2017.11.28老犬の食事

病気にならないために。老犬の食事~健康維持に役立つ食材とは?

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飼い主にとって一番の願いは、愛犬が病気にならずに出来るだけ健康な状態で暮らせることですよね。病気のリスクを減らすには、生活環境を整えることはもちろん、毎日与える食事の質が重要です。なぜなら私たちやパートナーは、いま与えられているもの(環境、食事)によって、持って生まれた遺伝子(親から受け継いだもの)の働きが変わってしまうことがあるからです。現在の栄養学は遺伝子レベルでの研究が進んできており、遺伝子に良い働きをする栄養素のことがわかってきています。今回は、老犬のみならず愛犬の健康をサポートに役立つ食材について、シニア犬カウンセラー山本がご紹介します。

病気になりにくいとはどういうこと?

何をしているときが幸せ?

病気になりにくい身体とは、免疫系や内分泌系、神経系の3つのバランスが取れている状態のことです。つまり身体を守るシステムが正常に働いているということなのですが、そのために大切なことがあります。

病気になりにくい身体に必要なこと3つ

質の良い食事
適切な運動
心身ともにストレスが少ない環境

私たち人間やパートナーはもちろん生き物の多くは、親から受け継いだ体質や性格さえも、生まれてからどういう生活を送るかによって変化します。これは、生き物がより良い種を残すために、与えられた環境に合わせようとする働きを持っているということです。そのため、遺伝子に良い影響を与える食事を摂ったり、よりよい環境で生活したりすることが健康を維持するために大切なのです。私たちは食事をおろそかにしたり、我慢の多い生活が続くと体調不良を起こしますが、パートナーも同じなのです。

老犬の健康維持におすすめの食材

パートナーは食事を楽しみにしていますか?

パートナーは当然ながら自分で体調に合った食事を選ぶことができません。総合栄養食はパートナーに必要な栄養素がすべて整ったフードですが、それだけで必ず健康を維持できるわけではありません。犬種が同じでもパートナーの体質はさまざま。もちろん年齢や生活状況によっても必要な栄養素の量が変わってくるので当然ですね。

例えば、犬は人間と違って体のなかでビタミンCを作ることができます。だからと言って、ビタミンCを全く与えなくてよいわけではありません。犬がストレスを感じているときや病気のときには、通常よりもビタミンCを多く必要とするからです。特に老犬は、体の中で作りだせる量が若い頃よりは減ってくるということにも考慮が必要です。

良質な脂質が必要なわけ

私たちの身体をつくっているひとつひとつの細胞が良い状態を保つことが病気のリスクを下げることになります。そのためには細胞を守っている細胞膜が丈夫であることが重要です。細胞膜は脂質で出来ているため、良い脂質が必要です。良い脂質とはオメガ3脂肪酸を多く含むオイルのことです。これは血流や脳の働きのサポートなども期待できる栄養素です。ただし加熱すると劣化(酸化)しやすいため、パートナーには必ず生のままで、食事(ドライフードや手づくり食)にプラスしてください。まずは、ほんの数滴で様子をみましょう。<アマニ油、サーモンオイル、クリルオイルなど>

色鮮やかな野菜のヒミツ

細胞を傷つける最大の敵は活性酸素です。本来は身体を守るために働いていますが、過剰な活性酸素は細胞を傷つけます。細胞の中にある遺伝子が傷つくと、がん細胞を増やすことになります。これを防ぐためには、抗酸化力を高める抗酸化栄養素を摂ることがおすすめです。抗酸化栄養素は、赤や黄、緑などの色鮮やかな野菜に多く含まれています。<カボチャ、ニンジン、小松菜、ブロッコリーなど>

葉酸を含む食材

葉酸はビタミンB群のひとつで、血液や細胞を作るときに必要な栄養素です。また、DNAを修復したり、正常に新陳代謝が行えるようサポートしたりする働きが期待できます。レバーに多く含まれていますが、レバーには過剰摂取に気をつけなければいけないビタミンAが豊富ですので、与えすぎないよう注意してください。完全手作り食の場合のレバーの量は、体重5kgの犬には一日5g程度が目安です。量は少なくても毎日の野菜を意識することが手軽な方法です。<アスパラガス、春菊、ブロッコリー、ちんげん菜など>

老犬の食事に摂りいれる工夫

老犬は消化機能が衰えていたり、これまでよりも好き嫌いが出てきたりと若いパートナーよりも食事の工夫が必要な場合があります。せっかく良い栄養素だとわかっていても、食べてくれないと意味がないですね。パートナーには食べやすく、私たちは継続しやすい方法で与えたいものです。

消化をサポート

もともと犬は野菜の消化が苦手です。特に老犬の場合は消化しやすくするため、野菜を茹でてやわらかくした方が良いでしょう。固形が苦手だったり好き嫌いがある場合は、ミキサーやグラインダーでペースト状にすると食べやすくなります。たくさん作っておいて小分けし冷凍保存すると、簡単にいつでも私たちの愛情のひと匙をプラスしてあげられますよ。

嗜好性の高い食材を選ぶ

野菜を食べ慣れていないパートナーには、まずは犬が比較的好んで食べる素材からチャレンジしましょう。カボチャやブロッコリー、サツマイモなどは目の色を変えるほど好きなパートナーは多いようですが、好きだからといって多く与えると糖質や繊維質の過剰になり、逆に健康を損なうことになるので注意してください。カツオ出汁などの香りも嗜好性があがるので加えると良いでしょう。自分が作ったものでは栄養バランスが心配ということであれば、無理をせず、老犬が喜んで食べてくれる良質なフードを利用してくださいね。

嗜好性と食べやすさを追求したフードはコチラ→高品質やわらかドライフード

まとめ

老犬の健康維持のためには、毎日の食事が基本。そして体の機能を高める栄養素が含まれた食材を積極的に摂りいれる工夫することは私たちができるケアのひとつです。食事の楽しみは、老犬のストレスを和らげ精神面のバランスをとることも期待できるので、ぜひ工夫しながら続けてくださいね。

GEEN DOG相談ルーム

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山本 由能(やまもと ゆの) シニア犬カウンセラー、ペット栄養管理士、ペットケア専門士

山本 由能(やまもと ゆの) シニア犬カウンセラー、ペット栄養管理士、ペットケア専門士

現在の愛犬との生活がきっかけで犬の食事や心のケアについて勉強を始めたことがご縁となりGREEN DOGへ。日々の業務ではパピーからシニア犬までさまざまなお悩みに対応しています。最近は介護やペットロスについてのご相談も増えてきました。自身も飼い主のひとりとして一緒に悩み考えることで研鑽を積んでいます。
山本 由能(やまもと ゆの) シニア犬カウンセラー、ペット栄養管理士、ペットケア専門士

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