獣医師が解説!愛犬の呼吸器のケアについて|ずっといっしょ。快適なシニア期のために今からできること

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獣医師が解説!パートナー(愛 犬)の呼吸器のケアについて|ずっといっしょ。快適なシニア期のために今からできること

プレシニア特集

ずっといっしょ。快適なシニア期のために今からできること

シニア期の準備期間「プレシニア期」

小型・中型犬では8歳前後、大型犬では5歳前後を「プレシニア期」といい、快適にシニア期を過ごすために大切な期間です。 「シニア期を迎えた時にどんなことが起こるか?」、「プレシニア期にできることは?」などオーナー様の疑問を獣医師と一緒に考えていきましょう。

パートナー(愛 犬)の呼吸器のケアについて

コロナ禍がまだまだ気を抜けない状況が続きます。
これまでよりもマスクを着用する機会が増え、呼吸器疾患の怖さを感じる日々であったのではないでしょうか。

呼吸器疾患は感染症だけではありません。
中高齢のワンちゃんに多い呼吸器疾患の1つに「気管虚脱」という病気があります。
この病気は気管が潰れてしまうために咳が出たり、呼吸がしづらくなったりする病気です。
原因は、遺伝性、栄養性、炎症性、神経性などが言われていますが、いまだに明確にはわかっていません。
ただ、私たちができる身近なことで発症を予防できる可能性があることが1つあります。
それは、肥満にさせないことです。肥満になることで気管虚脱を発症しやすくなることが知られています。 この病気に限らず、呼吸器疾患と肥満が合わさるととても危険です。
呼吸器疾患と肥満、どのような関係があるのでしょうか?

1.呼吸器疾患と肥満の関係

人と犬が歩く姿

人間は2足歩行のため、余程肥満にならない限り、脂肪が胸を圧迫しません。
しかし、4足歩行である犬や猫は、肥満になりお腹の中の脂肪が増えると、容易に胸を圧迫します。
さらには、のど回りの脂肪が増えたりすることも加わり、肺が膨らみにくくなり、呼吸がしづらくなります。
そのため、呼吸器疾患がある場合、症状が重くなってしまうことがあるため、普通の子以上に肥満にならないように気を付けなければいけません。

2.美味しくダイエット

スケールとフード

肥満解消のためには食事改善は必須です。
低脂肪かつ食物繊維の豊富な低カロリーフードを使うことが最もシンプルかもしれません。
しかし、人もワンちゃんもダイエットは辛いもの。ダイエットを続けるには、持続することが大事です。
肥満になってしまうワンちゃんは他の子以上に食べることが大好きです。
パートナーが美味しく食べてくれる低カロリーフードを選びましょう。
ときには、低カロリーのおやつやトッピングを利用することも美味しくダイエットを続けるコツになります。
しかし、そのときには主食を減らして総カロリーを取りすぎないように気を付けてください。

3.ダイエットで栄養素

人ダイエットの時の食事選びで気を付けなければいけないのは、いつもの食事を減らせばOKではないということです。
食事量を減らせばもちろん摂取カロリーは減りますが、必要な栄養素まで減ってしまいます。
ミネラル、ビタミンなどの必須栄養素が足りなくならないように。

4.ダイエットを助ける栄養素

食材

L-カルニチンというアミノ酸は筋肉において、脂肪酸からエネルギーを産生するために必要な成分です。
L-カルニチンは体の中でも作られていますが、食事からL-カルニチンを摂取することで、筋肉量を維持するという研究もあります。
筋肉は脂肪組織よりも安静時エネルギーを必要とするため、肥満の予防にもつながるとされています。

肥満はそれ自体が病気であるだけでなく、様々な病気を発症させたり悪化させたりする要因になりえます。
肥満を防ぐにはまず食事からですが、食事の大好きなパートナーが無理なく続けられる、美味しい食事を工夫してあげてください。

お話して下さった先生

著:Ve.C. 動物病院グループ 獣医師 近 朋之

明石 依里子

監修:Ve.C. 動物病院グループ 総合診療科/呼吸器科/腎泌尿器科

 

獣医師 明石 依里子

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おやつ

トッピングや手作り食のタンパク質として

・紹介の商品を与えることで、症状の治癒、改善を確証するものではありません。
・異変を感じられた際、まずは獣医師に診てもらってください。


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