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愛犬に合ったフード探し
スタッフコラム52話目
みなさんはパートナー(愛 犬)に与えている主食のフードが買えなくて困った経験はありませんか?
自然災害や感染症等によって流通が滞ってしまうことや生産中止になることも。そのときになって食べられるフードを探すのは大変ですね。事前に数種類ほど食べられるフードがわかっていると安心です。
数種類のフードを定期的に変えて与えること(ローテーション)は、いざという時のリスク回避だけでなく健康にもメリットがあるのです。
今回は愛犬に合ったフード探しに役立つ情報をペットフーディストの山本が説明します。
以前から海外産ドッグフードの原材料(ベニソン)として使われており一部の飼い主さんに人気でした。ここ最近は国産商品のフードやおやつも種類が増え多くの飼い主さんに人気です。
フード探しの第一歩
せっかく気に入って与えているフードを変えるのはちょっと抵抗があるかもしれません。でも、ほかにもパートナーが食べられるフードは探しておくべきです。(治療中の場合など獣医師から食事指導が出ている場合は、そちらを優先してください)。
パートナーの体質や体調面から用心深く選びたい場合は次のステップ1から、特にお悩みがない場合はステップ2を参考にしてください。
ステップ1
まずは現在与えているフードと大きく変わらないものを選ぶのですがパートナーのお悩みによって何に注目するかが変わってきます。
①食物アレルギーの心配があるパートナー
いま与えているフードが体質に合っているなら使用している主原料が同じものを選びましょう。
食物アレルギーはタンパク質に反応しますので特に優先してみるのは主な動物性タンパク源です。
現在チキン(鶏肉)が主原料のフードならチキンを。チキン、牛、魚など数種類使っているフードの場合、そのうちのどれかに絞っても良いでしょう。肉以外の食物アレルギーについても疑いがある場合は同様に考えてください。(穀類、野菜も肉より少量ながらタンパク質を含みます)
単一タンパク源の商品例:GO!SOLUTIONS センシティブ LID グレインフリー サーモンレシピ
参考ページ:専門家が解説おすすめドッグフード5選 お悩みアレルギー編
②好き嫌いがはっきりしているパートナー
動物性タンパク源が同じものから始める(①と同じ)か、多くのパートナーに人気のフードを試してみるのも良いでしょう。特に小型犬に人気のフードは比較的嗜好性が高いものが多いです。
小型犬に人気の商品例:yum yum yum! (ヤムヤムヤム) チキン ドライタイプ
参考ページ:専門家が解説おすすめドッグフード6選 お悩み食べない編
③お腹の調子が崩れやすい、もしくはシニア期のパートナー
お腹の調子の心配がある場合、できるだけ脂肪が今与えているフードと同程度もしくは以下のフードがおすすめ。
ドライフードのパッケージには必ず成分が表記されていますので、粗脂肪もしくは粗脂質に書かれている数字を見比べます。たとえば10%~14%は比較的低脂肪なフードです。もちろん給与量によっても変わりますが、まずは表記されている%にも注目してください。
シニア犬用フード(総合栄養食)も低脂肪で、お腹の健康にも配慮しているフードが多いです。シニア犬用フードは成犬にも与えることができますのでおすすめですよ。
低脂肪の商品例:ナチュラリー・フレッシュ ターキー&ラビット
参考ページ:専門家が解説おすすめドッグフード6選 シニア編
ステップ2
メーカー(原産国)が違うものを選んでみましょう。
原産国名は必ずフードのパッケージや商品ページに記載されていますから見てくださいね。
これはメーカーでの販売終了や流通が滞る際のリスク回避に役立ちます。
何らかの理由でメーカーを変えられない場合は、同メーカー内で違うものを試すなど、できることから始めてくださいね。少しずつの変化であっても、フードを複数選べることに違いはありません。
フードの切り替え方
初めて試すフードの場合
いきなり新しいフードを与えるとお腹の調子を崩す場合があります。初日は1割混ぜ(これまでのフードは1割減らす)、2日目は2割という風に日ごとに新しいフードの割合を増やす方法で10日ほどかけて慣らします。便が緩くなるようなら便が整っていたフードの割合に、もしくはこれまでのフードに戻して様子をみましょう。
便の状態が良くなったら、再度チャレンジしてみてください。割合の変化はさらにゆっくり日数をかけたほうが良いでしょう。用心深く変えても便が緩いままなら体質に合わない可能性があります。パートナーの元気の度合いなども併せて体質に合っているかどうか観察してみてください。
ローテーションの場合
複数与えられるフードがあれば、3か月もしくは6か月周期でフードを変更します。これをフードローテーションいいます。
フードローテーションでフードを切り替える場合、初めて与えるフードでなければ切り替え期間を10日ではなく2~3日ほどに短縮してもよいでしょう。もちろん心配であれば毎回日数をかけて切り替えてください。
食にバリエーションを持つことは、シニア期や病気になったときのフード変更時にパートナーが順応しやすいという点も。ぜひフードローテーションをぜひ意識してくださいね。
参考商品:ナチュラリー・フレッシュ ローテーションセット
まとめ
今回はフード探しの方法についてお伝えしました。パートナーの大切な食事ですので、万が一のときのリスク回避策はとても大事です。防災のためにも必ず1か月分くらいは予備のフードは保管しておいてくださいね。
パートナーとの生活に安心と笑顔が増えますように。
フードやサプリメント選びにお困りの際は、ぜひお気軽にGREEN DOGのペットフーディストにご相談ください。
筆者
ペットフーディスト、 アドバンス・ホリスティックケア・カウンセラー、 ペット栄養管理士、 犬の食事療法インストラクター上級師範
山本 由能(やまもと ゆの)
現在の愛犬との生活がきっかけで犬の食事や心のケアについて勉強を始めたことがご縁となりGREEN DOG & CATへ。
自身も飼い主のひとりとして愛犬との生活を楽しみ介護も経験。
日々の業務では主に犬の栄養学や健康維持に関する情報を発信しています。