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【スタッフブログ】私の老犬介護~老後の生活便利グッズ(1)
スタッフコラム56話目
2022年6月7日掲載
みなさん、こんにちは。スタッフの経験談「私の老犬介護」シリーズです。今回は野下(現在GREEN DOG & CATのごはんの窓口のマネージャー兼ペットフーディストとして神戸灘動物病院内ごはんの窓口勤務)にインタビューしました。
パートナー(愛 犬)の老後の生活に便利だったグッズ紹介を2回に分けてお伝えします。
1回目は老犬の歩行補助関連です。
・パートナー
こたろう ダックスフンド(ロングヘアード・ミニチュア)雄
・ハイシニア期の状態
すでに視力を失っていましたが持ち前の嗅覚は維持。後肢の運動機能は加齢とともに衰えていましたが、お空に旅立つ直前まで自分で歩きたいという意思が強かった
・飼い主(野下)から一言
「私はこたろうの歩きたい気持ちを優先していました。体全体の運動機能維持にも大切なことだからです。」
心配なく歩かせるために
老犬との生活にありがちな悩み
ハイシニア期の特徴的な行動では、狭いところに入り込み身動きが取れなくなることがあります。もともと犬は習性から狭い場所が好きで入り込みたがるもの。だから目が離せません。
若い時は体の柔軟性によって方向転換や後ろ向きに歩くことも簡単にできますね。ハイシニア期にはそれが難しくなってくるのです。狭いところにどんどん入っていき、身動きが取れなくなってしまう心配があります。
歩き続けたいパートナーガ怪我をしないように見張っているのは大変なことですよね。
囲いの中で歩かせる
Q1)
「こたろうちゃんはけっこう長い時間歩き続けるようでしたが、家の中で困ったことはなかったのでしょうか?」
A1)
「こたろうには子供用のプレイサークルがちょうど良かったですよ!
足が短い(体高が低い)ので、乗り越える心配がなく使え、他にもメリットがありました。」
・犬用よりも広い
・円形なので縁に沿って歩き続けられる
・こたろう自身も位置を見失わない
・おしっこが漏れても漏れない素材
たしかに写真を見ると充分な広さがあり、家具に鼻や目をぶつけたりする心配がないところもいいですね。
足先の保護
Q2)
「犬は後肢から衰えていきますよね。痛みで歩きたがらないケースも増えてくるようですが、こたろうちゃんの足のために何かしていたことはありますか?」
A2)
「こたろうは後肢の運びが悪く引きずって歩いていたので、カーペットで擦れて皮がむけました。
靴下だけ履かせると脱げやすく困りました。そこでテーピングをした上に履かせたら靴下がずれなくて安定しましたよ。」
靴下が脱げずに歩けるのはとてもいいですね。余談ですが私のパートナーが骨折治療の際にもテーピングが必要な時期がありました。きつく巻くとすぐに手がむくんできて血行不良になり、緩いとすぐに外れてしまって困ったものです。はじめは動物病院で巻きなおしてもらっていましたが、そのうち自分でも調整できるようになりました。
どれくらいの強さでテーピングすれば良いのか難しいときは、かかりつけ医に相談してパートナーに合った巻き方を教わることをおすすめします。
テーピングが不要な時間は、皮膚の健康や血行不良を防ぐためにも外しておいた方が良いでしょう。
<参考商品>
・ペットフレックス(伸縮包帯) 足あとプリント
おわりに
こたろうちゃんはスタッフみんなのアイドルで同伴出勤の際にはいつも元気に歩く姿を見せてくれました。食事や医療だけではなく、こうして毎日歩くことをサポートすることもとても大切なことだと教えてくれました。
こたろうちゃん、ありがとう!
次回はこたろうちゃんの食事介助のお話です。どうぞお楽しみに。
【参考ページ】
・シニア犬(老犬)の生活 ~シニア犬にやさしい部屋づくり~
筆者
ペットフーディスト、 アドバンス・ホリスティックケア・カウンセラー、 ペット栄養管理士、 犬の食事療法インストラクター上級師範
GREEN DOG & CAT ライフナビ編集部
犬と猫の基礎栄養学を学んだペットフーディスト等の資格を持つメンバーで構成されています。
パートナー(愛犬・愛猫)との暮らしを通して学んだことや感じたことを大切に、オーナー(飼い主)の目線に立ったコンテンツ制作を心がけています。
<編集部メンバーの取得資格> 編集部メンバーは、それぞれ得意分野に合わせて以下の資格を取得しています。
・ペットフーディスト
・ホリスティックケア・カウンセラー・ペット栄養管理士
・犬の食事療法インストラクター上級師範
・愛玩動物飼養管理士 など