2018.10.30心のケア

犬の飛びつきを止めさせる!しつけ方法や飛びつく理由をドッグトレーナーが解説

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足に飛びつく犬

愛犬が足に飛びついて遊んでいるのを眺めているのは幸せな時間ですよね。けれど、日常生活の中では飛びついてほしくない場面もあります。また、犬種や個体によっては、ひざや腰の関節に負担をかけてしまうし、飛びつこうとしている相手が走っている車やバイクということも。
今回は愛犬が飛びつく理由と、どう対処していくかについて、ドッグトレーナーの三井が解説します。

犬が飛びつく理由は?

いったいどうして犬たちは飛びつこうとするのでしょうか。飼い主や他の人間に対する飛びつきの理由は大きく分けると4つあります。

うれしそうに足に飛びつく犬

     うれしいとき

  • 外から帰ってきて玄関を開けると、部屋の奥から走ってきて飼い主に飛びつくのは、まさに喜んで興奮しているからです。もちろん、ただ嬉しいだけでなく、不安だった留守番から解放されて喜んでいるからでもあります。
    この飛びつきはうれしいことを表現するものなので、飛びついてもいいときは「いいよ」と許して思いっきり好きにさせてあげることも大事です。
    ちなみに我が家では、「アップ」のキューで犬たちが飛びつくことを許しています。犬たちは飛びつくのを我慢していたぶん、全力で飛びついてきます。
     抱っこをせがむとき

  • 小型犬に限られますが、散歩中歩きたくない時や、気に入らないものが近くに来て自分を守ってもらいたい時など、飛びついて抱っこをせがむ小型犬は意外と多いものです。
     飼い主の顔に近づきたい

  • 飼い主の口を舐めるタイプの犬たちは、飼い主の顔に近づきたいという意思表示で飛びつこうとします。犬が口を舐めるのは、犬の祖先であるオオカミは狩りから戻った母犬の口を舐めて、えさをもらおうとしている由来があるから、と言う説を唱える人もいます。オオカミの犬祖先説は別としても、飼い主の顔に近づきたがる犬は多いものです。

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     飼い主の持っている物がほしい

  • どうしたって飛びつかなければ届かないわけですから、取ろうとすれば必然的に立ち上がったり飛びついたりしてきます。おいしいものを持っていればなおさらです。

場合によっては他の犬に飛びつくこともあります。
基本的には遊びの延長とも言えますが、飛びつかれた犬はそう思っていない場合もあり、一方的な行動であれば飛びつかれた犬はストレスを感じてしまい、けんかにならないとも限りません。

また、走っている車やバイクに飛びつこうとする場合は、小型犬よりもどちらかというと中型犬の活発な犬種によく見られます。
目の前を走りさるものを見ると、反射的に追いかけたくなり飛びつこうとするという気持ちからくるものです。特に牧羊犬や狩猟犬など、動くものに反応する犬種に出やすい問題行動と言えるでしょう。

飛びつき癖をなくすために

おすわりする犬

飛びつきを止めさせるために、犬にただ「イケナイ」と言うだけではわかってくれません。
飼い主や人に対して飛びつく場合は、「オスワリ」をさせて落ち着かせることで飛びつきを回避することができます。

興奮している状態の犬を急に座らせようとしても難しいので、まずは落ち着いているときに「オスワリ」と言ったら1回で座るようになる練習をしていきます。
同時に、自発的にオスワリをしている犬にすばやく気づいて繰り返しほめていきます。その際、おやつなどのご褒美をあげるとさらに効果的です。ほめられることで、犬はその行動を取りやすくなるので、飛びつく前に座ることを学ぶことができます。

飛びつく対象が車やバイクなどの場合は、日常のお散歩の際にアイコンタクトを取るようにして、車やバイク以外のものに注目させる練習をしていきます。散歩中に飼い主以外のものに集中させてしまうと、対象物が遠くにあるときからそれらに集中してしまい、飛びかかる準備をしてしまいます。合わせて対象物がまだ遠くにあるときから、オスワリやフセなどをして待機する練習も必要です。

おわりに

飛びつきは、人はもちろんのこと犬にも危険がおよぶ可能性があります。
小さいころから、対象物が人であっても、犬であっても、あるいは車などであったとしても基本は愛犬が飼い主に集中するように習慣づけることが大切です。

そのためには、日常的に愛犬が飼い主に注意を払い、耳を傾ける習慣をつけ、飛びつくよりも愛犬にとってメリットとなる行動を教えてあげることで、飛びつかないことを選択するようになれるといいですね。

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三井 惇(みつい じゅん) CPDT-KA、ドッグトレーナー/ドッグダンスインストラクター、ホリスティックケア・カウンセラー

三井 惇(みつい じゅん) CPDT-KA、ドッグトレーナー/ドッグダンスインストラクター、ホリスティックケア・カウンセラー

1997年に迎えたボーダーコリーと始めたオビディエンス(服従訓練)をきっかけ に、犬の行動学や学習理論を学び、2006年WanByWanを立ち上げる。愛犬の出産、子育て、介護と様々な場面でも多くを学び、愛犬のQOLの向上を目指して2008年にホリスティックカウンセラーの資格を取得。2016年自身のトレーニング方法を再確認するために世界基準のドッグトレーナー資格CPDT-KAを取得。現在、4頭目と5頭目のボーダーコリーとドッグダンスの楽しさを広めながら、東京近県で出張レッスンを行っている。
三井 惇(みつい じゅん) CPDT-KA、ドッグトレーナー/ドッグダンスインストラクター、ホリスティックケア・カウンセラー

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