TRICK or TREAT!~愛犬とこんなこと出来たらいいね!
スタッフコラム11話目

ハロウィンでおなじみの「トリックオアトリート」は「オヤツをくれなきゃいたずらするぞ」の意味。
犬のトレーニング用語でトリックは「芸」という意味でも使います。
芸と聞くと何だか難しく感じますが、今回はシニア期のケアにも役立つトリックをご紹介します。
おすすめトリックの練習
~初級編~
「お鼻」
・パートナーが落ち着いているときにはじめましょう。「お鼻!の練習しようね」と声をかけます。
・飼い主は、フード粒(もしくは小さいオヤツ)を片手の指先でつまんで持ちます。
・反対側の手の親指、人差し指で「C」のような形にします。
・パートナーにフード粒を匂わせてから「C」型の指の中に鼻(マズル)が入るように誘導します。
※「C」が難しければ、下の写真のように手のひらに鼻を置くだけにしてもいいですよ。
・うまくできた瞬間には「お鼻」と声かけ、ご褒美に持っていたフード粒を与えます。
慣れてくると、指の「C」形を見せて、「お鼻」と声かけただけでできるようになりますよ。
「お鼻」ができると口の周りを触られることに慣れてきます。
これまで歯磨きが難しかったパートナーもステップアップしやすくなるかも。
また、フセの姿勢をさせたまま、顔の近くで左右上下の位置に「お鼻」をしてみましょう。
首を動かす運動になりシニア期に固まりやすくなる首の筋肉維持やストレッチにもなります。
~ちょっと上級編~
「ヘッドダウン」(このページの一番上の写真)
・フセの姿勢のままで、パートナーの顔を前肢の間に誘導してみましょう。
飼い主の手に鼻を誘導する「お鼻」よりも「ヘッドダウン」のほうが難しい動きですので根気よくトライしてくださいね。
いきなりトリックにつなげることが難しい場合は、オヤツを追いかけて顔を動かしたら褒めることから始めましょう。
トリックの練習は、頭を使うので脳への刺激になり、認知症予防にもおすすめです。
うっかり大量のオヤツを与えないで(目安量を知っておこう)
トリックの練習に熱中していると、うっかりたくさんのオヤツやフードを与えがち。
フードを使う場合は、一日に与える給与量の中から練習分を取っておいてください。
オヤツもできるだけ小さく切れるものがおすすめです。
一般的にオヤツを与えられる目安量は1日分の摂取カロリーの1割までを限度にした方が良いと言われています。
もちろん、オヤツを与える分、フードは1割減らします。
例)5㎏のパートナーの場合のオヤツの量
・一般的なドライフードでは、1日分のカロリーは平均250~300kcal程度
・そのうち1割分相当は25~30kcal
オヤツによってはかなり量の差が出ます。以下を参考にしてくださいね。
【参考商品】
■・ころころボーロ かぼちゃ の場合は、およそ25個。
■・はちみつ漬けささみ の場合は、およそ1本。
上のボーロはカロリーが低いので意外とたくさん与えられますね。
下の肉(ささみ)で作られたオヤツは意外とカロリーが高いので要注意です。
トリックの練習をするときは細かく切って使いましょう。
まとめ
パートナーは私たちに喜ばれることが大好き。もっともっと家族を驚かして喜んでもらう機会が増えるといいですね。
ハロウィン(10月31日)まで、まだ時間があります!
「トリック(芸)orトリート(オヤツ)」でパートナーと楽しい企みしませんか?