【スタッフブログ】老犬との暮らし~シニア期のごはんの工夫

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【スタッフブログ】老犬との暮らし~シニア期のごはんの工夫

スタッフコラム62話目

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今回のスタッフブログは日笠(元チーフカウンセラー、現在ペットフーディスト養成講座事務局所属)へのインタビュー2回目。 パートナー(クリス)のシニア期のごはんについてご紹介します。

1回目の記事はコチラ⇒【スタッフブログ】老犬との暮らし~皮膚と冷えの対策

・パートナー
クリス 保護犬小型犬MIX(推定:チワワ×ミニチュアダックスフンド) 雄

・シニア期の状態
若いときから虚弱で皮膚症状が出ていたので継続してシニア期にも配慮が必要だった。加齢に伴い、シニアの小型犬に多い心雑音は少し見られたものの、他の症状はなく、食欲も旺盛で元気に過ごしていた。

・飼い主(日笠)から一言
「充分な世話をしてもらえない生活を送ってきた保護犬なので、どのような基礎疾患を抱えているかわかりませんでした。我が家ではその時々に合わせて出来る範囲でのケアを行っていました。何より温かい家庭生活を送ってほしかったです」

シニア期に意識した栄養素と与え方

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脂肪の種類と量
クリスには一緒に暮らしはじめてからずっと食材の質、種類、量には気をつけていました。 シニアになって特に注意したのは脂肪の種類と量。たとえば、鶏肉なら皮の部分、豚肉なら白い脂身の部分は取り除いてから与えました。

ただし、脂肪も体には必要な栄養素。まったく摂らないわけにはいきません。免疫力維持のためにも欠かせない栄養素だからです。

動物性脂肪(肉の脂)を控える代わりに皮膚の健康維持に役立つオメガ3脂肪酸が豊富なオイルを使いました。例えばクリルオイル、サーモンオイルといった魚油系です。

オメガ3脂肪酸はエネルギーになるだけでなく細胞膜の構成成分でもあるのでイキイキした皮膚を維持するためにも必要なもの。そして皮膚の健康=免疫力の維持、だからオイルの質にも気をつけていました。


【良質なオイルの参考商品】
プチクリルオイル
 お口の小さなパートナーにおすすめの小さなカプセルタイプ

ワイルドアラスカンサーモンオイル
 中・大型犬や多頭飼いにおすすめのボトルタイプ


◆オイルの与え方
クリスの若いころは、カプセルに入ったクリルオイルやサーモンオイルをごはんの上に乗せるだけで問題なく食べてくれました。

それが年齢を重ねて食欲が落ちてくるとカプセルを残す頻度が多くなり...そんな時はカプセルからオイルをとり出してウェットフードや手作り食の具材に混ぜて与えるという工夫が必要に。 ときには口の中に入れて飲み込ませる場合もありましたがクリス自身はそういう方法も薬やサプリメントで慣れていたので受け入れてくれました。

抗酸化栄養素
オイル以外では、やはり体のイキイキ維持に欠かせない抗酸化栄養素をごはんにプラスしました。これらは粉末状のものを選んで手作り食に混ぜて与えていました。
基本的にはごはんに混ぜれば食べていましたが、固まって入っていると味が苦手なのか、残すことも。そんなときはジャーキーや茹でたササミなど、好きな物ではさんで与えました。

【抗酸化栄養素の参考商品】
コエンザイムQ10
 吸収しやすい還元型。風味も少しパンみたいな感じで食べやすいみたいと評判

ハッピービュー
 目のイキイキをサポートする名前ですが体全体に嬉しい多種類の抗酸化栄養素ミックス

栄養以外に大切なこと

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クリスがシニア期になってから意識したのは、次の2点です。
・消化できる
・水分をしっかり摂れる

具材を細かく刻んだり、水分をしっかり摂れるような工夫しました。
出来るだけみずみずしい食材を使ったり、煮汁をたっぷり与える日もありました。

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もうひとつ大事にしていたのは「食べている」という満足感です。
柔らかいものは咀嚼することが出来たので、消化できることがわかっている素材については、固形で大きさに変化をつけました。

クリスはとても食いしん坊だったのでなんでも喜んで食べてくれました。だから私も作り甲斐があったんです。

おわりに

私(山本)のパートナーとクリスちゃんは同じ歯科医に通い抜歯の手術日も同じ日というお仲間でした。ただそれだけでも特別な存在としてクリスちゃんは私の心の中にいます。
皮膚のお悩みはあったけど、そのぶん気をつけていろんなケアを工夫してもらったり、食べる楽しみまでプラスされたおいしいごはんを作ってもらったり、とても幸せな毎日だったと思います。私もたくさんのことを教わりました。

クリスちゃんのように多くの保護犬たちが温かい家族と巡り合えますように。スタッフブログがパートナーとの暮らしの喜びをお伝えできれば幸いです。


フードやサプリメント選びにお困りの際は、ぜひお気軽にGREEN DOGのペットフーディストにご相談ください。

筆者

愛犬とペットフーディスト

ペットフーディストアドバンス・ホリスティックケア・カウンセラーペット栄養管理士犬の食事療法インストラクター上級師範

山本 由能(やまもと ゆの)

現在の愛犬との生活がきっかけで犬の食事や心のケアについて勉強を始めたことがご縁となりGREEN DOGへ。
自身も飼い主のひとりとして愛犬との生活を楽しみ介護も経験。
日々の業務では主に犬の栄養学や健康維持に関する情報を発信しています。

GREEN DOGへようこそ はじめての方へ伝えたい、わたしたちのこだわり。

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