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マヌカハニーで愛犬も喜ぶデンタルケア|口臭・歯石のチェックリスト付き
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犬の歯石は放置しておくと様々なトラブルのもとになります。そこで今回は、正しい知識と歯の健康チェックポイント、治療法や費用のこと、愛犬が喜ぶ歯石予防のホームケアの方法までご紹介します。
歯垢が歯石になるまでの時間はわずか3日~5日

犬の歯も人間と同様、食事の後には歯に食べカスが残ります。その食べカスをエサとして口内に細菌が繁殖します。この細菌の塊を歯垢と呼び、歯垢は唾液と混ざってネバネバとした感触に変わり歯に密着します。
そして細菌は、食べカスの中の糖分や唾液中のアミノ酸を栄養源にして増殖し、さらに進行が進むと唾液中のカルシウムなどのミネラルと結合して硬くなり歯石へと変わります。
歯垢ができる順序:食べカス→細菌繁殖による歯垢→唾液のミネラルと結合→歯石
歯石の表面はザラザラとしており、その上に新たな歯垢が付着します。こうして、徐々に歯石が大きくなっていくのです。
歯垢が歯石になるまでの時間は約3~5日といわれています。つまりこの間にお口をきれいにしてあげれば、歯石になりにくのですね。一度歯石になってしまうと、歯磨きで取り除くことは難しくなります。
犬の歯石を放置するとどうなる?

犬の歯石を放置すると、次のようなトラブルが発生しやすくなります。
- 口臭がきつくなる
- 歯周病や歯肉炎のリスクが上昇
- 歯がぐらつく、抜ける可能性
- 細菌が歯ぐきの血管から入り込み、全身の健康に悪影響を及ぼすことも
毎日のチェックとケアがとても重要です!
【チェックリスト】犬の口臭・歯石のサイン
犬の口内に歯石がたまると、歯周病や歯肉炎を引き起こしやすくなります。中でも歯周病は放置すると悪化してしまう病気。毎日のお口チェックで早めに気づいてあげましょう。
ココをチェック1 口臭の変化
細菌が犬の口の中で食べカスや歯垢を分解すると、ニオイが発生します。口臭が強くなったら、歯石や歯周病のサインです。歯ぐきの色、歯垢、歯石がたまっていないかをチェックしましょう。
ココをチェック2 口周りの様子
よだれが多い、食欲がない、やわらかいものしか食べない、口を触ろうとすると嫌がる、食べ物を口からよくこぼす、などもお口の中のトラブルのサイン。
ココをチェック3 歯の状態
健康な犬の歯は、白くツヤがありますが、黄褐色や茶色に変色している場合は歯石が付着している可能性があります。
歯石が気になる場合は、動物病院での歯科チェックを!
動物病院での歯石除去の費用相場(無麻酔・麻酔あり)
犬の歯石を取り除くには、動物病院での処置が必要です。麻酔を使うか使わないかという2種類の方法に分かれます。ただし、麻酔を使わない無麻酔での処置にはリスクが伴うため、全身麻酔を使用した歯石除去が推奨されています。何らかの理由で無麻酔での歯石除去を検討されている場合は、獣医師と充分に相談することが重要です。
1.無麻酔での歯石除去
・費用相場:5,000円~15,000円程度
・メリット:麻酔のリスクがない
・デメリット:犬に大きなストレスを与えることになる、犬がじっとしていないと難しいため理想的な除去ができない、など
2.麻酔下での歯石除去
・費用相場:20,000円~80,000円程度
(重症度によっては、さらに費用がかかる)
・メリット:しっかりと歯石を除去でき、歯周病の進行を妨げる処置ができる
・デメリット:麻酔のリスクがある、費用が高くなる
※上記費用は2025年2月時点での調査によるものです。実際の費用は処置前の画像検査や抜歯の必要性、治療内容などの決定の結果、算出されるものです。歯石の状態や愛犬の健康状態に応じて、かかりつけの獣医師に充分に相談なさって適切な方法を選んでください。
【愛犬が喜ぶ】歯石予防のデンタルケア方法

1.犬の歯磨きを習慣にしよう!
犬の歯のトラブルを防ぐためには、毎日の歯磨きケアが大切。
歯磨きのステップ
- 1.まずは口を触らせる練習からスタート
- 2.指、またはガーゼや指ブラシを使って軽く歯に触れる、こする
- 3.慣れてきたら、犬用歯ブラシで磨く
歯磨きジェルやペーストを活用して、気に入る味のものが見つかればなお歯磨きが楽しみになるでしょう。歯磨きはトラブルが表れる前のパピーのうちから歯磨きができるようにトレーニングしておくことが理想です。
ただし、成犬になってからでも段階を踏んで少しずつ慣らしていけば、できるようになる可能性も充分にあります。あきらめずにスモールステップで進めていきましょう。
写真や動画でわかりやすい歯磨きの説明、関連商品のご紹介はこちらです。
2.歯磨きが苦手な犬には「歯磨きハニー」がおすすめ!

<愛犬が喜ぶ!歯磨きハニーの作り方>
◆材料
・マヌカハニー(なければ普通のハチミツでもOK) ティースプーン1杯
・ドライハーブパウダー 小さじ1杯
(タイムやカモミール、パセリなどの粉末、ミルやすりこぎで細かくしたものです)
・ビネガー(りんご酢など) 小さじ1/2杯(2.5cc)
◆作り方
全ての材料を混ぜ合わせて完了!とても簡単です。
◆使い方
1. ガーゼや指歯ブラシに歯みがきハニーをつけます。
2. お口を開けて歯や歯茎に優しく触れてみましょう。初めは舐めさせるだけでも大丈夫。
3. 徐々に歯茎マッサージをして慣らしてあげましょう。
4. 作った歯磨きハニーは冷蔵庫で4~5日を目安に使い切ってくださいね。
◆歯磨きハニーのポイント
- マヌカハニーやビネガーには抗菌作用があり、口腔内の細菌バランスを改善してくれます。
- 歯みがきするのが一番効果的ですが、犬は甘味を感じやすいのでハニーを舐めながらのケアができます。
- 紹介したハーブは犬が口にしても安心なもの。体内で身体に働きかけ、愛犬の健康維持に役立ちます。ハーブはスーパーや通信販売で市販されている人用のもので大丈夫です。
- 初めての子は、ガーゼや指歯ブラシをお口に近づけるところから始めます。近づけては褒めて、を続け愛犬のペースで慣らしてあげましょう
◆使用ハーブの特徴
タイム:抗菌、呼吸器系トラブルなど
カモミール:炎症があるとき、消化器系の不調、メンタルケアなど
パセリ:抗菌、口臭予防、ビタミン補給など
愛犬の状態に合ったハーブを選んでアレンジしてください。
どうしても歯磨きさせてくれない愛犬には

歯磨きケアをしてあげたいとどんなに頑張っても、愛犬がなかなか歯磨きをさせてくれない!というお悩みも少なくありません。
その場合でも何もしないよりは、少しでもケアすることで、将来の愛犬への負担が違ってきます。長続きできるように、日常で簡単にできることをご紹介します。
ガムなどの適度な硬さのおやつやおもちゃを噛ませる
歯垢をそぎ落としたり、唾液の分泌を増やして口の中に残っていた食べ物のカスを洗い流す助けをしたりします。しかし、歯垢ポケットまではケアできないので、あくまでも応急処置のようなもの。さらに、硬すぎるガムや骨は、歯が折れたり、削れたりするので要注意です。丸飲みしてしまう可能性もありますので、噛んでいる間は必ず近くで見ていてあげましょう。
お口ケアのためのサプリメントを飲み水やごはんに混ぜたり、舐めさせたりする
飲み水や食事に垂らしたり、舐めさせたりすることで口内の悪玉菌の繁殖を防いだり、口臭を予防してくれる商品などを利用してみましょう。超小型犬など口が小さい犬種の場合は磨き残し対策に併用しても良いでしょう。
まとめ

犬に多くみられる歯のトラブル、歯周病。その原因の歯石を予防するには、毎日の自宅でのケアがとても大切です。歯磨き嫌いにならないよう無理せずに、楽しみながらデンタルケアを続けましょう。最終目標はやはり歯ブラシによる歯磨きです。嫌がる愛犬には無理をさせず、あせらずに毎日お口を触ることから始めてみてください。