2020.12.25食事・ドッグフード

愛犬の手作りごはん~カルシウムが不安?

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愛犬の手作りごはん~カルシウムが不安?
愛犬に手作りごはんを作ってあげたい、でも難しいと考える飼い主さんは多いようです。大きな理由は犬にとって必要な栄養素が不足するという不安です。

特に質問が多いのはカルシウム。犬の手作りごはんの書籍でも明確に教えてくれるものは少ないですね。

今回は、手作りごはん用のカルシウムについてペットフーディストの山本が解説します。

犬に必要なカルシウムの量とは

犬に必要なカルシウムの量とは

カルシウムは体の中で作ることが出来ない栄養素なので、食べ物から摂取しなければなりません。筋肉を動かしたり、神経の伝達をしたり、重要な働きのために必要なのです。
そのためドッグフードには必要量が制定されています。

長期保存が可能で、かつ毎日同じレシピを食べても体を維持できることが条件になるドッグフードには完全栄養が求められるからです。新鮮な食材を使い、その都度レシピも変わる家庭のごはんは、一日で栄養が整わなくても長いスパン(1週間ほど)に過不足を調整するもの。
とはいえ、私たちヒトと犬では必要な栄養素の量が違います。手作りごはんを常食とするなら犬の最新の栄養学を”ある程度”は参考にしたほうが良いでしょう。

”ある程度”という理由は、数字よりも愛犬に合っているかどうかの視点が重要だからです。まずはきちんと消化吸収できる与え方や量を探りましょう。

カルシウムの推奨量

一日に必要とされるカルシウム量

例:成犬(去勢・避妊済、体重5kg)…467mg/日

ちなみに成人女性の指標では体重53kgに対して662mg/日が必要とされています。これと比較すると犬は体重が1/10ほどなのにカルシウムは多めですね。

カルシウムはリンとバランスを摂る必要もあります。犬にとって理想の比率はカルシウム:リン=1:1~2:1です。リンは骨や筋肉を作るために必要で犬の食事の主となる肉に含まれています。犬はヒトよりも肉(動物性タンパク質)を多く摂るため、カルシウムやリンもそれに比例します。

カルシウム400㎎~500㎎相当の食材

干しエビ…7g(大さじ1杯)
わかさぎ(小魚)…100g
マイワシ…640g
小松菜…1束(250gほど)
青梗菜…5株(450gほど)

体重5kgの犬に小松菜1束は無理がありますね。愛犬のお腹のことを考えると食材だけではなくサプリメントを上手に利用することがおすすめです。

カルシウム400㎎~500㎎相当のサプリメント

どちらもその中に含まれるカルシウムは3~4割。それ以外はさまざまな自然由来のミネラル類が含まれています。

手作り食のレシピでイメージしてみる

<レシピ例>体重4から5kgの成犬の場合

鶏胸肉…100g
鶏レバー…5g
白米…30g
キャベツ…20g
オクラ…3本

※レシピ中のリン量はおよそ250㎎
必要なカルシウムは250mg~最大500㎎までとなります
卵殻パウダーを使用する場合は1gほど入れると良いでしょう。

もちろん、カルシウムたっぷりな小魚などをおやつに食べていれば調整します。
インターネット上でも検索すれば食材の栄養素について情報が出てきます。愛犬の肉の量などはそう大きく変わるわけではないので、一つのレシピをじっくり調べておけばあとは目安で調整できますね。

それでも手作り食の心配がぬぐえない場合は、続けない方が良いでしょう。飼い主さんが不安に感じているごはんを食べさせるわけにはいかないですから。
ドッグフードを利用しながらときどき手作り食にする、または部分的に手作り食を取り入れてはいかがでしょう。

カルシウムの注意点

カルシウムは食べる量に過不足があっても、体の中では一定のバランスを保とうとする機能(ホメオスタシス=恒常性)が働きます
成犬であれば、カルシウムの不足時は吸収を促進し、過剰時には余分を排泄しようとします。

ただし、この機能は子犬期には未熟です。
総合栄養食のフードを与えていれば必要なカルシウムはしっかり摂れます。そこへ足すと過剰になるのです。ホメオスタシスが働いていない子犬にカルシウムの過剰は危険です。骨の成長に異常が生じる可能性があります。

子犬だけでなく、成犬以降も過剰摂取は注意しましょう。体質によっては結石が出来やすくなるなど、健康に影響が出ることがあります。

まとめ

カルシウムは大きな不足や過剰が続かないように注意することが大事です

カルシウムは大きな不足や過剰が続かないように注意することが大事です。(どちらかといえば過剰の方に注意が必要)
犬の栄養学を参考にしながら愛犬に合うよう調整していきましょう。

手作りごはんの良いところは、新鮮な食材でみずみずしい食事であること。手作りごはんで健康レベルがあがったという犬たちが多い理由ではないでしょうか。
私たちも経験的に良い食事を摂ると心も体も元気になることを知っています。その感覚を大事にしましょう。

ぜひ、愛犬のために心配ではなく愛情を入れて作ってくださいね。

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山本 由能(やまもと ゆの) ペットフーディスト、ペット栄養管理士、ペットケア専門士

現在の愛犬との生活がきっかけで犬の食事や心のケアについて勉強を始めたことがご縁となりGREEN DOGへ。日々の業務ではパピーからシニア犬までさまざまなお悩みに対応しています。最近は介護やペットロスについてのご相談も増えてきました。自身も飼い主のひとりとして一緒に悩み考えることで研鑽を積んでいます。

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