初心者必見!子犬のトイレトレーニングのしつけ方とコツ
犬を家に迎えるなら、避けて通れないのがトイレトレーニング。しっかりできていないと、家での粗相が増えて困ってしまうだけでなく、ドッグカフェなどの施設に出かけるのも難しくなります。
そうはいっても、トイレトレーニングは簡単にできるものではありません。うまくできずに困っている飼い主さんも多いのでは。
そこで今回は、トイレトレーニングの失敗が続く場合の原因や対策、手順やコツ、先輩飼い主の体験談やおすすめグッズなどについてご紹介します。トイレトレーニングのよくある疑問(Q&A)についてもぜひ参考になさってください。
この記事は専門家が執筆・監修しています
<執筆>GREEN DOGコンテンツ制作チーム
犬に関するさまざまな専門知識をわかりやすく発信する制作チーム。子犬からシニア犬まで、あらゆるパートナー(愛犬)と楽しく暮らすお手伝いをします。
<監修>遠藤 和義(えんどう かずよし)
GREEN DOG専属ドッグトレーナー、ホリスティックケア・カウンセラー
犬業界でのキャリアは四半世紀以上。 国内外の著名なドッグトレーニングの専門家から知識や技術を学ぶ。同時に、多数の保護犬・保護猫の日常ケアにもたずさわる。 各地のしつけ方教室の運営や動物系専門学校の教員などを経験後、縁あって GREEN DOGへ。GREEN DOG実店舗やしつけ方教室の運営なども手掛ける。
トイレトレーニングについて
子犬がトイレを失敗する5つの原因
1飼い主側の観察不足・管理不足によるもの
最も多い原因は観察と管理の不足です。飼い主さんが目を離した隙に、または知らぬ間に粗相されてしまっていることがほとんどと言っていいでしょう。結果、ニオイがついてしまったり、別の場所ですることが習慣化してしまったりということが多いのです。
トイレトレーニングの期間中はできるだけ犬から目を離さないことが大切です。目を離さなければならない場合は、ケージやサークルをうまく使って、粗相させない環境づくりを行いましょう。
2飼い主側の思い込み
設置したトイレで排泄してくれる回数が増えたとしても油断は禁物です。たまたまうまくいっているだけ、かもしれません。にもかかわらず、「ウチのコはもう大丈夫」「トイレを完璧に覚えてくれた」と思いこみ、安心してしまう方が多いように思います。望ましい行動(=設置したトイレでの排泄)が本当に定着するまでトレーニングを続けることが大切です。
3トイレの設置場所の問題
子犬が尿意をもよおした際にすぐに行ける場所にありますか?トイレに向かう意思があっても間に合わない場合があります。
また、行動範囲が広くなっていくとトイレの場所がわからなくなることも。
確実に覚えるまでは遊び場所の近くに設置するのが良いでしょう。
また犬は寝床を汚さない習性があります。 そのため個体によっては、ベッドと密接しているトイレでは排泄してくれず、少し離れた違う場所にしてしまう場合があります。出来る限り、ベッドとトイレは離れていることが理想です。
さらに、犬は柔らかいものの上で排泄したがる傾向があり、且つ、カーペットとトイレシーツの踏み心地は、犬にとって区別は難しいもの。カーペットの上にトイレシーツが敷かれていると、期待に反してカーペットのほうに排泄してしまう可能性があります。 そういった場合、トイレトレーを使って踏み心地に変化を加えたり、トイレに高さをつけたりして、トイレとそれ以外の場所が区別できる環境を整えてあげるのも良い方法です。
4怒られないように、隠れてする
粗相を発見すると、つい怒ってしまうという飼い主さんもいるでしょう。しかし、怒ることは百害あって一利なし。「排泄場所が違うから怒られた」とは理解してくれず、「排泄したこと自体を怒られた」と受け取ってしまう犬もいます。そうなると、次からは怒られないように飼い主の目の前ではなかなか排泄しなくなってしまう場合もあります。
粗相を見つけた際には、怒らずに淡々と片付け、臭いが残らないようにすることが、トイレトレーニングを早く身に着けさせるための近道です。
5トイレのサイズが子犬の体に合っていない
子犬の体に合わせて小さいトイレにすると、排せつ物がはみ出てしまうケースが多いでしょう。前肢はトイレの中に入ってるけど、後肢はトイレの外だった、という場面は多いです。
また犬は排泄の前にクルクルと回る習性(外敵がいないか確認する行動の名残と考えられている)があります。
トイレを認識している成犬であっても、クルクル回った末にうんちがトイレからはみ出した場所に落ちてしまうということはよくあります。
※上記以外には体調不良などが原因の場合もあります。子犬の様子をよく観察して異変を感じる場合は念のために動物病院で診てもらってください。
子犬のトイレのしつけができていないと危険?リスクとは?
外でしか排泄できなくなる
大雨が降っていようと、雷が鳴っていようと、トイレのために連れ出さないといけない。また特にハイシニア期であれば抱っこで連れださないといけない場合も。そんな状況になってから、室内トイレの練習をしておかなかったことを後悔される飼い主さんは多いです。 できる限り、室内のトイレでできるようにしておくことをおすすめします。
病気のリスクが高まる
愛犬のお悩みに多い病気にはトイレと深い関係があります。散歩の時間まで長時間おしっこを我慢することで尿が濃縮され、 尿結石ができやすい環境になります。 また雌の場合、しゃがんでおしっこをする際に地面(土や草)と陰部が接触することで雑菌が入り膀胱炎になることも。
病気の予防の面でもおしっこの異常にいち早く気づくことが大事。
たとえば腎臓病はおしっこの量や色、結石症なら結晶がキラキラと光って見える、など。外での排尿と比べ室内のトイレシーツの上だと観察しやすいのです。
編集スタッフの経験では、トイレシートの上のうんちを取った際にうっすら赤い色が着いていたことで出血に気づきました。これが土やアスファルトの上だと気づけなかったと思います。
外出先や避難所でのマナーに困る
犬連れOKの施設や知人宅への訪問、万が一の避難所生活なども、室内トイレが使えると愛犬のストレス軽減や周りへの配慮も可能になります。子犬の将来まで想像してトイレトレーニングが必要なことを知ってくださいね。
子犬のトイレのしつけを始めるタイミング・トレーニング期間は?
トイレトレーニングの理想のタイミングは「迎えたその日」
子犬を迎えたその日から始めるようにしましょう。飼い主さんのなかには「まだ家に慣れていないから」「子犬だしもう少し大きくなってから」といった理由で、しばらくトイレトレーニングを始めない人もいますが、それはあまりおすすめしません。その間に「どこでトイレしても構わない」ということが、犬のなかで習慣化してしまうため、結果的にトレーニングが難しくなってしまいます。
トイレは「食べる」「寝る」などと同じく、生きていく上で欠かせない行為のひとつ。そして人間同様、一度習慣が身についてしまうとなかなか変えられないものです。「どこでトイレしても構わない」という習慣が身につく前に、家に迎えたときから速やかにトイレトレーニングを始めましょう。
成犬からでもしつけはできる?
成犬でもシニア犬でもしつけは可能です。成長期に比べて時間がかかるかもしれません。それまでの習慣を違うものに変えるのですから、あせらずに取り組みましょう。
特にシニア期、介護が必要な年齢では、家の中でもトイレができるようにトレーニングしておけば良かったと後悔される飼い主さんは多いので、ぜひ取り組んでおくことをおすすめします。
トイレトレーニングを成功させるためのポイント
犬の生まれ持った習慣や特性などを知ることは、トイレトレーニングを成功させる、早く覚えさせるための大事なポイントです。同時に、飼い主さんの「心構え」も知っておいてくださいね。
1トイレの場所を教える
「トイレシーツで排泄してほしい」というのは、あくまで飼い主側の都合であって、犬には「トイレシーツ(トレー)でしなければいけない」という認識はありません。ですから、犬が勝手に飼い主さんの望んだ場所にトイレするようになることは、ほとんどありません。 「飼い主さんが習慣化させない限り、積極的に犬がトイレシーツで排泄することはない」と心得ておきましょう。
2犬の習性に配慮する
犬は元来きれい好きな動物です。自分の体や生活するスペースをきれいに保つ習慣があるため、基本的には生活空間以外の場所でトイレを済ませようとします。生活空間とトイレの場所があまりに近かったり、生活空間そのものが不衛生だったりすると、なかなかトイレを覚えないことがあるので注意しましょう。
ただし、生後過ごした環境によっては、この習慣が身についていない犬もいます。生後間もなく母親から引き離された犬や、生活のなかで生活空間とトイレスペースが一緒になってしまっていた犬は、衛生面に無頓着になってしまう場合も。より時間と手間をかけてトイレの場所を定着させてあげましょう。
3同居する他の動物、先住犬の匂いに注意
他の動物の排泄物のニオイがついていると、その場所でトイレするようになることがあります。すでに他の動物を飼っている場合や、先住犬がいる場合は、排泄物のニオイなどに注意しましょう。
4覚えるまでは目を離さない
トイレを覚えるまでは、犬にとっては寝床以外の全てが「トイレをしてもいい場所」となり得ます。そのため、目を離した隙にトイレ以外の場所で粗相をしてしまうことも。
一度粗相をすると、排泄物のニオイがついてしまうため、同じ場所で粗相を繰り返すことが多くなります。トイレを覚えさせるまでは、目の届かないところで犬を自由にしないようにしましょう。どうしても目を離さなければいけない場合は、ケージやサークルなどで行動範囲を制限するのがおすすめです。
5トイレは落ち着ける場所に設置
犬も人間と同じように、排泄中は無防備になります。そのため、落ち着ける場所をトイレに選ぶ傾向があります。騒々しい場所や頻繁に物音がする場所などは避け、できるだけ落ち着いた環境にトイレを設置してあげるのが良いでしょう。
子犬が上手にできるトイレとは?
トイレトレーニングをスムーズに行うために用意しておきたいものをご紹介します。
できるだけ用意しておいたほうが良いもの
- ケージまたはサークル
- トイレシーツ
あると便利なもの
- トイレトレー(トイレマット)
- トイレマット連結パーツ
- エコシーツ
- おやつ(ご褒美)
参考商品
洗える制菌ペットシーツ プレミア2
あらゆる場面で使える!洗えるエコシーツ
経済的なエコシーツ。布の手触りでおしっこをしっかり吸収するのに裏側には通しません。失敗しそうな場所やトイレを広めに使いたい(おしっこのはみだしが多い)時にも便利。
タイミングが大事!トイレトレーニングの手順
トイレトレーニングの手順
1.子犬に合った環境を整える
まずはケージやサークルなど子犬の居場所(生活空間)を作ってあげましょう。そこでトイレに行きたい様子が見えるまで、飼い主さんはできるだけ目を離さずに観察します。
居場所について床面にタオルやカーペットを敷いていると、誤って排泄をしても良い場所として認識する場合があります。肉球(足の裏)の感触でも場所を覚えるのですが、トイレシーツと敷物の差がわかりにくい場合があるのです。
2.トイレのタイミングを把握する
尿意をもよおすような行動を始めたり、そろそろおしっこやうんちが出るだろう時間になったら、次の段階に移ります。
尿意をもよおすような行動
おしっこを出す前に、床のニオイを嗅ぎながらグルグル回るなど一定の行動をする犬が多い傾向にあります。こうした行動をし始めたらトイレの合図の可能性大。
また寝起きや食後、運動の最中に排尿・排便をする犬が多いので、こうした時間帯もトイレタイミングと心得ておくと、失敗が少なくなります。
そのほか、一日の食事と排泄タイミングを記録しておくのも、おすすめの方法のひとつ。食事からどれくらいで排泄することが多いのか、どの時間帯に排泄するかを記録しておくことで、トイレタイミングの傾向を把握することができ、失敗を少なくすることができます。
3.トイレまで移動させる
トイレのタイミングと思えたら、素早くトイレに移動させます。そのまま10分から15分ほど様子を見ます。
排泄しなかった場合
10〜15分ほど経っても排泄しなかった場合は、一度生活空間に戻して再び様子を見ます。トイレしたがる傾向があったら、再びトイレスペースに移動させて、10〜15分ほど様子を見ましょう。
4.上手にできたらご褒美を与える
トイレで排泄できたことを褒めてあげましょう。ご褒美のおやつを与えるのはおすすめです。これを繰り返すことで子犬もトイレのタイミングを覚えるようになります。
ただし、褒めすぎは厳禁です。特に喜びすぎてテンションが上がりすぎてしまう子の場合、そのまま排泄物を踏んづけてしまうことも考えられます。また、興奮しすぎて何に対して褒められたのかわからなくなってしまう子も。犬の性格に合わせた褒め方をしてあげるのが良いでしょう。
排泄が済んだらご褒美も兼ねてハウスなど生活空間の外に出して遊んであげましょう。
犬によっては、一回の排泄だけでは膀胱が空にならないこともあります。普段の様子などから、短い時間に何度もトイレをする場合は、一度排泄してもしばらくトイレにいさせてあげるのが良いでしょう。
ただ、次の排泄までの時間は個体差や生活習慣などによっても異なるため、その子の排泄タイミングに合わせて遊んであげるのが良いでしょう。
遊ばせてあげる時間の目安
月齢によりますが、子犬だと30分から1時間くらいで次の排泄をすることが多い傾向があります。その時間を目安に遊ばせるのが良いでしょう。6か月を過ぎた犬の場合は、3〜4時間程度遊ばせておいても構いません。
5.子犬がトイレに行く習慣をつける
ある程度トイレトレーニングが進めば、次は子犬がトイレに行きやすい環境を作り、「排泄のときにはトイレに行く」という習慣をつけてあげましょう。
特に子犬の場合、最初のころはどうしても飼い主さんが抱っこしてトイレに連れて行くことが多くなります。
「トイレがしたくなったら自分でトイレに行く」という習慣を付けるためにも、自発的にトイレに行くような環境を作ってあげましょう。どうしても自発的に移動しない場合は、おやつで誘導するのも良い方法です。
この手順を続け、トイレの失敗がなくなってきたら、ハウスの外で自由に動ける時間を長くしてあげましょう。それでも失敗しなくなれば、トイレの習慣が身についたと考えて良いでしょう。
雄(オス)の場合と雌(メス)の場合のそれぞれで気を付けたいこと
雄と雌ではトイレの使い方が異なります。雄は成長とともに足をあげておしっこをするようになります。その時期は個体差によりますが性ホルモンと関係しているので成熟期に入る生後半年前後が多いようです。
雄の片足上げスタイルの場合、トイレシートも工夫が必要です。下に敷いただけでは飛んではみ出てしまうから。そのため、L字型のトレイマットを利用するのも良いでしょう。
マーキング
雄犬が片足をあげるのは、他の犬に自分の存在を知らせるためのマーキングの意味があります。出来るだけ広範囲(高く)匂いを残したり、足をあげだす前の時期に去勢手術を行った場合はずっと足をあげないスタイルのままになることがあります。
雌犬も同じくマーキングを熱心にするタイプがいますが、この場合はしゃがんでおしっこをします。まれに雌犬でも片足をあげる排尿ポーズを見ることがあります。
外でトイレさせる場合のトイレトレーニング
飼い主さんのなかには「トイレは外で済ませるから、トイレトレーニングはいらないわ」という方もいらっしゃいます。しかし、散歩などの際に外でトイレをさせる場合でも、トイレトレーニングは必要不可欠です。
外で済ませるために、家にいる間はトイレを我慢しなくてはなりません。そのため「家の中は排泄場所ではない」という意味でのトイレトレーニングが必要になります。これができないと、家のいろいろな場所でトイレをしてしまう習慣がついてしまうことに。外で済ませる場合でも、トイレトレーニングは必ず行うようにしましょう。
【体験談】先輩飼い主に聞きました。
トイレトレーニングのあれこれ
子犬との生活で最初に乗り越えないといけないのがトイレトレーニング。教科書通りにはなかなかいかないものです。うまくいかなかったり、正しい方法か不安に思うこともありますよね。そこで、GREEN DOGの子犬飼育経験のあるスタッフに体験談を聞いてみました。
子犬のトイレトレーニング成功までにどれくらいかかりましたか?
(スタッフN フレンチブルドッグ 10kg)
1カ月かかり、生後6か月位だったので、もうダメだと諦めたらできるようになりました。
(スタッフK ポメラニアン×ジャックラッセルテリアのMIX 3.6kg)
迎えてから1か月くらい。たまに失敗して、完全にできるようになったのは2か月くらいでした。
(スタッフC シェットランドシープドッグ 7.8kg)
トイレトレーから外れることもありますが、トイレトレーでできるようになったのは1~2か月くらいだったと思います。
ドッグトレーナー遠藤からのアドバイス
トイレトレーニングにかかる期間というのは、個々のケース(犬個々というだけでなく、その個体が置かれている環境も含めて)によって変わってきます。そこでまずは1~2か月程度を目安とし、もしその間になんの進展も見られないようなら一度専門家に相談してみましょう。なお、動物の行動に完璧や絶対というものはありません。それなりにできるようになったとしても、失敗をなるべくさせない、且つ、望ましい行動はそのまま維持できるような環境設定は引き続き必要です。
どのような方法で子犬のトイレトレーニングをしましたか?
(スタッフI ポメラ二アン 3㎏)
トイレのタイミングを観察してケージ内で過ごさせ、うろうろし始めたらトイレに誘導し、成功したら褒めて外に出すようにしました。そのうち、先住犬の真似をして、ケージ外のトイレでするようになりました。
(スタッフI コーギー 10kg)
おしっこをしたそうにしだしたら(そわそわして床を嗅いで何かを探している様子)ケージに入れて(最初はケージの中にペットシーツ敷き詰めて)、シートの上でできたら褒めるを繰り返し、徐々にペットシーツの面積を減らしました。でもお散歩に行って外ですることを覚えてからは室内でしなくなってしまったので、ケージの中にトイレコーナーをつくるのは失敗だったかも...と思いました。夜は一晩ケージに入れていたので、ずっとケージにいないといけない状況ではケージの中でおしっこしたくなかったのかなと思いました。
(スタッフY イタリアングレイハウンド 3.7kg)
数か所、広めにペットシーツを敷いて徐々に数とスペースを減らしました。ペットシーツの上で出来たら褒めてご褒美を与えました。
(スタッフC シェットランドシープドッグ 7.8kg)
尿のついたペットシーツをトイレトレーにセットして、トイレトレーに慣れさせました。トイレをしそうなそぶり(くるくる回る等)をしたらすかさずトイレトレーの上にだっこで移動させ、トレー上での排泄をうながし、トレー上で排泄ができたら褒めちぎったり、ごほうびのおやつを与えたりしました。
(スタッフN チワワ 3.9kg)
トイレに行くタイミングでケージの中に入れ、ペットシーツの上でしている最中に声掛けをしてできるようになってから、フリーでトイレを許可しました。
(スタッフN フレンチブルドッグ 10kg)
1つの部屋に防水加工されたペットシーツを複数枚広げ、その上に大きめのトイレトレーを置きました。起床後や食後に「ワンツー」という掛け声でトイレを誘導。ご褒美は大きな特別クッキーをあげました。
(スタッフS Mダックス 3.7kg&Mダックス5.5kg)
トイレをしそうなタイミング(食事後、寝起き)にサークルに入れ、トイレをセットして掛け声かけてトイレをしてからフリーにしました。
(スタッフK ポメラニアン×ジャックラッセルテリアのMIX 3.6kg)
ワイドサイズのペットシーツを引いて、間違えたらコラー!と怒っていました(今思うと間違えたやり方だったな〜と思いますが...)おしっこのトイレシーツをトイレに敷いてここだよ〜!と教えていました。
(スタッフN トイプードル 2.8kg)
トイレのしぐさを見せたら、やさしくシーツの上に連れていき、声をかけました。声かけの内容は、「マットでおしっこ上手だね。」など。 マット、おしっこ、ワンツーだけでなくだけでなく、マットとおしっこをセットにして教えることを意識しました。他にも上手にできたら褒める(おやつをあげる)、慣れるまでは行動範囲をせまくする等の工夫をしたり、「トイレシーツでトイレをしてほしいという」こちらのお願いを受け入れてもらえるように、トレーニング時以外のコミュニケーションや絆つくりは大切にしました。
(スタッフY シェットランドシープドッグ 21kg)
排泄時間を記録し、その時間に近づいたらトイレに誘導しました。
(スタッフT ホワイトシェパード 35kg)
掛け声をかけて排泄できるようにしました。外排泄にしたかったので、頻度高くトイレの為に連れ出しました。
ドッグトレーナー遠藤からのアドバイス
それぞれ子犬の様子をしっかり観察し、適切なタイミングでトイレに誘導することで成功に導いてあげられたようですね。 特に「寝起き」「食後」「遊びなどの運動の直後」だけでなく、排泄時間を記録することでタイミングを逃さなかった事例は素晴らしいお手本になると思います。
また、急に床をクンクンし始めたり、その場でくるくる回り始めたり、などといった子犬のちょっとしたサインを見逃さないことも大切な基本です。 一方、こちらの意図とは異なる場所で排泄してしまったとしても、それは子犬ではなく人間側の失敗であり責任です。
罰を与えるべきではありません。それは理不尽であるというだけでなく、副作用として子犬が排泄行為自体と罰とを結びつけてしまう可能性があり、その場合人前での排泄を避けるようになるかもしれません。 子犬のトイレの失敗は人間側の失敗であるということを正しく理解し、その場は淡々と片付けるとともに、同じ「失敗」は繰り返さないようにしましょう。
トイレトレーニングというのは、「トレーニング」とは言いつつも実は人間側が観察と管理を地道に実行するタスクなのです。
買ってよかった GREEN DOGスタッフ愛用のトイレトレーニンググッズ
レギュラーサイズ
ワンコトイレマット
サッと洗えて干すのも簡単なシリコン製トイレトレー
トイレトレーニング中はとにかくあちこち汚れるので洗いやすさと乾かしやすさは重要。このトイレマットは重さも600gしかないので持ち運びも簡単。滑りにくい&ペットシーツの取り付けが簡単&L字に立てかけOKと、お客様からも「もっと早く買えばよかった」と大好評の万能トイレマットです。
マットの大きさを自由に変えられるワンコトイレマット スーパーワイド用連結パーツも。
ワンコトイレマットしつけメッシュ
ペットシーツのいたずら防止にはこれ
上で紹介したワンコトイレマットに取り付けられるメッシュ。ペットシーツを噛みちぎってしまうタイプの子犬にはこちらをどうぞ。
このメッシュはワンコトイレマットにワンタッチで取り付けることができ、さらに柔らかい素材なので洗いやすく干しやすいですよ。
レギュラー・ワイド
薄型ペットシーツ
トレーニング中はとにかく薄くて経済的なシーツが◎
スタッフ愛用率No.1のペットシーツ。1mmの薄型なのにしっかり吸収してくれ、ゴミとして捨てるときもかさ張りません。高吸水性ポリマーを使用しているため、表面もいつもサラサラ。トイレトレーニングにぴったりの自慢のペットシーツです。
洗える制菌ペットシーツ プレミア2
あらゆる場面で使える!洗えるエコシーツ
失敗しそうな場所やトイレを広めに使いたい(オシッコのはみだしが多い)時にも便利な洗濯機で洗えるペットシーツ。
ペットシーツの代わりはもちろん、クッションやソファーの上などの粗相してほしくない場所に被せておくという使い方をしているスタッフも。
カルシウム村の恋人たち
たくさん入ってコスパ◎のひとくちおやつ
5つの味のボーロが入っていて、飽きずに楽しめるコスパ抜群のご褒美おやつ。お腹にやさしいので子犬に最適なのもおすすめポイント。
先輩飼い主の体験談 子犬のトイレトレーニングで一番大変だったことは何ですか?
(スタッフI ポメラ二アン 3㎏)
ペットフードをかみちぎるため、網付きのトイレトレーしか使えませんでした。そのため、網に毎回ウンチがこびりついて、掃除が面倒でした。
(スタッフI コーギー 10kg)
ペットシーツをかみちぎって食べる。ウンチを食べる。
(スタッフY イタリアングレイハウンド 3.7kg)
ペットシーツを咥えて走る、食糞(部屋の中にばらまく)がありました。
(スタッフC シェットランドシープドッグ 7.8kg)
トイレトレーの上でできるようになっても、はみ出してしてしまう。
(スタッフN フレンチブルドッグ 10kg)
全然違うところにしてしまう。トイレの誘導が間に合わない。
(スタッフS Mダックス 3.7kg&Mダックス5.5kg)
家族でしつけの仕方を統一する事が難しかったです。
(スタッフK ポメラニアン×ジャックラッセルテリアのMIX 3.6kg)
1番大変だったのは、失敗した時にどう対処したらいいのか分からなかったこと。トイレシーツをボロボロにすることもありました。
(スタッフN トイプードル 2.8kg)
トレーはある程度噛みました。また、トレーからちょっとずれることも。さらに、不安やさみしさのサインをおしっこで表現することがあり、それがトイレの失敗なのか訴えなのか見分けるのに戸惑いました。
(スタッフY シェットランドシープドッグ 21kg)
ペットシーツのみでトイレトレーニングをしたため、その後ペットシーツをトイレトレーにいれたら、それをトイレと認識してくれませんでした。
(スタッフT ホワイトシェパード 35kg)
一人暮らしで仕事もあったので思うようにトレーニングが進まないことが大変でした。留守番中はトイレトレーを使わず室内にシーツを敷き詰めていたのですが、食べていたりしました。
ドッグトレーナー遠藤からのアドバイス
トイレシーツを噛んで破いてしまう、といったお悩みが多く見受けられるようですね。 この場合、メッシュカバー等で物理的に噛めないようにするのは手っ取り早くできる対策の一つです。
また、トイレからはみ出してしまう場合はトイレの面積を広くしてみる、食糞してしまう場合ならウンチは取り上げるのではなくオヤツ等と交換する、といった方法も一般的におススメできる方法です。
ただし実際には、そのとき子犬が置かれている環境(状況)はどうだったのか、そしてそのあとどのような環境(状況)の変化があったのか、によって対策内容も変わってくるので、一番のおススメは専門家に直接相談してみることです。
買ってよかった GREEN DOGスタッフ愛用のお掃除・臭い対策グッズ
ジアットX キレイ空間
ウンチオシッコあらゆるニオイと菌にはこれ
粗相したときの消臭消毒スプレーとしてダントツ人気のアイテム。オシッコをペットシーツで吸い取った後の床掃除や、ウンチ跡の消毒に。
次亜塩素酸水でできており、アルコールで除菌できないものにも対応しています。
しかも万一パートナー(愛犬)が舐めてしまっても大丈夫。救急車や病院などの医療機関でも使われてるんですよ。
オレンジエックス
粗相の嫌なニオイに疲れたら
ジアットXに次いで愛用者が多いナチュラルクリーナーでお部屋のどこにでも使えます。一番の特徴は爽やかなオレンジの香り。粗相の嫌なニオイを緩和してくれます。
界面活性剤を使用せず、オレンジから抽出した成分のみで作られているのでパートナー(愛犬)が舐めてしまっても安全なんです。
ナチュラル重曹クリーナー(犬用)
子犬の身体のウンチやオシッコ汚れにはこれ
気付くとすぐにウンチオシッコまみれになっている子犬。全身洗うまでもないけどちょっと汚れが気になる......という時にぴったりのスプレーがこれ。
女性用の化粧品グレードで製造され、 毎日使っても被毛や皮膚を傷めないんです。
15cmほど離してシュっとスプレーし、コットンやタオルでふき取るだけでOK。
トイレトレーニングによくある質問(Q&A)
ご注意ください
こちらでの回答はあくまで一例として参考になさってください。実際には愛犬によって行動の様子はすべて異なります。 悩みが解決できずこじらせる可能性もあるため、解決の近道としては行動学の専門家に直接愛犬の様子を見てもらって指導を受けることをおすすめします。
生後7か月でほかのことでは物覚えも良いタイプですが、トイレでのおしっこは5~6割の確率で失敗します(うんちは成功率が高い)。
トイレの場所は覚えているし、トイレでできると褒められることもわかっているようですがなぜでしょう。
文面(様子を直接見れない)の情報のみで原因を特定することは難しいです。たとえば、興奮しやすい性格でトイレに間に合わない、またはトイレが狭い、という可能性も。まずはトイレトレーニングのスタート地点に立ち戻り、愛犬の排泄のタイミングをしっかり把握して、必ずその都度、トイレに誘導してあげることから始めてみてください。
トイレシート(ペットシーツ)を噛んで遊んでしまいます。
物理的対応でシーツを噛ませないようにしましょう。メッシュ付きのトイレトレーを使用する、もしくは100均などにあるワイヤーネットをペットシーツの上に敷く、といった方法もあります。また、噛んでも安全なおもちゃを噛むもの(ペットシーツ)の代替品として用意してあげるのもおすすめです。
まだトイレを覚えていません。目が行き届かない時間にケージに入れているときは、いつの間にかトイレでしています。こういう時は褒めることができず困っています。
無理に褒めなくても大丈夫です。褒めるなら排泄の直後でないとあまり意味がありません。褒めることができなくても、ケージ内のトイレで排泄するという経験を繰り返させることで、少しずつトイレを習慣化させることからスタートしても良いでしょう。しかしながらこれが成功するかどうかは未知数です(ほかの行動も絡むため)お悩みの解決には愛犬の様子を直接見て指導してもらえる専門家にお願いすることをおすすめします。
失敗させないためにトイレトレーは必要ですか?
トイレシーツを床やカーペットにじかに敷くより、トレーを用いたほうが犬にとって認識しやすいと言われています。もちろんこれはその犬自身の主観による部分も大きいので、必ずしも全ての犬にあてはまるというわけではありません。その観点から確実な効果をお約束することは難しいのですが、可能であれば試してみてはいかがでしょう。
滑りやすい床の上にペットシーツを直接置くとずれて移動しやすいです。ペットシーツの端をテープで止める、または滑りにくいシートを下に敷いておくと固定しやすいです。
おわりに
トイレトレーニングは、犬も飼い主さんも、お互いがストレスを感じることなく生活するために必要不可欠なしつけです。多くの飼い主さんが最初につまずきやすい問題のひとつですが、覚えてしまえば一緒に出かけることができる範囲が大きく広がります。
今回ご紹介した手順を確認いただくとともに、よくある失敗に気をつけながら、トイレトレーニング成功を目指しましょう。
子犬の場合は月齢によって消化器官の発達具合に差があるので、褒めるときにおやつをあげても大丈夫かどうか、どんな種類のおやつがいいのか、などは慎重に判断する必要があります。
パートナーのしつけやトレーニングに関するご相談は、犬の行動学に詳しい専門家に直接パートナーを見てもらう方法を推奨しております。
おやつの種類や量などについては、お迷いの際はGREEN DOGのごはんの窓口をお気軽にご利用ください。
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