愛犬の目のトラブル 目薬のさし方とホームケア
愛犬の目のトラブルはさまざま。急に目やにが増えた、目が充血している、白内障…など人と同様に目の症状があります。
動物病院で目薬を処方されることがありますが、家ではどういう風に目薬をさせばよいのかわからない、また愛犬が嫌がってさせないというお悩みは多いようです。
そこで今回は、愛犬に目薬をさすときの方法と目のホームケアについてホリスティックケア・カウンセラーの山本が説明します。
愛犬に目薬が必要な機会とは
私たちは一日のうちにパソコンやモバイルを見る時間が長くなったせいで、ドライアイを発症し目薬が手放せなくなることがありますね。犬にもドライアイという症状があります。もちろん原因は人とは違いますが、なんらかの理由で涙の分泌量が減り目の表面が乾きやすくなってしまうのです。
目が乾くと傷がつきやすくなるため、涙の代わりに目薬で潤す必要があります。そのほか、目薬が処方される場合がある症状として、角膜潰瘍、白内障、緑内障などがあります。
特に目が大きいシー・ズー、パグ、フレンチブルドッグといった犬種では目を傷つけやすいのでトラブルがでやすい傾向があります。
目薬のさし方
目薬をさそうとすると愛犬が逃げてしまったり、怒って噛まれそうになったりとケアが難しい場合があります。
多くのパートナーは前からじっと目を見られたり、何か(目薬)が近づいてくるのが見える状況では警戒してしまいます。
まずは、目薬が見えないような位置に座らせることから始めましょう。
- 顔を触られることに慣れている場合
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・パートナーを自分の前に座らせます。飼い主に背中を向けている状態です。
・目薬を持たないほうの手でパートナーのあごの下を軽く持ち、顔を上向きにする。
・目薬を持った手の小指、薬指を頭に添えるように目薬がさせる位置に置く。
・素早く目薬を垂らす。
この場合、狙いをつけるために時間をかけてしまうとパートナーが動いてしまいます。こぼれてしまうのを覚悟で素早く目薬を入れるのがコツです。頭に添える小指、薬指でうまくまぶたを開いたままにできると目薬が入りやすいです。
- パートナーが嫌がる場合
パートナーが嫌がる理由は何かを探りながら、ひとつずつ練習していきましょう。決して無理をしないようにしてください。
<パートナーが目薬を嫌がる主な理由>
・顔を触られることに慣れていない。
・前からゆっくり目薬が近づいてくるのが怖い。
・あごや頭を強く固定されることが嫌。
・飼い主の緊張感が伝わってくる。
など。
飼い主とのコミュニケーションが嬉しくてじっと出来ないというパターンもありますね。
じっとできること、顔に触られることに慣れさせておくことは、病院での診察時や家族以外の人との接触時にも役立ちますので練習しておくことがおすすめです。
おやつに集中するのが得意なパートナーであれば、二人がかりで役割分担をするのも良いでしょう。お座りをさせた状態で、一人はパートナーにおやつに集中させる係、もう一人は素早く目薬をさす係です。
ただし、おやつを見せることでかえって落ち着きがなくなる場合もありますので、興奮させないように注意が必要です。難しい場合は、通院して点眼するか、ほかの方法がないか獣医師に相談してください。
目のホームケア
- マッサージ
まずは健康的な涙の分泌を促すために、目の周りをやさしくマッサージすることがおすすめです。目の周りの血行を促すことで血流やリンパ液が滞らずに流れることが老化を遅らせることにつながります。
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- 栄養素
目のケアにオススメの栄養素とは主に抗酸化に関わるものですが、野菜や果物の色素となるものです。
・ルテイン:ブロッコリー、モロヘイヤ、カボチャ
・カロテン:ニンジン
・アントシアニン:ブルーベリー
トッピングとして意識してみてはいかがでしょう。野菜類は茹でて消化しやすいように細かく刻んでくださいね。ニンジンは生の絞り汁が与えやすいでしょう。ただし、良い栄養素が摂れるとはいえ、一度にたくさん与えてはいけません。パートナーのごはんの一部として、ほんの少量を心がけてください。
このようなケアをきっかけにパートナーに与えてよい食材を調べるのも楽しいものですよ。
まとめ
目薬をさすのは少々コツが必要です。目薬に限らず、顔を触っても平気な状態になるよう基本的な信頼関係を作っておくことは大切です。
シニア期になると、体調の衰えとともにさまざまなケアが必要となります。ご紹介した目のケアをきっかけに、パートナーへの接し方を改めて工夫してみてはいかがでしょう。
ケアと聞くと大変なことのように感じてしまいがちですが、毎日のスキンシップのひとつと思えば、気軽なものに感じないでしょうか。
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