【犬との暮らし】心理士が解説!犬に好かれる人の特徴3つ
みなさん、はじめまして。ドッグメンタルトレーナーの白田祐子です。
「あの人といるとホッとする」「一緒にいると楽しい」「また会いたくなる」など、特別な関係でなくても不思議とそう思える人がいますよね。反対に一少し苦手と思える人もまたいるのではないでしょうか。
実は犬も私たち人間と一緒にいるときに、同じように感じるといわれています。犬が好きな人なら、犬にとって一緒にいて安心できる存在になりたいもの。飼い主さんであればなおさらですね。でも、その思いとは裏腹に犬にとって少し苦手な存在になっている可能性もあるかもしれません。
このコラムでは、犬の認知行動療法と飼い主のコーチングという心理学を軸としたドッグトレーニングを行う立場から、ヒトと犬の心と行動の関係についてお伝えしていきたいと思います。
今回は、犬に好かれる人の特徴について、犬に好かれる人と犬から苦手だと思われる人との違いについてお話します。みなさまと愛犬の日々のコミュニケーションにご活用いただけたら嬉しいです。
犬は穏やかに話す人が好き
また、強い口調や大きな声を犬は怖がります。「かわいい!」と大きな声で興奮気味に近づいたために、犬に「ワンツ!」と一喝される光景が見られることがありますが、「犬好きなのに犬に嫌われちゃうのはなぜでしょうか」と悩まれているかたでも、このようなことは気づかないうちにしていることが多いものです。
犬はとても耳が良い動物。犬に指示を出すときにも大きな声を出す必要はありません 。犬は私たちの声にとてもよく反応しています。それは、私たちが発する声にはとても多くの感情が含まれていて、犬はそれを敏感に感じ取るからです。穏やかな話し方から滲み出るエネルギー(感情)を犬は好みますから、穏やかに話す人は犬から好かれることが多いようです。
犬は落ち着いている態度が好き
犬もヒトも、安心できる相手と見つめあったり触れ合うことで幸せホルモンと呼ばれるオキシトシンが分泌されることが研究でわかっています。オキシトシンはストレスの緩和や恐怖心の減少、親密感や学習意欲の向上などにも効果があるといわれていますので 、私たちの落ち着いた心や態度で犬は幸せを感じるともいえるかもしれません。
犬は待つことができる人が好き
私も犬と信頼関係を築くときには、決して自分から近づいたり名前を呼んだりはしないように心掛けています。それが犬流のマナーであり犬への尊重の証でもあります。あまりの可愛さにすぐに抱きしめたくなっても、それはしばしのお預けにして、ゆっくり時間をかけて私のことを知ってもらいます。
また、犬は正面から目を見られると緊張します。犬同士ではそれはとても無礼な態度なのですね。犬に好かれる人は犬のマナーを理解している人ですから、無理に犬を動かしたり、犬同士の交流に介入したりせずに犬を待つことができます。犬はいつでも考える時間を与えてくれる人が大好きなのです。
おわりに
人の性格は多面的ですから、犬に好かれる人が日常的に3つの特徴を持ちあわせて行動しているのかというと実際はそんなことはないかもしれません。スポーツ観戦や友人との飲み会では興奮をしたり大声を出したりもしますね。肝心なのは犬の前では犬の気持ちを汲み取った言動をとれているという点にあるのではないでしょうか。ですから、犬を安心させる存在になりたいと意識して正しく犬を理解すれば、犬に好かれる人のような振る舞いが自然にできるようになるのではないかと思います。私も日々精進、愛犬のほうが私よりも格段に人間性(犬性?)が優れているので見習うことも多く反省と発見の毎日です。3つの特徴はごく一部の情報ですが、犬への接し方を見直すチャンスになり、自分自身を見直すきっかけにしていただければ嬉しいです。
次回は、犬の心の成長についてお届けします。
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Follow @greendog_com白田 祐子(しらた ゆうこ)心理士/ホリスティックケア・カウンセラー
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