2021.01.29食事・ドッグフード , ドッグフード

愛犬のごはん~がんになったら糖質制限?

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愛犬のごはん~がん(癌)になったら糖質制限?

みなさんの愛犬は健康診断を受けていますか?犬も高齢になってくると病気が見つかることがあります。私たちと同様に多いのが、がん(癌)です。

愛犬ががんになったときの食事管理として「糖質」を控えることが知られています。ところが体質によっては、糖質(炭水化物)を控えた食事を選べない場合があります。他の病気の食事制限ががんの食事とは違っている場合も、どちらを与えるべきか迷ってしまいます。

今回は、愛犬ががんになったときの食事管理と迷ったときの考え方についてペットフーディストの山本が説明します。

がん(癌)になったときの食事

がん細胞の特徴

私たちや愛犬の体は一つ一つの細胞が集まったもの。細胞同士はお互いに情報交換をして秩序正しく生まれ死んでいきます。その細胞の遺伝子に異変が生じ無秩序な状態になって増え続けたものが腫瘍(組織)です。腫瘍には良性と悪性がありますが、私たちががん(癌)と呼ぶのは悪性腫瘍のことです。

毎日、がんは出来ていますが、免疫細胞がみつけ次第退治してくれています。なんらかの理由で退治するスピードが追い付かない場合があります。病気や高齢で免疫力が落ちている時、ストレスが多いときなどです。

がんの食事管理

糖質

がん細胞は栄養素の代謝も正常な細胞とは異なります。これまでの研究でわかっているのは、正常な細胞の何倍もの糖質をエネルギーとして使うこと。

糖質のなかでもブドウ糖や果糖といった単糖類を使って増殖します。ブドウ糖は細胞のネルギーになってくれるので点滴やアスリート用のドリンク剤などでもよくみかけますね。穀類や果物に多く含まれます。

タンパク質と脂肪

がんの食事管理では糖質を控える代わりにタンパク質、脂質で体を維持します。フードの特徴としては高タンパク質、高脂肪、低炭水化物です。動物病院で処方される療法食以外では、お肉がたっぷり入った高カロリーなグレインフリーフードということになります。

■参考商品(高タンパク、高脂肪、低炭水化物のドライフード)
サバ、ニシンなど6種の魚が主原料のフード
ラム肉が主原料のフード
鶏肉と白身魚が主原料のフード

愛犬に合う食事が選べないとき

愛犬に合う食事が選べないとき

飼い主さんが頭を抱えるのは、がんと闘うための食事を愛犬に与えられない場合です。

例えば、とても若い年齢でがんが見つかった場合、胃腸も丈夫でなんでも食べられるようなタイプなら問題ないでしょう。ですが、高齢では高タンパク質、高脂肪の食事は内臓への負担が大きいのです。

無理に与えることで下痢や嘔吐をしたり、肝臓や膵臓に炎症が起きたり、腎臓疾患があるためにそもそも高タンパク質な食事は与えられないということもあります。

優先順位

胃腸機能の低下や皮膚疾患の場合

高齢でお腹が弱くなっている場合は胃腸ケア用の食事(低脂肪、高消化性)が優先です。皮膚もアレルギー症状など炎症がひどい場合は、皮膚の健康を維持するための皮膚ケア用の食事が優先です。

腎臓疾患

腎不全でタンパク質を控える腎臓ケア用療法食を与えている場合は、こちらを継続します。
(腎不全では獣医師の診断により療法食を与えるタイミングを指導されます)

※上記はあくまで一般的な例です。治療方法によっても食事管理の内容が変わる場合がありますので、必ず獣医師の指示に従ってください。

モチベーション

がん以外の症状や病気の食事を優先することが心配な飼い主さんは多いことでしょう。糖質をできるだけ制限することだけに注目しがちです。

でも、体の免疫システムもがんと闘ってくれています。お腹を壊して栄養が摂れない状態や皮膚の痒みがひどくて常にイライラしているようなストレス状態では、免疫力が低下してしまいます。そして腎臓機能は生命活動と大きく関わっていますね。

また、がん細胞が糖質を積極的に使うことは試験管の中での実験結果。それは事実ですが、実際の体の中は正常な細胞の方が圧倒的に多いということも意識してみましょう。

まずは体を維持する食事が、がんと闘うためにも優先されることなのです。唯一お粥なら食べられるという状態なら食べさせるべきです。愛犬の食事が選べれば、飼い主さんの心配も減りますね。飼い主さんの元気な気持ちこそ、愛犬への大きなサポートになります。

心の健康維持も

食事を喜びに

がんと闘うためには心の健康がとても大事ですね。体が動けなくて寝たきりになってしまっても、話しかけたり景色を変えてあげたり、気分転換で元気な表情になったというのはよく聞くことです。。

そして愛犬にとって食べる楽しみは生きる気力そのものではないでしょうか。可能な範囲で風味や食感を変えて、食べる楽しみを増やしてあげられるといいですね。

■参考商品(少量ふりかけてごはんの風味を変える)
まぐろのふりかけ
鮭のふりかけ
発酵野菜のふりかけ

まとめ

愛犬とオーナー
がん(癌)のときの食事選びも何が正解なのかは愛犬の状態によって違ってきます。
獣医師と相談しながら、愛犬の食事の楽しみが維持できるものを見つけてくださいね。

食事選びに悩まれた際には、犬の専門家(ペットフーディスト)にもぜひご相談ください。飼い主さんと一緒にがんと闘うサポートをさせていただきます。

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山本 由能(やまもと ゆの) ペットフーディスト、ペット栄養管理士、ペットケア専門士

山本 由能(やまもと ゆの) ペットフーディスト、ペット栄養管理士、ペットケア専門士

現在の愛犬との生活がきっかけで犬の食事や心のケアについて勉強を始めたことがご縁となりGREEN DOGへ。日々の業務ではパピーからシニア犬までさまざまなお悩みに対応しています。最近は介護やペットロスについてのご相談も増えてきました。自身も飼い主のひとりとして一緒に悩み考えることで研鑽を積んでいます。
山本 由能(やまもと ゆの) ペットフーディスト、ペット栄養管理士、ペットケア専門士

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