2018.03.20一緒に。もっと、

食べ物が身体とこころを作る!

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食べ物が身体とこころを作る!

ケーナイン・ストレスケア・スペシャリストの清水です。
今回は、犬の食餌についてのお話しです!

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動物は食べないと生きていけない

動物の多くは、外部からのさまざまな摂取によってその身体と働きを維持しています。これは犬も猫も人間も同じです。理由はとても単純で、生命維持に必要な有機物を自分たちの体内で合成することができないので、できているものを外部から摂取し、再合成するしかないのです。ということは、摂取するもののクオリティが直接健康や精神に影響するかもしれないのです!

安楽死薬成分検出

先日アメリカのJMスマッカー社傘下のドッグフードの4つのブランド(Gravy Train, Kibble ‘N Bits, Skippy, and Ol’ Roy wet food)で、犬や猫、馬の安楽死に使われるペントバルビタール)がWJLAによって検出されました。

検査結果も驚きのもので、検査された缶詰 15缶のうち9缶(60%)でペントバルビタールが検出されたそうです。もちろんこの様な成分が検出されることは異常であり、成分のペントバルビタールは人間の食品へ添加はもちろんのこと、ペットフードに関しても使用は禁止されています。当局が、その他のブランド約24種類を検査しましたが、著しい結果は観察されませんでした。

発端は犬の不調と死亡

この調査は、一年前(2016年)の大みそかの日、米国ワシントンに住むニッキーさんの大切な家族である4頭の犬が缶詰を食べて体調不調になり、そのうちの一頭のTaulaが死亡したため、不審に思い、個人で検査会社にそのドッグフードの調査を依頼したのが始まりでした。

その後、Gravy Train を生産するSmucker Co.’s Big Heart Pet Brandsは、他にMeow Mix, 9Lives, and Pounce pet ediblesも生産しており、調査は強化されました。
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原因は解明されず

現段階では、何故この成分が混入されたかに絞られており、FDAも乗り出し、経緯を探っていますが、まだハッキリした結果は出ていません。可能性とすれば、安楽死させられた動物が何らかの形で原材料となり、体内に残っていた成分がそのまま検出されたのではないかということです。

関係者によると、検出されたペントバルビタールは極微量であり、体に影響を及ぼす様な数値ではないが、その成分が入っていること自体も受け入れられるものではなく、明らかに我々の品質ではないと語っています。

過去の食肉問題

以前に中国では食肉偽造のニュースがあり、3576人もの人が逮捕されましたケースもありました。中国公安当局が調べたのは2010件もの食品に関わる犯罪で、その内容は悲惨であり、驚きのものでした。その中でも典型的なものは、羊の肉だと偽ってネズミやキツネの肉に化学的な薬品を混ぜて加工したり、病死した豚や鶏、検疫をしていない牛を流通したというものでした。

別件では、海外の大手フードチェーンに流通している鶏肉に、病気を防ぐために過剰に抗生物質を投与したり、早く出荷できるように成長ホルモン剤が与えられていたりということもありました。ある会社では18種類もの抗生物質を入れ替えて投与して耐性ができるのを防ぎ、出荷時には基準を上回る量の残留抗生物質が検出されたとの報告もありました。日本のブロイラー鶏でも抗生物質は使われますが、出荷7日前にはストップしなければならず、その量も国が定めたもの(アニマルウェルフェアの考え方に対応したブロイラーの飼養管理指針)に従っているはずです。

ペットフードの現状
では、ペットフードに関してはどうでしょうか? もちろん生産国が定めるそれぞれの基準がありますが、生産・加工されたものであれば人間が食べるものに比べて質が落ちることも多いと聞いています。実際にはどんな肉が使われているか分からず、それを調べるのも困難を極めます。また製品としてではなく、原材料も海外で加工されたものであれば、どんな動物が使われているか知るのも大変難しくなっています。

国内では「愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律(通称:ペットフード安全法)」というものがあり、農薬や添加物、汚染物質などに関しても記載されています。また表示に関しても一定の基準が設けられ、ペットの健康を守っています。

食べ物が身体とこころを作る!

食べたものが身体とこころを作る!

人間の食品もそうですが、品質は国によってもメーカーによっても様々です。しかし、食べたものが身体を作るということを考えると、飼い主の責任としてしっかりしたものを選んであげたいですね!また、いつものフードに茹でたササミなどを加えたり、手作りでのオプション追加するのも良いと思います。

健全な食べ物が健全な身体を作ります。また、健全な身体が、健全な精神・こころを作ります。「からだ」と「こころ」の両方が健康であるということが真の健康と言え、犬が「笑顔」で過ごせる環境作りとなります。

自分の大切なパートナーである犬にとって、何が一番良い食べ物なのか? 何が一番好きな食べ物なのか?調べてみると面白いと思います。

【元記事】FOX17 NEWS
(http://fox17online.com/2018/02/17/four-brands-of-dog-food-recalled-over-euthanasia-drug-fears/)

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清水 克久(しみず かつひさ)

英国Natural Animal Centre (http://naturalanimalcentre.com/)で、ケーナイン・ビヘイビアーとバッチフラワーレメディを学び、アニマルプラクティショナー(BFRAP)を取得。ストレスケアを中心に、行動学や生理学など科学の面からも解説するケーナイン・ストレスケア・スペシャリスト。元Dog Actuallyライター。ホリスティックケアカウンセラー。