2019.01.25心のケア

意外と多い、家の中でのマーキングトラブル!その理由と対処法とは

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意外と多い、家の中でのマーキングトラブル!

マーキングは犬にとってはコミュニケーション行動のひとつです。ただ、家の中のあちこちでしてしまって、お困りの飼い主さんは意外と多いようです。

また、公共のマナーや行動上の不都合考えると、本能とはいえ、なるべくコントロールできる状態を目指したいところ。今回は犬がマーキングする理由と、上手にコントロールする方法をドッグトレーナーの三井が解説します。

マーキングとは?

なわばり意識の強い動物である犬は自分の存在をアピールするために、さまざまなもの・場所に排尿します。この行為をマーキングと言います。

尿にはさまざまな情報が含まれます。そこを通ったのがオスなのかメスなのか、どれくらい大きいのか、メスならば妊娠可能な時期なのかなど、においを嗅ぎ取った犬は、そこからさまざまな情報を読み取り、それに対して反射的に尿をかけて、自分の存在を強くアピールするのです。

特にオスにとっての本能的行動とされていますが、メスでも未避妊の場合、発情中は自分の存在を広く知らせるために、あちこちにマーキングする犬もいます。

また、マーキングとおしっこは目的が違うだけで、出ているもの自体は同じです。膀胱がいっぱいになり自然の摂理で出るのがおしっこで、自分の名刺代わりにあちこちにおしっこして匂いづけする行為がマーキングです。

家の中でマーキング!?

家の中でマーキング!?
主に屋外でするもの、というイメージの強いマーキングですが、自宅でしてしまう愛犬にお困りの飼い主さんは意外と多いもの。その理由には、以下のようなものがあります。

  • 新しい同居人(犬、猫、人間など)が家にやってきたとき
  • 新しい家具や道具、ものを設置したとき
  • 新しい家に引っ越したとき
  • 分離不安や恐怖など、心に根差した問題がある場合

上記のような例は、たとえトイレトレーニングされている犬でもマーキング行為をしてしまう可能性があります。

また、今までしていなかったのに急にするようになったという場合、病気や加齢によるものであることも考えられます。いつもと様子が違うようでしたら一度病院で見てもらうようにしましょう。

マーキングをやめさせる方法

行為自体には個体差もあるので、まったくしない犬もいれば、マーキング命の犬もいます。犬にとっては本能的行動なので、飼い主側でコントロールしなければ、自然になくなることはありません。

オスの場合は去勢によって減ることがあるかもしれませんが、一度マーキングの経験をさせてしまうと、自然となくなる、ということは少ないようです。メスの場合は避妊によって発情自体がなくなってしまうため、マーキング自体も自然となくなるケースが多いようです。
マーキングをやめさせる方法
公共上のマナーや人との共同生活において、不要・不都合なテリトリー意識を強めてしまわないことを考えると、できればしてほしくない場面でのマーキングを減らす、という意識でコントロールできる状態にしておきたいものです。

室内の対処法

新しい環境・人・変化によるものであれば、以下のことを試してみましょう。

  • 行動できるスペースを制限して、環境に慣れるまでマーキングしそうな対象物をなるべく減らす
  • 挙動が怪しいときは呼び戻したり、ハウスに入れたりして、行動を起こさせないようにする

もしマーキングしてしまった場合は、今後誘発されないよう、した場所をしっかり消臭することも忘れないでくださいね。

分離不安や恐怖心など心の問題に根差すものであれば、トレーニングでは解決できないこともあります。

愛犬が落ち着ける環境づくりや対応をする一方、場合によっては犬の行動学に詳しい獣医師やドッグトレーナーなど、専門家のアドバイスを受けて対処することも検討してみてください。

【関連記事】
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また、カフェや友人宅、動物病院など外出先の室内では、マナーパンツの着用やおもちゃ・おやつなどで気をそらしておく、などの対策が必要です。

屋外の対処法

  • 散歩の前におしっこを済ませておく
  • マーキングの予兆行動を知ってする前に対応できるようにする
    (何かを探すようにくんくんする、片足を持ち上げようとしている、など)
  • 歩行中の匂いとりは軽く済ませる程度にし、声をかけながらにおいに執着させないようにする
  • 予兆が見えたら「おいで」で呼び戻し、飼い主に集中するように声をかけながら歩くことに専念させる

決められた場所やタイミングで排泄する習慣を付けることで、オスの場合はマーキングで小出しにせずに、まとめて排尿する習慣を付けるメリットもあります。

公共の場でマーキングしてしまった場合は、水を流すなどしておくことも忘れずにしましょう。

【関連記事】
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おわりに

本能の行動だから矯正するのはかわいそう・・・と思うかもしれませんが、健康な犬であれば行為を自身でコントロールすることは可能です。その証拠に、犬は自分の寝る場所やごはんの場所ではおしっこをすることはほとんどありません。

公共のマナーの問題や、人間と暮らす中で不要なテリトリー意識を強めてしまわないためにも、なるべくコントロールできる状態を目指して、マーキングを減らせていけたらいいですね。

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三井 惇(みつい じゅん) CPDT-KA、ドッグトレーナー/ドッグダンスインストラクター、ホリスティックケア・カウンセラー

三井 惇(みつい じゅん) CPDT-KA、ドッグトレーナー/ドッグダンスインストラクター、ホリスティックケア・カウンセラー

1997年に迎えたボーダーコリーと始めたオビディエンス(服従訓練)をきっかけ に、犬の行動学や学習理論を学び、2006年WanByWanを立ち上げる。愛犬の出産、子育て、介護と様々な場面でも多くを学び、愛犬のQOLの向上を目指して2008年にホリスティックカウンセラーの資格を取得。2016年自身のトレーニング方法を再確認するために世界基準のドッグトレーナー資格CPDT-KAを取得。現在、4頭目と5頭目のボーダーコリーとドッグダンスの楽しさを広めながら、東京近県で出張レッスンを行っている。
三井 惇(みつい じゅん) CPDT-KA、ドッグトレーナー/ドッグダンスインストラクター、ホリスティックケア・カウンセラー

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