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魚のドッグフードは食物アレルギーでも安全? メリット・デメリットを解説
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魚と食物アレルギー

食物アレルギーを持っている愛犬に魚が主原料のドッグフードをおすすめするわけは次のような理由からです。
かなり前のドッグフードの原材料は、牛肉や鶏肉が一般的でした。年々食物アレルギーを持つ愛犬たちが増えてきたことで(動物病院で受診する犬が増えたことで認識されだした)、まずはアレルギー対応フードとしてラム肉(羊)を使用したフードが作られるようになりました。
ラム肉はそれ以前のドッグフードには使われていなかったからです。食物アレルギーの場合は、これまでに食べたことがない食材にはアレルギー反応が出ないという考えがありました。
ところがラム肉を使ったフードが世に出始めると今度はラム肉にアレルギー反応を引き起こす犬たちが増えてきました。
魚が主原料のドッグフードも同じことで、これまで魚を食べたことがない愛犬はアレルギー反応を引き起こさないことケースもありますが、必ずしも新しい食材にアレルギー反応がでないわけではありません。また、遺伝や持って生まれた体質、たとえばアトピーのようにさまざまなものがアレルゲンになり得る場合は、魚を使ったフードでもアレルギー反応が出る可能性が高くなります。
症状の改善のためにこれまで食べたことがない素材を試してみることは必要ですが、魚にもアレルギー反応を起こす可能性がありますので、用心深く与え始めることが大事です。
魚が主原料のドッグフードのメリット・デメリット

■メリット
独特の風味
多くの愛犬たちにとって魚の風味は独特の魅力があるようにみえます。犬にも食べ物の好き嫌いはありますが、それ以上に毎日ずっと同じ食事が続くより、たまに味の変化があるのはとても嬉しいことなのではないでしょうか。
良質なタンパク源、脂質
ドッグフードの原材料となる魚には良質なタンパク質(体での利用率が高いタンパク源)だけでなく、脂質も常温ではさらさらの液体状になる成分が多いことから、血流の維持=健康維持に役立ちます。
日本犬には馴染みの深い食材
特に日本が海に囲まれた島国であり、魚が豊富に手に入る環境です。そのため昔から魚を食べる機会が多かった日本犬は、体質的にも適していると考えられています。
■デメリット
新鮮なうちに処理が必要
どの肉にも言えることですが、新鮮なうちに処理をしないとアレルギー様症状を引き起こす物質が増えてきます。魚では特に赤身の回遊魚(マグロ、サバなど)のように種類によってはそれが顕著です。品質の確かなドッグフードであれば問題ありません。
体質に合うかどうかは個体差による
魚は犬の食物アレルギーに反応しにくいと考えられていますが、それは個体差によります。ほかの食材と同様にはじめて与える際には用心深く愛犬の反応を観察しましょう。
魚が主原料の良品なドッグフード

愛犬に初めて食べるフードを与える際の注意点
アレルギーやお腹の健康が気になる犬は特にですが、初めて与えるものは少量ずつ試して愛犬の状態を確認します。まずは便の状態が軟便や下痢にならないか、皮膚の痒み、または涙がいつもよりたくさん出てないか(涙やけ)などを観察します。
たとえば食物アレルギーを持つ愛犬の場合は、これまでより症状が酷くなるようであればすぐに与えるのを止めましょう。いったん元のフードに戻し、いつもの体調に戻るまで新しいフードは与えないようにしてください。一度目の症状の変化だけでは、一時的な体調によるものかアレルギー反応かはわかりません。
体調が元に戻ったら再度用心深く与えて、また同じ症状が出るなら、そのフードは愛犬の体質に合わないと判断しましょう。もし飼い主さんの心配な気持ちが強いなら二度目のチャレンジはやめておいたほうがいいでしょう。
魚が体質に合うかどうかは、煮干しや魚で出来た犬用のおやつなど、少量パックのもので試してみる方法もおすすめです。
まとめ

魚は、ほかの肉と比べ風味、タンパク質、脂質の特徴も大きく違っているので、ぜひローテーションのひとつに加えることをおすすめします。
もし、体質に合うフードが見つからないときは何が原因なのか、日ごろから腸内環境が悪化していないか、生活の上でストレスに感じていることはないかなども合わせて探ってください。
体質に合ったフードにより、さまざまな症状が改善されることが期待できます。ですが、良くなったと実感できるまでには数か月時間が必要な場合もあります。たとえば、皮膚の生まれ変わりは3週間かかります。さらに違いを実感できるまでは2カ月くらい様子をみるというのが一般的です。
短期間(半月)でフードを変更し続けると体質に合っているかどうかの判断が難しくなるので、あせらず根気よく取り組んでくむことが大事です。そして肉とは違う魚の魅力で食べる楽しみを増やしてあげてくださいね。