歯周病はこんなに怖い!

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歯周病はこんなに怖い!

スタッフコラム5話目

フィジー歯磨き リサイズ.jpg

GREEN DOGメールマガジンでご紹介したところ、たくさんの反響をいただきました、創業者佐久間の「歯磨きの重要性」の話。
私も知識としては知っていたものの「まさか...」というのが第一声でした。

この体験がみなさんの反面教師になればと思い、こちらにも掲載いたします。
少し長めですが、ぜひお読みくださいね。

発見のきっかけはパートナーの「逆くしゃみ」

ひと昔前「芸能人は歯が命」というCMが流行りましたね。

「犬も歯が命!」
今、そんな風に心から思っています。

実は先日、私のパートナー(もうすぐ13歳♀)は17本抜歯をしました。
飼い主として彼女に対してとても申し訳ない気持ちでいっぱいです。本当に反省です。

何があったかというと...

ある日、パートナーが「逆くしゃみ」の症状(鼻から空気を激しく連続的に吸い込む)を起こすようになりました。
【関連記事】「逆くしゃみ」とは?  詳しくはこちら

しばらくは様子を見ていたのですが、日を追うごとに逆くしゃみは頻発し、鼻がつまっているように苦しそうな様子を見せるようになりました。
これはタダの逆くしゃみではない、と思い病院に連れて行くことに。
診察の結果、歯がかなり汚れているので、歯周病が原因で鼻の中に膿状のものが溜まって悪さをしているかもしれません、とのことでした。

「えっ、歯が原因でそんなことになるんですか?」
正直な私の感想です。

早速、麻酔下での歯石取り、そして鼻の処置をお願いすることにしてその予約を取って病院を後にしました。
「あぁ、何ということをしてしまったんだ。もっとちゃんと歯磨きをしていれば...」
病院からの帰り道、後悔ばかりが沸いてきました。

でも、この後それ以上の後悔をすることになるとは...想像もしていませんでした。

想像以上に進行していた「歯周病」

数日後...処置の予約をしていた朝、病院に行く準備をしているとまたいつものような「逆くしゃみ」が...。

しかも!
ふき出した鼻息・鼻水に赤いものが混ざっている!
そうです。血が混じっていたのです。

そのまま病院に連れて行き、先生にそのことを話すと...
「鼻水に血が混じるとなると、残念ながら他の可能性~腫瘍なども考えないといけません。今日は歯の処置は一旦やめて、CT検査をして何が起きているのか、腫瘍など他の原因が考えられないかをしっかり確定してから対応を考えましょう」と。

隣には元気なくぐったりとしているパートナーが。目の前が真っ暗になりました。

麻酔、CT画像撮影、CT画像による診断。おおよそ2時間で診断結果がでました。結果は腫瘍ではなく最初の診断どおり「歯周病」が原因ですとのこと。ほっとはしましたが、想像以上に歯周病の影響範囲が大きかったことも分かりました。

歯の根っこが融けてしまっているものも数本。そればかりか、中にはその影響であごの骨の一部が侵食されている箇所もありました。

こんな状態でどれほど気持ち悪かったか、どれほど苦しかったか、辛かったか...。申し訳ない気持ちと同時に、歯磨きの重大さを本当の意味で理解できていなかったことに愕然としました。

その翌日、主治医の下で歯と鼻の処置を済ませ、結果17本の抜歯、そしてあごの骨を一部削るという大きな大きな手術を何とか終えることができました。

しかし入院後に家に戻ってきた彼女の表情はさえず、ずっと寝たまま。
「もしかするとこのまま衰弱して...」
最悪のことまで考えてしまうような状況でした。

1ヶ月が経った今はお蔭様で何とか元気を取り戻し、歯の苦しみがない分、以前以上に元気に過ごしてくれています。

歯が原因でこんなことになるなんて...

ここまで読んでくださった方の中には、
「えっ、歯が原因でこんなことになるんですか?」と思われる方もいらっしゃると思います。

そうです。なります。

そして、私の場合はこうなってはじめて「歯みがきの重要性」を本当の意味で理解しました。

もちろんこれまでも歯磨きは重要ということを理解していたつもりです。歯磨きもそれなりにやっていたつもりでした。
でも、振り返ると...それはすべて「つもり」に過ぎなかったことを反省しています。

パートナーはもともと歯磨きがそんなに好きではありません。だから歯磨きするのはひと仕事。
「忙しい」という理由で歯磨きをサボる日がとても多かったことに気づきました。そして、少しくらいサボっても大丈夫という過信がありました。

歯が汚れてきたな、と思っていながら。
口臭が前よりひどくなってきたなと感じながら。
何もせずに長い間過ごしてしまったのです。

その結果、パートナーに大変な思いをさせてしまったし、自分たちも心配で心配で不安な日々を過ごしました。

私はもう一度初心に戻り、パートナーの歯磨き嫌いを克服するところから再スタートしています。

パートナー13歳、歯磨きに再挑戦!

いろいろある歯磨きグッズの中でも比較的パートナーが「味を好んでいる」マウスクリーナーを口にシュッシュッと噴きかけ、そして歯ブラシにも噴き付けて、
「舐めさせる」→「口の中にさりげなく入れる」→「奥歯でかませる」というのを3~5分やっています。

毛が全方位についている歯ブラシを「ガジガジ」とかんでくれることで歯みがきができているようですし、歯ブラシを少しずつ移動させることで奥歯全体が磨けます。

【参考商品】
KPSマウスクリーナー
シグワン 歯ブラシ

それから、もっと歯磨きが好きになるように「歯にマヌカ」も試しています!
こちらも味が好きなようで、ペロペロと舐めてくれます。今後気に入ってくれるかどうか、観察中です。

【参考商品】
歯にマヌカ

こんな感じで、歯ブラシの感触に徐々に慣れていってもらい「歯ブラシで歯磨きができるようになる!」を目標に、13歳のパートナーと私の挑戦は続きます。

歯周病はこんなに怖い!だからお願いです。

歯磨きが嫌い、というパートナーはたくさんいると思います。そして、歯磨きしている時間がない、どうすれば歯みがきできるのか分からない、というオーナー様も。

たぶんそれぞれのパートナーによって「好み」もありますし、オーナー様のやりやすい方法もそれぞれに違いがあると思います。何よりいきなりスイスイできるのは難しいかもしれません。

それでもやはり、少しずつ粘り強く歯みがきを続けることの重要性を、自分の経験を通じて本当に実感しました。もし歯みがきがうまくできないなら、定期的に動物病院で歯の検診や歯石取りをしてもらうことを強く強くおすすめします。

こちらに「歯みがき」特集がありますので、改めてご案内しておきます。
「歯磨き」特集

もし分からないことやお悩みがあればいつでもGREEN DOGのケア・カウンセラーにご相談ください。
どうかみなさまとパートナーがより健康で笑顔でいられますように。

不明点などありましたら、GREEN DOGのケア・カウンセラーまでお気軽にご相談ください。

筆者

愛犬とペットフーディスト

ペットフーディストアドバンス・ホリスティックケア・カウンセラーペット栄養管理士犬の食事療法インストラクター上級師範

山本 由能(やまもと ゆの)

現在の愛犬との生活がきっかけで犬の食事や心のケアについて勉強を始めたことがご縁となりGREEN DOGへ。
自身も飼い主のひとりとして愛犬との生活を楽しみ介護も経験。
日々の業務では主に犬の栄養学や健康維持に関する情報を発信しています。

GREEN DOGへようこそ はじめての方へ伝えたい、わたしたちのこだわり。

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