滑るを解消!フローリングでも愛犬が快適に過ごせる工夫
そうじのしやすさや耐久性の観点から、今や日本の家の7割強のリビングはフローリングになっているそうです。
人間にとっては便利なこのフローリング、犬にとっては滑りやすく足腰に負担をかけることになり、よい点ばかりではないようです。
今回はちょっとした工夫でそんな負担を減らせる方法をいくつかご紹介したいと思います。
ツルツルは危険!犬にかかる負担やリスク
フローリングの床は犬にとってツルツルとしていてとても滑りやすく、常に四肢を踏ん張りながら歩いているといってもいいでしょう。たとえるなら、人間がスケートリンクで滑らないよう歩いている状態。このような歩き方は、足や腰に大きな負担をかけることになります。
また、私たちからするとさほど高さを感じないような、ソファや階段の段差などからフローリングの床に飛び降りるときは、衝撃が吸収されずそのまま膝や腰に伝わってしまうだけでなく、滑って転倒し骨折してしまう危険性もあります。
骨の細い小型犬や、旺盛な好奇心で行動する子犬時期は、特に注意が必要です。
フローリングで滑らないための対策
滑らない対策は、床材そのものを滑らないものにするリフォームが考えられます。しかしリフォームは、費用も高く気軽に行うことができるものではないですよね。
そこまで本格的ではなくとも、お役立ちグッズの使用や、犬の足先のケアをすることで滑りにくくすることができます。
ケガのリスクを減らすためにも、また3年後、5年後も自分の思った通りに歩いたり走ったりできるように、今からできる対策を取り入れましょう。
フローリング床にする対策
- 滑り止めマットを敷く
- 滑り止めマットには、必要な範囲だけ1枚ずつ組みわせるマットや、カーペットのように1枚もののタイプがあります。
- ジョイントマット
- 汚してしまった場合でも、その部分だけ取り外し簡単にそうじすることができること、傷んでしまった部分だけ取り換えることができること、などの利点があります。一方で、マットの裏側にゴミがたまりやすいため、定期的にはがしてそうじを行うのがやや面倒、というのが難点です。
- カーペット
- 1枚ものなので敷いたり外したりするのが早くできるというメリットがある一方で、おしっこや食べこぼしなどの汚れを吸い込みやすいため、においの原因にも。
丸洗いできるもの、オールシーズン使えるもの、犬の爪が引っかかってしまうような毛足がループ状のものは避ける、などの点に気を付けて選ぶようにしましょう。
- 滑り止めワックスを塗る
-
滑り止め効果のあるワックスを床に塗る、というのもひとつの方法です。メリットは、フローリングの外観をそのままにして、部屋の雰囲気が変わらないということです。
しかし、時間が経つと効果が薄れてしまうため、定期的にワックスを塗らなければなりません。マットを敷くことと比べるとやや手間がかかることや、使用するワックスの安全性なども考慮しておきたいところ。
- 段差にはステップやスロープを設置する
- 犬がソファや階段などから飛び降りる場合、衝撃をやわらげるための対処法です。
ステップやスロープをただ置くだけでは、犬がそれに慣れていないため利用しないことがあります。犬がうまく使えるように、以下のように飼い主さんが一緒に練習するようにしましょう。
①ジャンプがいけないこと教える
ジャンプをしそうなタイミングに、すかざず「おすわり」の合図をだして、できたら褒めたり、おやつをあげたりする。
②高いところから降りるときはステップやスロープに誘導する
おやつや犬が好きなおもちゃを見せながらすると◎
③ステップやスロープを通れば、十分に褒める
①~③を繰り返し、しっかり学習させる
犬にする対策
- 爪を切る
- 爪が伸びていると、肉球が床と密着することができないため滑りやすくなります。日頃から爪は適度な長さに切っておきましょう。
- 足裏の毛をカットする
-
肉球の間の毛が長すぎると肉球に覆いかぶさってしまい、滑りやすくなります。こまめに肉球の毛はチェックし、短くカットしておきましょう。
また、カサカサの肉球は床をしっかり踏んだりつかんだりする力を弱くするので、クリームなどでケアすることも忘れずに。
- 滑り止めシューズを履かせる
- 高いグリップ性のあるラバーを使用した犬用シューズや靴下を履かせることで、負担を軽減することができます。
- ①サイズが合っている
- ②履かせやすく、歩きやすい柔らかさがある
- ③ベルトなどで圧迫しすぎない
- ④ムレにくい素材である
- ⑤洗える
初めて履かせる場合、犬が嫌がる、履いたまま動かず固まってしまうということがあります。そんな時は、あせらずにじょじょに慣らしていくようにしましょう。
[docdog]靴の慣らし方マニュアル from docdog on Vimeo.
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おわりに
いろいろな対策方をご紹介しましたが、安全性はもちろんのこと、犬にとって優しいか、飼い主さん自身に負担がない方法か、などの視点でも選びたいものですね。
ご自身と愛犬に合った方法を選んで、犬への危険を減らすとともに笑顔で暮らすことができる環境を目指して、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
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