2019.02.05一緒に。もっと、

ペットデンタルヘルス月間に振り返る、わが家の犬のデンタル史

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犬の口のアップ

今回は ガニング亜紀 さんの記事です。
ガニング亜紀さんの他の記事はこちら →ガニングさんの記事一覧

私が住むアメリカでは、2月は『全国ペットデンタルヘルス月間』です。

毎年2月が近付いてくると、獣医師による犬の歯磨き指導の動画がアップされたり、ペットのデンタルケアについての講習会が告知されたりするのが恒例です。

わが家のかかりつけの動物病院では毎年2月は歯石除去のデンタルクリーニングが10%割引のキャンペーン価格になり、今年もそのお知らせが届いていました。

昨年はわが家の2匹の犬たちが全身麻酔下での歯石除去の処置をしてもらいました。
実は全身麻酔をするのに私自身がずっと躊躇していたため、13歳と12歳という高齢になってからの初めての歯石除去となりました。

終わってから感じたのは「本当にやってよかった!でももっと早くにしておくべきだった」ということでした。

犬のデンタルケアについては『犬のココカラ』にもいくつか記事があるので、今回は私と犬たちの歯磨き試行錯誤と、歯石除去を振り返ってのお話をしたいと思います。

デンタルケア用品ジプシーの日々

口を開いたミニチュア・ピンシャーの横顔

犬のデンタルケアの基本と言えばブラッシングですね。初期の私の対応があまり良くなかったせいで、先住犬の中型雑種のニコも、後から来たミニピンのニヤもブラッシングはあまり好きではありませんでした。

何とか少しでも嫌がらずに磨かせてくれる歯ブラシを!と思い、ずいぶん色々なブラシやワイプを試しました。

市販の犬用歯ブラシはもちろんのこと、人間の子供用歯ブラシ、人間の歯間用ブラシ。どれもそれぞれに長所短所があるのですが、現在は先端部が細くなった犬用の歯ブラシに落ち着いています。

よそのお宅の犬が電動歯ブラシでブラッシングをしてもらっている動画を見て「試してみよう」と思い、電動歯ブラシを手に近づいただけで全力で逃げられました。考えてみれば当たり前という番外編の思い出です。

ミニピンのニヤは歯間がキュッと詰まっているので、人間用の糸ようじやフロス、犬用デンタルワイプを細く裂いてフロスとして使ったりもしました。

歯磨きペーストやジェルもありとあらゆる種類を試しました。チキンフレーバー、ピーナッツバターフレーバー、ビーフフレーバーあたりの定番の酵素入りの製品をはじめとして、スプレーするだけでブラッシング不要の製品や、塗りつけるだけでOKのジェル、消毒用のクロルヘキシジンのスプレーなど、今も複数が常備されています。

ニコはフレーバー付きの歯磨きペーストでブラッシング、ニヤは水で絞ったガーゼにサラッとした歯磨きジェルをつけて歯を一本一本拭くという方法が、ようやくたどり着いた定番となっています。

デンタルトリーツも試行錯誤

牛の生骨をかじる犬

先に書きましたように2匹の犬たちは歯ブラシが好きではなかったので、何とかブラッシングを簡単に済ませるために、歯をきれいにするトリーツも色々試しました。

犬たちが若い頃は骨髄の入った牛の生骨を週に一回与えていました。これは歯をきれいにする効果は抜群だったのですが、硬すぎて歯が少し欠けてしまったことと、輪切りにしてある骨がニコの下アゴにすっぽりはまって抜けなくなるというアクシデントがあったために止めました。

このアクシデントは決して珍しくないようで、動物病院で鎮静剤をかけて嵌まった骨を切断するという処置をするそうです。ニコの場合は、幸い私がゆっくりと骨を回転させて外すことができました。

その後は表面に細かい溝がたくさん刻まれたデンタルコングにピーナッツバターを詰めてアグアグ噛むようにしたのですが、だんだん噛まずに舐めるだけになってしまったのでお払い箱になりました。

最後にたどり着いたのが、米粉を主原料にしたデンタルスティックです。ニコが小麦をたくさん食べると微妙に調子が悪くなるので、デンタルスティックの主流である小麦グルテンを使ったものは避けています。

麻酔をしての歯石除去に踏み切ったきっかけ

楽し気なミニチュア・ピンシャー

さて、このように犬たちのデンタルケアに気を配ってはいたのですが、それでも歯間や歯ぐきとの境目などには段々と歯石が付いてしまっていました。

月に1度くらい、自宅でスケーラーを使って歯石取りを行っていたのですが、奥歯の裏側や細かい部分は取り切れずに、歯石が付いたままになっているのが気になっていました。

「麻酔をしてきれいにした方がいいだろうなあ。でも麻酔をするのは怖いなあ。」と悩んでいるうちに、まず昨年2月にミニピンのニヤに心臓肥大の診断が下りました。

歯周病は心臓の健康に大きな影響を及ぼすので、これはもう躊躇している場合ではない!と意を決しました。幸い心臓の状態はまだそれほど悪くなかったので、少しでもリスクの低いうちにという思いもありました。

そして昨年の秋に、次はニコの腎臓機能低下が指摘されました。歯周病は慢性腎臓病を悪化させる原因のひとつでもあるので、ニヤの時と同じくすぐに歯石取りの予約を入れました。

施術の日は、預けてから連絡が来るまでずっとソワソワして何も手に付かないような状態でしたが、2匹ともきれいな歯になって元気に戻ってきました。

現在のニコとニヤは、クリーニング前に比べて元気レベルや毛艶が明らかにワンランク上がったと感じています。

診断を機に食餌の内容を少し変えたり、獣医師から勧められたハーブやサプリメントを摂ったりしているので歯石除去だけが理由ではないでしょうが、良い結果であったのは間違いないと思っています。

もっと早くに麻酔下のクリーニングをしていたら心臓や腎臓の問題も起こらなかったのかもしれないと悔やんだこともありますが、それは言っても詮無いことなので反省と今後の課題として受け止めています。

おわりに

大きな口を開けている犬

全国ペットデンタルヘルス月間にちなんで、わが家の犬たちのデンタルケアの歴史を振り返ってみました。

デンタルケアが大切だということは以前から分かっていたつもりでしたが、犬たちが歳を重ねた今では、歯を清潔に保つことの重要さを心の底からいっそう深く実感しています。

ある研究では、口腔衛生を保つことは動物の寿命を平均して5年近く長くするとも言われているそうです。
今日も「元気で長生きしておくれ」の気持ちを込めて、犬たちの歯を磨こうと思います。

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ガニング 亜紀(ガニング アキ)

ガニング 亜紀(ガニング アキ)

南カリフォルニアにて、12歳のドーベルマンミックスと11歳のミニピンと暮らしています。2011年から6年間ブログメディアdog actuallyに執筆しておりました。 アメリカのユニークなペットフード事情や、犬の心と体のケアに関する情報の中から日本の犬たちにも役に立つものをお伝えしていきたいと思います。