愛犬のドライヤー~嫌がらない方法と被毛の健康について~
愛犬がびしょ濡れになってしまったとき、ドライヤーを使って乾かしていますか?たとえばシャンプーや水遊びのあとなど。でも、いざ乾かそうとするとパートナーが嫌がってしまってできない、皮膚を痒がり不快感をあらわにするなどの悩みもあるようです。
そこで今回は、自宅でのドライヤーの使い方のコツと被毛の手入れの重要性についてホリスティックケア・カウンセラーの山本が説明します。
目次
濡れた毛を自然乾燥させてはダメ?
濡れた毛の水分をしっかりタオルでとってしまえば、あとは自然乾燥で充分に乾かせる犬種もいます。私のパートナーはイタリアン・グレイハウンドという短毛種なので、まさにそうしているのですが、できれば少しでも早くドライヤーで乾かしたほうが良いようです。
なぜかというと、生乾きの状態が続く皮膚は細菌が繁殖しやすい状態だからです。たとえば生乾きのまま放っておいたタオルは悪臭がしますよね。同じようにパートナーの被毛も湿気を含んだままだと嫌な臭いが出てきます。臭いだけならまだしも、強い痒みなど皮膚炎を生じることもあります。
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ドライヤーの使い方
ペット用のドライヤーが市販されていますが、ここでは人用のドライヤーについて使い方を説明しますね。
被毛の下にある犬の皮膚は、私たちの皮膚よりも薄く繊細で熱さに弱いため温度調節が必要です。
【温度調節の方法】
温風はパートナーの体から30センチ以上は離してあてる
同じところに集中してドライヤーをあてない
温風と冷風をこまめに切り替える
ペット用ドライヤーには低温設定や毛量の多い犬種向けに風量が強いものもあります。またスタンド式でドライヤーを手で持たなくても自立するものは、両手でパートナーのケアができるので便利です。
業務用はもちろん、家庭用のものも販売されていますので、使用頻度が高い場合にはおすすめです。
家庭でのドライヤーが難しい犬種(例:ビション・フリーゼの場合)
ふわふわとした被毛が魅力のビション・フリーゼは、家庭でシャンプーすることが難しい犬種です。毛が長いうえに細いので、シャンプーのあとは素早く充分に乾かさないと被毛が固まってフェルト状のような毛玉になってしまいます。
ドライヤーが間に合わず自然乾燥してしまう箇所には、あらかじめ濡れタオルをあてておき乾いてしまわないようにする工夫も必要。慣れないとパートナーのストレスに…。難しい場合は、トリマーさんにお任せしましょう。
ドライヤーを嫌がるパートナーのために
ドライヤーの音や風が恐怖心やストレスの要因ともなりかねません。パートナーの様子をみながら行ってください。
1.ドライヤーを始める前に吸湿性の高いタオルでふいておく(ただし強くこすらない)
2.ドライヤーの音に慣れさせる(パートナーから離れた場所でON・OFFを行ってみる)
3.いきなり強い風をあてない(弱風からはじめる)
4.顔から遠い場所からはじめる
声をかけながら、後ろ足や腰のあたりからはじめることがおすすめです。ドライヤーは決して怖いものではないことを、パートナーに根気よく学ばせてください。
吸湿性の高いタオルで水分をふき取っておくと大幅に時間短縮できます。パートナーのストレスが減りますね。
まとめ
パートナーの被毛を濡れたままで放置していると、皮膚疾患や悪臭を招きかねません。リスクを避けるためには、ドライヤーの使用が必須ではありますが、パートナーの恐怖心やストレスにならないように慣らしておくことが大事。
ペット用のドライヤーを活用したり、吸水性の高いタオルを併用するなど工夫次第でドライヤーが苦手なパートナーも克服できるかもしれません。
パートナーの特性に合う方法を探るのは、フード選びと同じですね。
【参考商品】
・皮膚・被毛のトラブルに悩む犬のための食事療法食
・皮膚・被毛の健康に役立つ栄養が豊富な自然素材トッピング
・皮膚・被毛の健康に役立つ栄養が豊富な自然素材おやつ
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Follow @greendog_com監修:山本 由能(やまもと ゆの) ペットフーディスト、ペット栄養管理士、犬の食事療法インストラクター上級師範
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