2019.05.28一緒に。もっと、

もっとノーズ、プリーズ!~シートと水遊び~シリーズその4

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もっとノーズ、プリーズ!~シートと水遊び~シリーズその4

文と写真:藤田りか子

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ノーズ遊びを工夫してみよう!

嗅覚をつかって犬を遊ばせるゲームは実は限りなくあります。

これまでは地面のトリーツを探させる遊びを紹介してきましたが、今回は少し「変わった」タイプの嗅覚遊びを紹介します。

地面のトリーツを探すことが上手にできている犬であればきっとチャレンジできるので、「ムリ〜」などといわずにぜひトライしてみてくださいね。

いつも決まりきったことばかりしていると、犬も飽きてしまいます。ゲームがマンネリ化しないようにときどきバリエーションを添えてあげましょう。

「これはなんだろう!目新しいね」という感情の動きを持たせてあげるのも、犬にとっては十分な楽しみになります。

鼻を生き生きとさせて探すこと間違いなし。 ぜひ愛犬に豊かな生活を提供してあげてください。

シートやシーツの下からトリーツを探す

敷物に下に隠されたトリーツを探す遊びです。においはするけれど、どうやったらトリーツに到達するのか、ここでちょっと愛犬に頭を使ってもらいます。

1.シーツやマット、あるいはピクニックや海水浴などでつかうビニールシートを用意します(ここではシートと一括して呼びます)。

2.探す場所は屋内でも屋外でも構いません。トリーツをいつもの要領のごとく地面(床)にばら撒きます。犬にばらまいている様子を見せてあげてもOKです。シートの下にトリーツがあるんだ!ということを理解してくれるでしょう。

3.その上にシートをかぶせます。 シートが風でヒラヒラ羽ばたかないように、そして犬が潜った際に動かないように、3隅に重しを置いておくとよいでしょう。
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4.さぁ犬を連れてきて、「探して!」と合図を出してみましょう。

5.まずは犬はシートの上ににおいを嗅ぎに行くはずです。何も言わなくてもいいです。トリーツはシートの上にはない、ということを理解させます。

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あれ〜、美味しそうな匂いがするんだけどな〜。

6.もしかしてシーツの上に上がろうとしない犬がいれば、シーツの上にトリーツをいくつかばらまいてもいいでしょう。

7.シーツの下に潜る、ということを犬が考えついてくれないときは、少しだけシーツをあげて、中に入っていいよ!と促してみます。その際に、トリーツがすぐ取れるというような状態にしてあげてください。

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どうやったら取れるんだろう!!とシートを掘り返そうとする

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シートを少し持ち上げて、この中にあるんだよ!と中に入るよう、犬に促してあげよう。

8.以上を何回か繰り返していくうちに犬は、要領を得て次第にシートの下に自分から潜っていくようになります。最初はたくさんトリーツを撒くといいでしょう。

においが強くなるので、犬へのモチベーションも上がります。しかし、犬ができるようになったら、次第に量を少なく(例えば5粒など)して、犬のチャレンジ心をくすぐってあげましょう。

水中ノーズ 水底のトリーツをにおい当て、潜ってとる

これから暑い季節に向けてぴったりなのが、水を使ってのノーズ遊び。床が水浸しになってしまう可能性があるので、この遊びを行うときはお風呂場、あるいは屋外でトライしてみましょう。

大きなタライ、あるいはしっかりとした大きなプラスチックのボールや収納箱などを用意します。これは水を貯めるためです。

1.タライに水をほぼいっぱいに注ぎます。

2.犬を連れてきます。ドライフードを水に投げ入れているところを見せてあげましょう。

3.そしていつものように「探して!」と合図を入れます。
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4.犬はおそるおそるみずに近づいていくかもしれません。なかなか勇気が出てこない場合は、飼い主さんが手にトリーツを持ちながら、水の上で与えてあげても構いません。

5.水の上でトリーツを取れるようになったら、手を少しだけ水の中に入れて、その上でトリーツを食べさせます。

6.犬が水を怖いと思わないようになったら、たくさんのトリーツを浮かべてみてください。視覚で取っている、と思われるかもしれませんが、犬は嗅覚も使って一生懸命水の上のフードを探しています。

7.以上が上手にできるようになったら、次がチャレンジです。今度はドライフードではなく、水底に落ちてゆくようなトリーツ、例えばササミなどを使います。将来は底に落ちたトリーツを潜って取ってもらうことですが、ここまではその準備を行っています。

ただし、鼻ごと水にどっぷりつける、というのは犬にとっても勇気のいることです。なので、最初は手のひらにササミを乗せて、水の中に少しだけ手を入れます(写真参照)

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8.これで犬が食べるようになったらさらにササミを持った手を少しだけ水中に下げてゆきます。だいたい1cm〜2cmぐらいの深さで。犬は鼻ごと水の中に入れることができるかな。

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9.前述の要領で何回か繰り返してみます。犬が飽きたな〜、と思ったら、すぐに練習を中止すること。本当は飽きる前に終わらせるのがベストです。

ただし皆さんも練習をしながら「多分次もやり続けると、この子は飽きる」というのがわかってくると思います。飽きる前にやめる、というタイミング、とても大事ですよ!これは全ての犬のトレーニングに通じるものです。

10.犬が水中2〜3cmの深さまで鼻をつけるのを厭わなくなったら、今度は少し浅いプラスチックボックスなどを用意します。小型犬であれば深さ10cm〜15cmぐらいのボックスでOKです。だいたい2cmぐらいの深さになるように水を入れてください。そしてササミをてのひらに乗せたまま。水底に手を置いてみてください。果たして犬は底まで鼻を入れてくれるでしょうか?うまくいかない場合は、練習を前に戻ってみます。

11.上手に鼻を入れるようになったら、今度は手のひらに乗せずにササミを底においておきます。さて、犬は自分でマズルを潜らせることはできるかな?

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犬は水中からのにおいをキャッチする能力があります。水中の死体を探知する犬が欧米にはいます。ボートに乗って、水中から漂ってくるガス(死体臭)をキャッチし、死体が大体この辺にある、ということを吠えるなどして知らせてくれます。

犬は口を開けていれば、水を吸うことなく水中のにおいの分子を脳内に取り込むことができます。ダイビングができる犬はこうして、水底のボールなどを探し当てることができるのです。

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藤田 りか子(ふじた りかこ)

ドッグ・ジャーナリスト。レトリーバー二匹と自然豊かなスウェーデン・ヴェルムランド県の小さな村に在住。スウェーデン農業大学野生動物管理学科にて修士号を得る。犬の繁殖管理や福祉の先進国スウェーデンはじめ北欧の犬情報はもとより、ヨーロッパ各地の純血種の知識に詳しい。著者に『最新世界の犬種図鑑』。 現在ノーズ・ワーク(嗅覚を使うドッグスポーツ)に夢中、コンペティターでもある。