子犬を迎える準備~必要なモノと考えておきたいコト~
初めて子犬を迎える際には、いろいろと準備が必要です。子犬が快適に過ごせる環境を整えることはこれから一緒に暮らすパートナーのことを思う大切な時間。このときに心の準備も整ってくるのですよね。でも、初めて子犬を迎える場合は何を準備すればよいのかわからないという方も多いのではないでしょうか。
今回は、子犬を迎えるために必要な準備と考えておくべき心構えについてホリスティックケア・カウンセラー 山本がご案内します。
お迎え準備
ケージは子犬が落ち着いて暮らすために必要なスペースを確保する目的があります。広さや大きさ、仕様もふくめて多彩なタイプが販売されています。ケージでお留守番をさせることで子犬の怪我や家具をかじるなどのいたずらを防ぐこともできます。長く使うことを前提に、設置場所はもちろん犬種の大きさや特性に合わせたケージを選んでください。
また、移動に便利なクレートを準備しておくのもおすすめです。犬は狭くて暗い巣穴のような場所に安心感が得られるといわれています。クレートに入ることに慣れれば、誰にも邪魔されないパートナーのパーソナルスペースになります。ケージとセットでクレートを用意しておくとよいでしょう。
食器
食器は、子犬を迎えた初日から早速必要になるモノです。プラスチック製食器は軽くて扱いやすいのですが、体質によっては食後に口の周りが赤くなり痒みが出る場合があります。しっかりと厚みのある陶器製やガラス製の食器は安定感があり使いやすいですが大型犬にはステンレス製の食器が使いやすいでしょう。
お散歩用品
散歩に出かけるためには首輪もしくはハーネスが必要です。飼い主の連絡先が入った名札もつけておきます。子犬はすぐに大きくなりますが、サイズが大きめの首輪は危険です。散歩中に驚くなど急な動きによりすっぽ抜けることがあるのです。特に頭が小さいタイプの犬(イタリアングレーハウンド、ミニチュア・ピンシャーなど)や、頭に対して首が太い犬(柴犬、パグなど)は注意しましょう。
首輪と首の間の余裕は、目安として首輪をつけたときに大人の指2本くらいが入る余裕があればよいといわれています。体型や性格によってはハーネスの方が安全ですのでよく検討してください。
【関連記事】楽しいお散歩のために 子犬に合った首輪・ハーネス(胴輪)の上手な選び方
トイレ用品
犬用トイレ(トイレトレー)と消耗品であるトイレシートは、子犬を迎える当日までにそろえておくべきモノです。トイレシートは、品質やサイズなど価格によって違いがあります。トイレの場所をすぐに覚えられるよう特殊なニオイのついたトイレトレーニング用のシートもあります。子犬との生活が始まった後は、排尿の頻度や様子を観察しながら適切なものを選びましょう。
室内飼いの場合に気になるのはトイレの臭いですよね。万が一パートナーが舐めたりしても無害な消臭スプレーを事前に準備しておくとよいでしょう。使用済みのトイレシートや排便をまとめて入れる専用のゴミ箱も必要です。赤ちゃんのオムツ用やキッチン用の臭いが漏れない密閉式のゴミ箱を利用しても良いですね。
また、猫用のトイレ砂や新聞紙はアンモニアなどの臭いを吸着する効果が高いのでゴミ箱の臭い対策のために試してみてはいかでしょう。排泄物の処理は、飼い主として基本的なマナーですので事前に準備してくださいね。
【関連記事】初心者必見!子犬のトイレトレーニングのしつけ方とコツ入門編
フード
子犬を迎えたばかりの頃は、新しい生活に慣れるまでお腹を壊しやすいものです。しばらくはペットショップやブリーダーさんが与えていたフードと同じものを与えてください。健康状態が良いのを確認してから最適なフードに切り替えてください。
【関連記事】カウンセラーが解説!子犬用フードの選び方とフードの切り替え
玩具
他にも、子犬のうちに慣れさせておきたい歯ブラシや玩具など準備するものはたくさんあります。すぐに必要とするわけではありませんが、子犬には必需品と覚えておきましょう。
子犬のために考えておきたいコト
子犬を初めて迎える場合に、飼い主として考えておきたいことがいくつかあります。子犬を迎える前に、犬と一緒の暮らしについて家族とともに話し合っておきましょう。
避妊や去勢の方針
犬にとっての避妊や去勢は、病気のリスクを軽減させるために早期のうちに手術を行うのが一般的です。避妊や去勢をするのか、しないのかの判断は飼い主に任せられます。したがって、子犬を迎えた時から、避妊や去勢の方針について家族で話し合っておく必要がありますね。
動物病院
子犬が元気に成長するためには、健康管理も含めて動物病院が欠かせない存在となります。定期的なワクチン接種や予防注射、万が一の怪我や病気の時に頼れる動物病院を探しておきましょう。信頼できる獣医師は、よき相談相手ともいえます。他にも、ドッグトレーナーやペットショップの相談員などの専門家など、目的別に専門家を見つけておくと安心ですね。
ペットサロン
犬は、人間と同じようにカットやシャンプーなどのケアも必要になります。自宅でも犬のケア用品を準備すれば十分にできますが、ビション・フリーゼのように毛質が特殊なことからペットサロンでなければシャンプーが難しい犬種もいます。プロにお任せするメリットとしては、ケアの際にちょっとした体調の変化や皮膚の不調などが初期症状のうちに発見してもらえることがあることです。自宅の近くに評判の良いペットサロンがないか、調べてみましょう。
まとめ
犬との暮らしは、お世話も含めて思っている以上に手間や費用がかかるもの。あっという間に年をとりシニア期を迎えます。犬との生活は、家族全員が生活の変化を理解し犬を迎え入れることを楽しみにしていることが絶対条件ですね。そうすれば、大変なこと以上に、犬の存在が癒しとなり、私たちの人生を楽しく豊かにしてくれます。ただ可愛いからという理由だけではなく、大切なひとつの命を預かるという意識を忘れないでくださいね。
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Follow @greendog_com監修:山本 由能(やまもと ゆの) ペットフーディスト、ペット栄養管理士、犬の食事療法インストラクター上級師範
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