2019.03.12子犬のケア

使えるとこんなに便利!失敗しないクレートの選び方

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クレートで過ごす犬

愛犬が安心して過ごせる場所として、ハウスを利用したいと考えている方もいると思います。なかでもクレートは外出時の移動にも使えるので便利ですよね。

今回は、愛犬にぴったりなクレートの選び方について、ドッグメンタルトレーナーの白田祐子がご紹介します。

クレートは必要?

クレートはなんだか窮屈でかわいそう…と感じる方は多いかもしれません。けれども、いつでも広々とした空間にいるのが犬にとってベストな状態とは、必ずしも言い切れないようです。

平原で暮らしていた犬の祖先は、静かで薄暗く体が収まるくらいの穴を掘り、そこで眠ったり子育をしたりしていました。ですから、巣穴のような作りのクレートは安全な場所と本能的に認識し、慣れると好んで入るようになります。クレートは犬にとっての落ち着ける寝床のような存在なのです。

クレートが使えるようになると、次のようなメリットもあります。

     移動が楽

  • 落ち着ける寝床ごと移動ができるため、公共の乗り物を利用するときや病院、旅行先でのストレスが軽減される。
    ※公共の交通機関を利用する際は必ず乗車条件を確認しましょう。
     動きの制限

  • 手術後やケガを負ったときなど、クレート内で過ごさせることで安静な状態にしておける。
     分離不安の軽減

  • 留守番中、安心できる場所で過ごすことで不安が軽減される。
    また、短時間の留守番であれば、扉を閉めることで誤飲などの危険を防ぐことができる。
     災害時

  • 避難時に愛犬を歩かせないことで、足元のケガを避け、愛犬がパニック状態になっても迅速な行動がとれる。また、避難先で愛犬が使い慣れている専用のクレートを使用することでストレスの軽減に役立つ。
    ※同室で過ごすことができるかは、各避難所によります。
     車に乗るとき

  • 万が一の事故や急ブレーキの時に安全を確保できる。また、中~大型犬の場合は荷台に設置することで、愛犬の活動による安全運転の妨害を防ぐことができる。

クレート・ケージ・サークルの違い

愛犬の落ち着ける場所としてのハウスには、いくつかの特徴がありますが、クレートは「持ち運びが楽にできる」という点が大きな違いです。

もし、少し長めのお留守番に使用するなど、家の中での利用が主な目的の場合は、サークルやケージのほうが使いやすいかもしれません。

犬用サークル

形を変えられるものもありレイアウトの自由度が高く便利なサークル。犬種によっては飛び出しや縁に手をかけるのが習慣化されて困った行動に繋がる可能性もあるので注意が必要。

犬用ケージ

ケージは、飛び出す心配がないので特に活動的な犬種に向き、寝る場所とトイレスペースが分けられている商品もある。屋根付きなので、落下物の危険を避けられる。

失敗しないクレートの選び方

次に、それぞれの愛犬に合ったサイズ選びのポイントとタイプ別クレートの特徴をご紹介します。

クレートのサイズを選ぶ方法

1.愛犬の体の大きさを測る

  • 犬を立たせた状態で床から頭までの体高を測る
  • 伏せた状態で前足先から尻尾の付け根までの長さを測る

犬の体高・前足からしっぽの長さの測り方

2.クレートの基準サイズを把握する

クレートの高さは体高のプラス5㎝程度、奥行きは伏せた長さと同程度が基準のサイズとなります。このサイズであれば、クレート内でも「お座り」「伏せ」「方向回転」が可能なため、動きが不自由になることはなく安心して過ごすことができます。

愛犬に合ったクレート

3.使用目的に合ったサイズを選ぶ

ぴったりのサイズのクレートが見つかるとよいですが、希望のサイズがないことも。困ったときはメインとなる使用目的を決めて選んでみることをおすすめします。

【主に室内で使用する場合】

少し大きめを選びます。マットを敷いたり毛布を使用することで広さを調整しましょう。少し大きめの方が、風通しがよく清潔で快適な空間を保ちやすく、病気や介護などで安静が必要な際にはフード皿をクレート内に置くこともできます。

《ウエスト・ハイランド・テリア ウェンディちゃんの場合》

ウエスト・ハイランド・テリア犬

広さ:高さ以外は少し大きめサイズ
使用目的:室内メインで万が一の災害用
床から頭までの体さ:38㎝
伏せた状態の指先からお尻までの長さ:43㎝
ケージの内寸:幅39㎝×奥行57㎝×高さ35㎝
使った感じ: クレートが大好きで眠い時などに入ってリラックス

【主に移動用に使用する場合】

少し小さめを選びます。移動時の揺れを考えると、少しタイトな方が体が安定して安心です。またスペースを取らず重量も軽くなる利点もあります。犬の体はあんがい柔軟性に富んでいるので、回転できる余裕さえあれば少し丸まった状態でも快適に休むことができます。

《シェットランド・シープドッグ ミキちゃんの場合》

シェットランド・シープドッグ

広さ:高さがかなり低い小さめサイズ
使用目的:移動時のみ
床から頭までの体さ:53㎝
伏せた状態の指先からお尻までの長さ:55㎝
ケージの内寸:幅31㎝×奥行54㎝×高さ43㎝
使った感じ:方向転換が可能で問題なし

クレートの種類

ハードタイプ:プラスチック製のものが多く、汚れてもお手入れが楽で清潔です。丈夫な作りなため災害時や移動時にも安心。
犬用クレート ハードタイプ

ソフトタイプ:折り畳み式もあり、軽量で持ち運びに便利です。移動用にするには安全性に欠けるため、室内や外出先での使用に適しています。
犬用クレート ソフトタイプ

キャスター付き:手持ちで運べない中~大型犬の移動に。キャスターが取り外し可能なタイプは、室内ではキャスターを取り外して使用すると安全に使えます。
犬用クレート キャスター付き

防災用:キャリーバッグに折り畳み式のソフトケージが付属されたタイプ。ケージ部分を広げることで愛犬専用のスペースを作ることができ、長時間使用のストレスを少しでも軽減させることが期待できます。また、軽量でリュックやショルダーとしても対応可能で、災害時は特に両手が空くので便利です。
犬用クレート 防災用

おわりに

クレートが愛犬の落ち着ける場所になると、いざという時や困ったときにも、とても心強い存在になりますね。あなたと愛犬のライフスタイルや目的に合った、最適なクレート選びの参考になれば幸いです。

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白田 祐子(しらた ゆうこ)心理士/ホリスティックケア・カウンセラー

白田 祐子(しらた ゆうこ)心理士/ホリスティックケア・カウンセラー

公益社団法人日本心理学会認定心理士。トレーニングスクール、ル・ブラン湘南代表。25年前から犬の気持ちを理解するため犬の行動や心理を独学し、保護施設でしつけなどのボランティア活動を開始。現在のパートナーは、3頭目の雑種の保護犬11歳の女の子。大学で教育学、認知心理学、社会心理学などを専門的に学び、人と犬の関係性や犬の心の成長の研究を行う。2013年にスクールを立ち上げ、飼い主と犬のパーソナリティを重視。思考に訴えかける行動矯正が多くの女性に支持されている。翌年ホリスティックケア・カウンセラーの資格を取得。食事の重要性を再認識しフード選びのアドバイスも積極的に行う。里親制度の啓蒙や地域行政と連携した動物相談など、教育、行政、法律と多方面で犬と人の問題に向き合っている。ヒトと犬の関係学会員、愛玩動物飼養管理士、神奈川県動物愛護推進員。
白田 祐子(しらた ゆうこ)心理士/ホリスティックケア・カウンセラー

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