2020.04.17体のケア , その他の体のケア

愛犬のホームケア~温灸(お灸のひとつ)を解説

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愛犬のお灸
春の陽気は気持ちを明るくおだやかにしてくれますね。そして体の感覚も寒さから解放されて伸び伸びと動きやすくなるはず。でも、私たちの意識とは関係なく体の調整機能(自律神経)は、気温差そのものによっても乱れやすいもの。

なんとなくだるい、疲れやすい、など。このような病気とはいえない症状を「未病」といいます。この未病のケアが得意なのが東洋医学。

今回は東洋医学の中でもホームケアとして隠れた人気の「温灸」について、ホリスティックケア・カウンセラーの山本が解説します。

犬の温灸とは

温灸とはお灸の方法のひとつです。お灸は皮膚に直接モグサを置いて点火しますが、温灸は皮膚から離れたところでモグサを燃やす方法。熱さの調整がしやすいものなんです。

昔は、「悪い子にはお灸をすえるぞ」なんて言われたもの。とても熱いお灸をお仕置きの意味で使われたのですね。

もちろん、愛犬に熱いお灸はできません。
彼らは私たちよりも皮膚が薄くデリケート。また被毛が燃えてしまうという危険もあるからです。

その点「温灸」は器具を使うので熱すぎないし被毛が燃える心配もないお灸なんです。

温灸をおすすめする理由

愛犬の背中に温灸をする
温灸の効果はお灸と同じ。ツボを熱で刺激することで気の流れをスムーズにします。
気の流れがスムーズな状態というのは健康が維持できている状態のこと。
反対に気が滞るとということは健康を維持できない状態、つまり不調が続き病気になります。

気‥‥‥体のなかをめぐっているエネルギー
ツボ‥‥気の流れの中でも特に気が集中しているところ

気が滞る理由は、体の状態(姿勢、運動のくせ、運動不足)だけでなく、心や栄養状態も影響します。多くの場合、病気になる前の段階では気づきにくいものですね。

だから、健康であっても不調がおきやすい季節の変わり目には温灸のような未病のケアがおすすめなのです。温灸もマッサージも体を温め血行を促進する点では同じ。血行が良い状態というのは自己治癒力を高めることにつながるので、ホームケアに興味のある愛犬家に注目されています。

家庭での温灸は治療ではなく、あくまでスキンシップのひとつ。マッサージのようなものであり、飼い主からお手当される温かさが愛犬を癒します。

温灸の道具と使い方

<温灸に使う主な道具>
温灸の道具
・棒灸‥‥‥‥モグサを棒状に固めたもの
・ホルダー‥‥棒灸を差して固定するもの。(上の写真では木製パイプのように見えるもの)
・ガーゼ‥‥‥皮膚への熱さを和らげるために湿らせて使う
※使用後に必要なのは、火消し用の筒と保管用の缶(完全に火を消すため)

モグサとは、乾燥したヨモギの葉の繊毛からできています。子供頃に枯れたヨモギの葉を揉み続けてフワフワしたものを作って楽しんだものですが、あれがモグサだったのですね。品質には純度の高さによりレベルがあるようです。

<使い方>
温灸の使い方
棒灸に点火したものをホルダーに固定します。
ガーゼを湿らせてホルダーにふたをする要領で体に直接ホルダーが当たらないにします。
湿らせるのは、水分の作用により直接熱い空気が体に触れるよりやさしく調整しやすくなりますし、熱が持続しやすい状態にもなるのです。

<温灸におすすめの部位>
腰に温灸
まずは背中や腰が無難です。背骨の両側にはたくさんのツボが集まっていますので首の根本からお尻まではどこでも良いくらいです。シニア期のパートナーには腰や腎臓をいたわるために背中の真ん中からお尻までを意識すると良いでしょう。

温灸の注意点

<患部を温めてはいけない>
基本的に疾患がある場所に温灸はしません。たとえばヘルニアなどで痛み(炎症が)がある場合は腰を温めてはいけません。また乳腺腫瘍が出来ている場所なども避けます。

基本的に温灸が行えるのは、患部ではない場所です。

たとえば、ヘルニアの治療が終わり痛みがない場合に腰を温めるのは再発の予防として良いでしょう。パートナーの様子をしっかり観察し、獣医師にも相談の上、行ってくださいね。

<モグサの匂い>
モグサの匂いはパートナーにとって刺激が強かったり嫌な匂いに感じたりするかもしれません。まずは、パートナーから少し離れた場所からモグサの煙を手で仰いでみて反応をみるとよいでしょう。

嫌がる様子がなければ、少しずつ温灸をはじめてみましょう。

<火の取り扱いに注意>
火の始末に注意
棒灸の使用後は火消し用の筒を使って完全に消火してください。火が消えたように見えても中でくすぶっていることがあります。完全に火が消えたのを確認した後に専用の缶に入れて保管しましょう。

まとめ

犬も私たちと同じように季節の変わり目には不調がみられやすく、未病のケアがおすすめ。
そして、ツボを温かさで刺激する温灸はおすすめのケア。
ただし、患部には行わないこと。治療ではなくあくまで家庭で行うのはスキンシップのひとつと考えましょう。

まずは、専門家が教えてくれる教室に参加してみるのはいかがでしょう。温灸におすすめの部位も細かく教えてもらえるのでパートナーにあったやり方がみつかるかもしれませんよ。

温灸はハードルが高いと感じる場合は、心のケアアイテムを利用して心から体をほぐしていくというのもおすすめ。不安があるときこそ慌てずゆっくり過ごせるようにしましょうね。

【参考商品】
食事に混ぜて与えることができる心のケアアイテム

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山本 由能(やまもと ゆの) ペットフーディスト、ペット栄養管理士、ペットケア専門士

山本 由能(やまもと ゆの) ペットフーディスト、ペット栄養管理士、ペットケア専門士

現在の愛犬との生活がきっかけで犬の食事や心のケアについて勉強を始めたことがご縁となりGREEN DOGへ。日々の業務ではパピーからシニア犬までさまざまなお悩みに対応しています。最近は介護やペットロスについてのご相談も増えてきました。自身も飼い主のひとりとして一緒に悩み考えることで研鑽を積んでいます。
山本 由能(やまもと ゆの) ペットフーディスト、ペット栄養管理士、ペットケア専門士

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