2016.10.03その他の体のケア

顔のパーツでわかる!?犬の健康状態を知るためのチェックポイント4つ

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顔のパーツでわかる!?犬の健康状態を知るためのチェックポイント4つ

愛犬の調子が悪そうなとき、いち早くそのことに気付いてあげられたら…。症状が軽い段階で病院に連れて行き、適切な処置をしてもらうこともできますね。そのためには、常にパートナーの健康状態を把握する正しい知識が必要です。

犬の健康状態は体のさまざまなパーツにあらわれます。今回は目・鼻・耳・口の4つのパーツから知ることができる、パートナーの健康状態の簡単なチェック方法をご紹介します。

アレルギーや目の炎症などを知らせる「目」

健康な犬の目はにごりや充血、目やに、過剰な涙などはありません。目元はまず、涙や目やにが過剰に出ていないかを確認しましょう。大量に分泌している場合は、何らかの病気のサインかもしれません。代表的な原因としては、花粉などのアレルギーや角膜炎などがあります。

目やにが膿のようにドロッとしている状態などは、眼球の表面が炎症を起こして角膜炎になっていたり、まぶたの内側にある結膜炎が炎症を起こしていたりすることが考えられます。できるだけ早く動物病院を受診しましょう。

犬の目やにについて詳しく読む→体調不良や病気のサイン?犬の目やにの原因とケア方法

発熱や下痢、大きな病気を知らせる「鼻」

顔のパーツでわかる!?犬の健康状態を知るためのチェックポイント4つ

「犬の鼻が湿っているのは健康の証」というのはよく知られていますが、犬の鼻が乾いている場合は、発熱・下痢・便秘・アレルギーなどの症状がないかを同時に確かめましょう

ただ、犬の鼻は常に湿っているわけではなく、睡眠中や寝起きは健康でも乾いていることもあります。パートナーの様子をよく観察してみましょう。

気をつけたいのは、犬の鼻血。その場合、鼻炎や鼻腔内の腫瘍、血液の病気、感染症の可能性もあります。犬は鼻血が出ていても舐めてしまうことがあるため、ちょっとした異変に気づけるように気を配りたいですね。

また、鼻が長時間乾いてひび割れたり、粘り気のある鼻汁が出たりするのは、ジステンパーの症状でもあります。ジステンパーは、他の犬との接触で感染する病気で死亡率も高く、早期の治療が必要です。高熱や下痢などがみられる場合も多いので、様子に気づいたらすぐにかかりつけの獣医さんを受診しましょう。

犬の鼻の色が変化するのはなぜ?詳しく読む→犬の鼻の色が薄くなる!理由となりやすい犬種とは

いろんなトラブルを知らせる「耳」

健康な犬の耳の内側はピンク色をしています。耳の中が赤く腫れたり、耳垢が大量にたまり汚れていたりする場合は、耳トラブルのサイン。すぐに獣医師さんに診せましょう。

耳垢が黄色なら細菌性、赤褐色なら真菌性、黒っぽい場合は耳ダニ症など、トラブルの原因によって耳垢には特徴が出ます。いずれにせよ、早めの受診が必要です。

また、耳の中を清潔に保とうとするあまり頻繁に耳掃除を行うのはおすすめしません。耳の中はとてもデリケート。正しいケア方法を確認して、耳トラブルの際の耳ケアでは特に獣医師の指導のもと行いましょう。

耳の正しいケア方法について詳しく読む→汚れや耳垢、においが気になる?犬の耳に本当に必要なホームケアとは

歯や体全体の症状を知らせる「口」

顔のパーツでわかる!?犬の健康状態を知るためのチェックポイント4つ

犬の口腔内は、健康状態を知る多くのチェックポイントがあります。

まず舌の色に注目しましょう。舌がいつもより赤いなら発熱、黄色っぽいなら内臓疾患、紫や青白ならチアノーゼ、白っぽいなら体温低下・貧血・栄養不足など、色だけでも異変を知ることができます。

口を開けているときの口臭が強い場合は、歯肉炎や歯周病になっている可能性があります(ただし、子犬の乳歯の抜け始めは口臭が強くなることも)。

犬は人間よりも歯周病になりやすいといわれています。3歳以上の犬の80パーセントが歯周病というデータもあるほど。日頃からデンタルケアを行う習慣をつけましょう。子犬のうちから習慣づけるのが理想ですが、成犬やシニア(高齢)犬になっても遅くはありません。パートナー(愛犬)の受け入れ度合いによって、歯のケアを始めてみましょう。パートナーの歯磨き習慣があるとお口の中の環境をしっかりチェックできます。異常にもきづきやすくなりますね。

詳しいデンタルケアについて詳しく読む→<これなら続けられる> パートナーがデンタルケア好きになる方法、教えます

おわりに

いかがでしたか?犬の顔のパーツの4つに注目し、異常を知らせるチェックポイントをご紹介しました。

小さな異変に気づくには、顔だけでなくパートナーの身体のあちこちを触らせてもらえる関係をつくっておくことも大切。とくにお口の中は小さい頃から触らせてもらえるようにしておきたいところです。

愛犬との毎日のコミュニケーションでは、健康チェックも兼ねて細かいところを観察しましょう。くれぐれも愛犬のストレスにならない程度に気をつけてあげてくださいね。

そして少しでも気になることがあれば、すぐに獣医師さんのところへ相談に行きましょう。特に子犬や老犬(シニア犬)は体力がない場合もあり、手遅れになってしまうこともありますので、気をつけてあげたいですね。

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監修:伊東 希(いとう のぞみ) 獣医師、ホリスティックケア・カウンセラー

1998年、日本獣医畜産大学(現在、日本獣医生命科学大学)獣医学科を卒業。動物病院や大手ペットフードメーカーでの勤務を経た後、GREEN DOGへ。現在は、スタッフ教育や商品の品質検証、オリジナルフードの製造に関わる。
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