにつき100ml以上飲んでいる場合は多飲を疑いますので、獣医師に相談してみてください。
また、1日に必要な目安量は飲み水だけではなく、食事に含まれる水分も含みます。

おしっこを促して体の水はけをよくしよう

夏の水分補給!身近な食材で水はけの良い体にしよう

気温が高くなってくると、ついついたくさん水分を摂取して、むくんでしまったという経験のある飼い主さんも多いのではないでしょうか?
実は愛犬たちも同じくむくむことがあります。むくみ解消のためにも、夏は特に利尿作用のある食べ物をとりたいものです。

利尿作用とは、尿量を増やし体の余分な水分を排出することです。体内に蓄積された余分な水分や老廃物が排出されるため、むくみ改善のほか、新陳代謝促進など健康増進の効果が期待できます。また、体内に水分が溜まると冷えが生じるので、冷房のダメージや免疫力の低下などにも結び付く可能性が考えられます。
多くのケースで利尿作用のある食品やハーブティーは良い仕事をしてくれますが、特に下記のようなパートナーには意識して利尿を促してあげるといいでしょう。

  • 足先やリンパなど触るとぷよぷよしているように感じる
  • 持病(心臓病や腎臓病、運動障害等)があってむくみやすい
    (カリウム制限や投薬を行っている場合は獣医師に相談のこと)
  • 水分の摂取量が多い割に排泄量が少ないように感じる
  • 泌尿器感染症にかかりやすい
  • 運動不足

利尿作用が高いハーブ

コーンシルク、ネトル、ドクダミ、リンデン、イチョウ、パセリなど

人にも犬にもおいしい!『コーンシルクティー』

利尿を促すハーブとして知られるコーンシルクティーは、ほんのりとした甘みが人にも犬にもおいしいお茶です。
コーンシルクは豊富なカリウムを含むことから利尿作用が高く、尿路の炎症や結石予防などに使われてきました。その作用は元々医薬品として指定されていたほどです。
コーンシルクと言うとなんだかちょっとカッコイイ響きがありますが、私たちにはとてもなじみ深いあの食品の一部です。

そう、実は捨てられてしまっていることも多い『とうもろこしのひげ』なんです!

夏の水分補給!身近な食材で水はけの良い体にしよう

学名:Zea mays
和名:トウモロコシ、トウキビ、ナンバン 南蛮毛
科名:イネ科
使用部位:雌しべの花柱
成分:フラボノイド、アルカロイド、アラントイン、サポニン、リノール酸、粘液質、ビタミン、カリウム、糖質など
効能:利尿、血糖降下、血圧降下、抗コレステロール、緩和、止血、穏やかな胆汁刺激、粘膜の潤滑(特に尿路)、
使用上の注意: 特に安全と言われていますが、花柱(めしべ)の部分ですので、花粉症をお持ちの場合はご注意ください。

このコーンシルクティーは、とても簡単に作ることができます。
夏場は入手しやすく、一度作ってみると「今まで捨てていたなんてもったいない!」と思うくらい香ばしくておいしいので、ぜひチャレンジしてみてください。

ふだんはあまり水を飲まない愛犬でも、ほんのりとした甘みを気に入って飲んでくれるかもしれませんし、たくさん水分を摂取するパートナーには体内で溜まらないように利尿を助けることが期待できます。

  1. ひげを実から外して茶色の汚れた部分を除く。
  2. 2~3日天日乾燥させる。※このままでも使えます。
  3. 鍋やフライパンなどで油をひかずに茶色くなるまで乾煎りする。(真っ黒にこげないように注意!)
  4. できあがったコーンシルクティーは湿気が入らないように密閉容器などに入れて保管。

コーンシルクを使ったサプリ

おわりに

コーンシルクは毒性が少なく利尿促進に使える食材なので、日常的にパートナーと一緒に飲むことができます。ただし、体質によって向き、不向きがあるので、初めて使うときは少量から試し、徐々に量を増やしていってください。また、パートナーの好みではない場合、口をつけない可能性もあるので、水の代わりではなく、水の容器とは別にハーブティーの容器を置くことをおすすめします。

【関連記事】愛犬が水を飲まない~飲水量の目安と与え方の工夫~

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加藤 志乃(かとう しの)日本アニマルフィトセラピー学術協会、愛犬救命協会理事長、ホリスティックケア・カウンセラー

幼少期より多数の動物と暮らす。北里大学卒業後、10年以上製薬会社でMR、臨床開発に従事。愛犬のアトピーや股関節形成不全をきっかけにホリスティックの世界を知り、2007年にホリスティックケアカウンセラーを取得。アロマやハーブ、東洋医学他、さまざまな角度から行うホリスティックな視点でのアドバイスは日本全国にとどまらずアジア各国でも高評を得ている。
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